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突然のお誘い(new)

遅くなって申し訳ありません!!

 先生に師匠扱いされ昼休みが潰れ十分な休みが取れなかった。だが何とか今日一日乗り切ったのでさっさと帰ってすぐに寝よ。

 そう思っているとスマホに一件の通知が来た。画面を開くとそこには大鳥朱音と表示されている。


 ふぇ?い、今このタイミングかよ!?ど、どうしよう。ひとまずなんて書いてある確認しよう。

 RIMENを起動し送られてきたメッセージを確認する。


 『先輩、おはようございます!』


 この時間でおはようって時間の感覚大丈夫かな?と思いつつとりあえず合わせておく。

 俺は大鳥さんに『おはよう(笑)』と送る。するとすぐに返信が来る。


 『あ、間違えました!!こんにちわでした!』


 かなりテンパっているのがわかる。

 自然に笑みがこぼれる。


 『こんにちわ。どうしたの?』

 『先輩今日はお一人で帰られますか?』

 『まぁそうだね』

 『ほんとですか!?よかったです!』


 俺からしたら何もよくないんだが。自分はボッチですよと言っているようなものだ。

 すると少し間があり返信が来た。


 『よかったら一緒に帰りませんか?』


 俺は目を疑った。何度目をこすっても、ほほを引っ張っても画面に映し出されている文字は変わらない。俺からの返信が遅いことに不安になったのだろう、追加でメッセージが来た。


 『いや、あの、別に嫌なら断ってもらってもいいんですけどね!』


 俺は返信に困っている。別に一緒に帰ること自体は嫌ではない。だがなぜ俺なんだ?友達とかいるだろうし俺である理由がわからない。

 とりあえず嫌ではないことだけは伝える。


 『別に嫌ではないけど』


 すると今まで以上に早く返信が来た。


 『ほんとですか!?なら私の部活が終わるまで待っててくださいね!たぶん私のほうが遅く終わると思うので!でもなるべく早くいきますので、終わったら連絡します!!ではまたあとで』


 そう書き残して会話は終わってしまった。俺はまだ一緒に帰るといったわけではないが彼女が勝手に思い込んでしまっているため無視して帰るわけにはいかない。


 俺が帰宅部ということを知らないみたいで普通に部活動があると思い込んでいる。そのため俺はかなりの時間暇になった。

 さてどうしようか。この時間で暇をつぶせるとしたら...図書室かな。


 荷物を片付け俺は図書室に向かった。図書室はあまり利用する人がいなく静かに過ごせるため結構気に入っている。

 一応大鳥さんには図書室にいるとだけメッセージを送っておいた。



 図書室に着き扉を開けると予想通り人があまりいない。空いている席に座りあたりをブラブラして適当に本を一冊手に取り席に戻った。

 本でも読んで時間をつぶそうと考えていたがやはり睡魔には勝てず寝てしまった。



 目を覚ますと外は日が落ちかけていた。スマホの時計で確認すると2時間も寝ていたようだ。連絡は来ていないか確認しようとしたところ3分前に一件メッセージが入っていた。

 大鳥さんからか?と思い確認すると東雲先輩からだった。なんだろうと思い見てみる。


 『やぁ和也君、今いいかい?』


 何か用でもあるんだろうか。


 『どうしたんですか』


 俺が送ってからすぐに返事が来た。


 『どこにいるんだい?』

 『図書室ですけど』

 『そうか!ちょうどよかった。私も用事があって今から行くんだ。待っててもらってもいいかい?』

 『いいですけど』


 そうして数分後、東雲先輩が図書室に顔を出した。俺を見つけるとすぐさまこちらに寄ってきた。


 「おまたせ」

 「全然待ってないですよ。それより用事はいいんですか?」

 「あ、あぁ。もうすんだよ」


 そう言ってどこかそわそわしている先輩。どうしたのだろうか。


 「ところで、君はこの後何か予定でもあるのかい?」

 「特にはないですけど」

 「そうかそれならよかった」


 そう言ってどこかほっとした表情をする先輩。


 「なら私と一緒に...」


 すると先輩の話を遮るように再び図書室の扉が開く。そこには大鳥さんが立っていた。


 「あ、いました。早く一緒に帰りましょ!」


 そう笑顔で言ってくる大鳥さん。そして俺の横には笑顔だがどこか気迫を含んでいる東雲先輩がいた。


 「どういうことかな?」

 

『面白い』

『続きが気になる』

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