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デモンズリンク

 20世紀末、世界各地に突如得体の知れない怪物が現れた。

 人類が知る生物の体系とかけ離れた外見を持つそれらは、小さいものは大型犬ほど、大きなものに至っては十数メートルはあり、動機や理由は不明のまま、破壊と殺戮を行い始めた。

 一般的な火器では有効打を与えられず、成す術のない人々の前に、救いの手を差し延べる謎の集団が現れた。

 彼等は自らを異能者と名乗り、その人間離れした超能力や魔術などで怪物達を蹴散らしていった。

 自分達はごく希に生まれる超人で、異世界から現れるビヨンドと呼ばれる怪物と大昔から戦い続けてきたのだと、彼等は語った。

 そしてこの騒動は、ビヨンドの支配者が魔界と称される異世界とこちらの世界を、侵略のために魔術で繋いでしまったことが原因で起こったのだと。

 現時点では繋がれた世界同士を完全に切り離すことは不可能だが、繋ぎ目を最小限にする方法はあるという。

 それを実行する為に、自分達は名乗り出たのだと。

 異能者達は人類の支援のもと決戦を挑み、多くの犠牲を払いながらも、元凶である繋ぎ目を最小まで縮小することに成功したのだった。


 人類は2度とこのような惨劇が起きぬよう、残った異能者と共に対策を立てることを決めた。

 同じ頃、異世界と繋がった影響か、それとも人類という(しゅ)が異形の者達に対抗するために進化したのか。

 生まれてくる子供達の中に、先天的に異能を持ったものが現れ始めた。

 各国は、特殊な力を持つ子供達を世界を護る(かなめ)とするため、特別な育成機関としての学園、

『ガーディアンライツ』

 を設立した。



 のちにデモンズリンクと名付けられた騒動から30余年。

 未だに現れる異形の怪物『ビヨンド』を相手に、異能を用いて戦い、人々の平穏を護る者達は通称ガードと呼ばれていた。

 一人前のガードを育成するための学園、ガーディアンライツは日本にも複数の支部が存在する。

 その1つである関東支部は、世界中から入学希望者を受け入れる、最新鋭の設備の整った広大な学び舎であった。

 この学園に、特異な能力を持った少年が転入した。

 霧原史人(きりはらふみと)

 それが彼の名だった。


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