言葉の持つ力
皆さんは普段人に対する言葉の使い方は意識して生活してますか?
私は出来る限り相手に対して心がけています。
何故ならその言葉は自分に跳ね返って来る物だと思っているからです。
簡潔にですが、私がそう思う様になった最近の出来事を書いてこうと思います。
私は仕事中に頭を強く打ってしまいました。
しかし、屋内の作業でヘルメットが必要な現場ではなく代わりに帽子を被ってた為、見た目は少しコブがあった程度で大した外傷が無かったのです。
その時同僚には頭をぶつけたという事を伝えたのですが大丈夫そうだ、と作業を続けてしまったのです。
結局その日は何事もなく作業が終了し、帰宅しました。家に帰った後も何とも無かったので、その日は早めに寝ました。
そして、次の日からいきなり目眩、頭痛、吐き気、肩・首の張りに襲われたのです。
三日間程我慢していたのですが、症状が日増しに強くなっていたので我慢出来ずに会社の上司に連絡したのです。
その上司は会計の人に電話してね、番号と名前教えるから、と。
ここまでは良かったのです。何せ自分自身こんな事は初めてだったので誰に相談したら良いのか正常な判断が出来ない状態だったので。一刻も早く病院へいかなきゃ、と、この一心でした。
そして会計担当の方に電話。したのですが、この人の対応があまりに酷かったのです。
酷すぎて言われた内容はあまり覚えていないのですが、私は電話の前で涙を流しながら「はい、はい」としか言えなかった事は覚えています。
その会計担当の方の言葉を覚えてる範囲で抜粋します。
「あのさあ、何でもっと早く言わないの? ケガした時に言えよ」
「病院行ってもいいけど自分で払って貰う事になるよ?」
「受付に労災でとか言うなよメンドクセーから」
と言う様な事を言われたのは覚えてます。
その後私は、仕事で怪我をした場合病院には労災でという事を伝えなければならなかったのですが、それ以外で何て言って受付すればいいか良く解らないと言う事を伝えたら、更に怒った口調を強くして言って来たのです。
「うるせえな! だったらいいからさっさと病院行け!」
「受付に会社名、番号、部署と俺の名前を伝えろ! 後はこっちが病院と話すからさっさと行け!」
と、明らかに面倒くさがった様子でした。
実際の電話の時間は二十分程だったと思います。書いた内容は極一部なので、実際にはもっと言われてた筈なのですが、何を言われたか全く思い出せ無いのです。それだけ酷い言われ様だったのだと思います。
病院には仕事の怪我で、と伝えた後言われた会社名、番号と部署とその人の名前を紙に書いて渡して受付を済ませました。
会社と病院側で電話のやり取りがあった様ですが、私は無視しました。
幸いな事に診察も検査も異常が無かったのでとりあえず一安心。
会計も会社の方で払うと言われたのでまあ良いか。と、思って会社の上司と会計担当の方に検査結果の報告と迷惑を掛けて申し訳ありませんでした。と謝罪を伝えたんですが。
上司は「何とも無くて良かった」と心配してくれた様子でした、会計担当は「あっそ、良かったね」と、どうでもよさげに言ってきたので、私も伝えたい事だけ言ってそれ以上は何も言いませんでした。
その後一か月程した後、何か現場に都合があったのかその会計担当だった人とばったりと会いました。
近くにいた同僚が○○さんと呼んだので、私も○○さん? と聞いた事のある名字に反応しました。その人を見ると左腕を包帯で巻いて、三角巾で腕を吊るしてる状態でした。額にガーゼが貼ってあって、顔にも小さいアザがいくつかあったのでかなり大きい怪我をした様です。
顔色が悪かったので精神的にもかなり落ち込んでいる様が見て取れました。
同僚がどうしたんですか? と聞いて○○さんが「階段から落ちたんだ」との事。
その話だけを聞いて私は関わりたくなかったし顔も見たくなかったので足早にその場所を離れました。
後から同僚に聞いたんですが、時期的にあの出来事の直後だったそうです。
話を聞いた時、気分的にスカッとはしましたが、あまりにも痛々しい姿だったので笑い話にもなりませんでした。明らかに私よりも重症だったので。
○○さんの暴言や心無い言葉が結果として自分に跳ね返ったのだと直感しました。
ただ○○さんの不注意でこうなっただけで、○○さん自身、暴言等は関係無いと思ってらっしゃるのでしょうが、私には跳ね返ったのだと思ってしまう程のタイミングでした。
こんなにタイミング良くしかも命に別状は無かったとはいえ、腕を骨折する程強く返って来るものなのかとちょっと恐怖を覚えた程です。
「人の行いは返ってくる」
誰もが一度は聞いた事のある言葉だと思いますが、人の言葉にも言える事ですよね。
言葉も人の行いの一部なんですから。
ちなみにですが、私が怪我をしたのは単に不注意です。
思い当たる様な事は特にしていませんでしたし。
思い返してみると仕事が忙しく、焦りで周囲が見えて無かった、もう少し気持ちに余裕があればきちんと周りが見えて怪我もしなかったのだろうと、自分に責任があると思ってます。