助けてほしいのは俺だけらしい
更新遅くなってしまい申し訳ありません!
忌々しき学校のせいだ....。
気を取り直して本編をどうぞ!
先生のことはひとまず置いておくとしてまずは俺自身のことだ。
早くこの状況をどうにかしないと。
「ではどうぞ」
どうぞって言われても。七瀬はどう思ってるんだ。
そう思い七瀬の方を見る。
そして店員に聞こえない程度の声で七瀬に話しかける。
「おい、どうするんだよ」
「店長からこのメニューの偵察を頼まれてきてるのよ」
「聞いてないぞ!」
「言ってないもの」
唖然とするしかない。
「なんで引き受けたんだよ!」
「だって...だもん」
「なんて言ったんだ?」
「別に!気にしないでいいから!」
気にするなと言われても気になるものは気になるのだ。
さらに追及しようとしたが遮られた。
「まだ時間はありますよね!?」
店内に響き渡るような大きな声だ。
何事だと思って声のする方を向くとそこには先生がいた。
「約束の時間まではまだあと少し...」
「いえ、もう時間でして」
「な、なら追加で...」
「いえ、次の予定も入っているので」
「そんな...」
一連のやり取りを終えて先生の彼氏?の人は店を出ていってしまった。
別れ話をしていたような雰囲気ではないしなんだろうと思っていると先生がフラフラとしながらこちらに寄ってきた。
何やらブツブツ呟いているが小さい声で聞きとることが出来ない。
「...しょう...さい」
「ど、どうしたんですか?」
「師匠ぉ~!どうして私は彼氏はおろかデートも満足に出来ないのか教えて下さい!!」
「え、えぇ」
俺の足に縋りつくように泣きじゃくる先生の姿。俺は先生をなだめるように背中をさすってあげた。
お店の中にいたお客さんからは何事だ?と言う感じで見られとても恥ずかしい。
「レンタル彼氏まで使ったのにこんないいところまできてお預けなんていや!」
「デートしてたのは彼氏さんじゃないんですね。あと師匠じゃないです」
「こんな短期間で彼氏が出来たら独身なわけないでしょ!!」
逆ギレされた。
「ねぇ」
体がビクッと跳ね上がる。
そんな怒りとも憎悪とも感じれる感情が乗った声が俺の耳に届く。
「和也、この人誰?」
「和也?師匠、まさか私の知らない所でそこまで進展してたんですか!?」
このカオスな状況から誰か助けて...。
「あの~、そろそろイチャついてもらっていいですか?」
...店員さん、今じゃなきゃだめですかそれ。
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あと近々新作を出すのでこうご期待!!