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episode2 新しい家探し

俺はジェシカに村を案内してもらいながら、

王宮を追い出された経緯を話している。


「ある日、いつものように儀式の準備をしていたら突然呼び出されてクビだって言われてね。」


「それはひどい。」


ジェシカは許されないといった風に

同情している。最初は怪しまれていたが

魔法を見せてから警戒が解けたようだ。


「そんなわけで、王都にいるのも腹立つから

ここまで旅してきた。」


「そうだったんだね。キミ、運がいいよ。」


「どういうことだ?」


「あそこの家なら最近まで人が住んでてちょっと掃除すれば住めるんだ。」


そういうとジェシカは今歩いている道の

つきあたりの家を指さした。

その家はこじんまりとした一軒家だ。


家の周りには広々とした庭があり、

言っていた数本の果樹が植わっていた。

家の裏にはちょっとした川と畑があり、

今にでも作物が育てられそうだ。

これは内装にも期待が高まる。


「結構凝ってるよ」


ジェシカはポケットから鍵を取り出し、

鍵をあける。


「うぉー!」


思わず感嘆の声が漏れる。

中はログハウス調でその雰囲気に合うように

家具が配置されている。

男のロマン、暖炉も壁際に据えられている。


「なかなかいいだろ?前の住人が

 腕利きの家具職人だったんだ。」


「一通りの家具もそろってるし、言う事なしだな!

 ところで、この家は今誰が管理を?」


「私だよ。前の住人から頼まれたんだ。」


「そうだったのか。じゃあ早速なんだが、

 この家買わせてもらえないか?

 1億リルぐらいは出せるぞ。」


その言葉を聞くと、ジェシカは飛び上がり後ずさる。


「そんなにいらないよ。高くても700万リルだ。キミ、

もしかして大金持ち?」


「そんな事を言われたのは初めてだが…

ともかくこの家買わせてもらう。」


「決めるのが早いね。びっくりだよ…

まあ500万リルでいいよ。」


俺が500万リルを渡すと

ジェシカは持っていた鍵を俺に

差し出した。新しい生活が始まることに

ワクワクしながら、俺は鍵を受け取った。





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