テンプレは突然に
更新できずに申し訳なかったです。
これからは毎日更新できるように頑張っていきたいと思うので宜しくお願いします。
世間ではゴールデンウイークの初日とされている今日。家族でどこか遠くに出かけたり友達と仲良くお泊り旅行!なんていう人たちもいるだろう。
俺はというと安定の家の中でゲームだが。
午前中は全てゲームに費やすことが出来たが午後からはそうもいかない。バイトがあるからだ。
最近、ゲームを買ってしまったからお金があまりない。ゴールデンウイークは俺にとっては稼ぎ時というわけだ。
リビングに置いてある昼食を食べ終えバイトへ行く準備を始める。寝癖を直し服を着替えて持ち物を確認する。
よし、準備完了と。
「いってきまーす」
家からバイト先まで自転車を使えばそうかかることはない。
自転車にまたがり漕ぎ出す。風を感じながらバイト先に向かう。
五月にしては少し暖かく風が気持ちいい。
現れては消えていく景色を視界に納めながらそんなことを思っているとあっという間にバイト先につく。
「こんにちはー」
「おぉ、和也君こんにちは。もうそんな時間か」
お店に入ると店長が出迎えてくれた。シュッとしていて爽やかな雰囲気を持っている大人の男、それが店長だ。俗にいうイケメンだ。
「裏にいって着替えて来てね。そんなに急がなくてもいいからね」
「はい」
言われた通りスタッフルームに行き扉を開ける。するとすでに中に人がいたようだ。
その人物と目が合う。
「...あ」
「へ?」
中にいたのは七瀬だった。七瀬だってここで働いているんだからここにいることは何もおかしいことではない。だが問題はそこではない。
七瀬は下着姿だった。バイトの制服に着替えようとしていたんだろう、程よい肉付きの太ももやくびれた腰、やや主張のある胸、そのすべてが俺の視界に収まっている。
二人の時間は完全に止まっていた。そんな空間を打破したのは店長の声だった。
「あー、和也君。いま結ちゃんが着替えてるからもう少ししたら...ってもう遅かったね」
俺は店長の方を向いた。店長はテヘッと笑うだけだった。
「...和也?」
「はい!!」
七瀬から絶対零度のごとくさめきった声が聞こえてきた。
「何か言うことは?」
「え...ありがとう?」
「あちゃー、違うでしょ」
店長が何か言っているがそんなことは聞こえない。
七瀬はだんだんと顔が赤くなっていきプルプルと震え出した。
「いつまで見てるのよっ!!!」
「ごめんなさい!」
俺はそこで扉を閉めた。七瀬が出てくるまで扉の前で待っていた。正座で。
少ししたら扉が開く。そこには七瀬が立っていた。
俺は怖すぎて顔がまともに見ることが出来ない。
「最後に何か言い残すことは?」
「俺は無罪です」
「死刑」
「お慈悲を!」
七瀬によって俺は死刑が確定した。
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