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国家崩壊project

作者: 姫P

国家崩壊project



KING章



ピンポン〜ピンポン〜♪


(おっ、マジで来たか!どんな人物やろう。殺されませんように!って、今どうゆう状況に俺がたってるか読者の皆様はわからんか。説明しよう!えっと、昨日、リトルって所の中でもかなりってか、一番目立つ所にこの家の住所コピペして、「会いたい!!!」って今ピンポン鳴らした人に言ったんよ。え?知り合い?う~ん、リアでは初めて会う人、ネ友かなぁ。ん?じゃあ、リトルにどうとかってどゆこと?うん、それはな解り易く例えると国会の正面玄関のドでかい扉に目立つようにこの家の地図を貼ったんよ。え?それめっちゃ危ないやん!せやで、でも国を敵に回してでも会いたい人やねん。超意味不明って?このまんまもうちょい我慢して物語読んでくれたら解るで!)


「は〜い、ドア空いてるから勝手に入って!あっ、目離した隙にヤベー。ちょっと暗号解いて時間通りで来てくれたお姉さんには悪いけど、今忙しんだ。ほら、あそこにゴミみたいな輩が見えるだろ。さっさと消えてくれれば良いんだけどねぇ。虫は、すぐ逃げてゲリラしてくるし対応困るよ。おっと、やばいったく、こんな時にポリさん来たよ。逃げなきゃ。・・・JOKER!ABAYO!また、今度!アディオス!」


「ふぅ〜。何とか逃げきれたな。あっ、ごめんごめん、まだ、自己紹介してなかったな。俺の名前は菊地健斗って言うだ。オズから最高指名手配犯として指名手配されてる中3のクソガキだよ(笑)え?、なんで?指名手配されてるかって?それはね、姉さんは絶対知ってると思うけど読者の皆様には分からんから説明しよう。なぜこのクソガキが指名手配されてるか、それは、【国内最大のハッカー集団、龍水菊】のボスだから。え?ハッカー?ヤバクね?はい、キチガイってますよ(笑)ハッカーって他にもあるの?って?それは、あの、さっき居た虫いるだろ?アイツが、【JOKER】っつって【国内2番目死神会のドン】だ。で、姉さんのボスだな(笑)。つい、この前までは、【月光蝶】って言う華麗にポリさんから逃げ切るのが上手いグループと、【黒雷撃神団】って言って犯行予告して、五分以内にシステム潰す速攻型のグループが居たが、二つともオズに殺られた。黒雷撃神団は助けたかったが間に合わなかった。だから、今は【龍水菊】と【死神会】、そのほかは、個人的な集団でやってる小規模ですぐオズに消されるようなものしか生き残っていないんだ。ってか、お前まず、【オズ】って何なんだよって?あっ、一番大切なとこ抜けてた。ごめんごめん、【オズ】は基本的に【国家】の事、でもたまに一般的なネット警察の事も指す場合があるんだ。覚えといてね♪ネット社会でごく稀にネット警察の手に負えない超特大級の極悪犯が居るんだ。そいつらを取り締まるのが【秘密警察最強部隊N’s】って呼ばれる天才達だ。通称は【ポリさん】。あっ、1人でマシンガントークごめんな。つい、いろいろ話しちゃって。お嬢さん、今のポリさんには内緒ね。まあ、ボスには言うか(笑)俺の正体ポリさんに言ったらまた、逃げなきゃ駄目だし。まあ、オズからから逃げるのリアでも、ネットでも簡単だから良いんだけどね。面倒だから言わないで。ってか、まず、お姉さんのお名前は?あ、いいよ話したくなかったら。勝手に呼ぶから。」


〔私は、鈴野亜矢愛、一応マザーの壁紙に貼ってた資格は持ってますよ。KINGさん。〕


「やった〜!あれハッキング出来るとか天才!やっと死神会のお偉いさんに会えたよぉ。嬉しいなぁ。ボスからの伝言はある?」


〔勿論。そのために危険覚悟で来ましたよ。『明日、学校の昼休み放送で呼ぶから来い!とても大切な話がある。』伝言は以上です。では、これにて。〕


「え?せっかく会えたのに、まぁ、いいや。了解、また明日会おうと伝えといて。鍵は閉めなくていいよ。そこのドア押し戸だから体当たりしといてね。じゃあね。死神会最高幹部様よ!」


ギ~バタン


「(ふう~。殺されなくてよっかった~。それよりこんなクソガキに敬語で話さんでも良いのに。)」


〔(はあ~。罠とかかけていなかったみたいだな。死を覚悟して来た私が馬鹿みたいだ。それより、あのガキよくあんなにペラペラと、意外だったな。)〕



翌日の朝




「シノおはよう!昨日もいい感じの所で邪魔入ってさ…おっ何やってんの?」


(コイツの名前は篠原アキト、3Aの中でもずば抜けて天才で常に数学は学年トップ、また美形かつ、とても優しい為女の子からモテてる学校でもかなりの有名人だ。だが、少しいや、かなり周りから浮いておりキチガイ過ぎる天才って感じなので、余りそれといった親友は俺以外には出来ないらしい。俺とは、中1の時同じクラスになり、かなり共感出来る所が何かと多くとても一緒に居てお互いに楽しいと思える珍しい人間だから、クラスが別れた今でも学校の中では授業中以外片時も離れない唯一無二の大親友だ。)


『そか、ほんま好きだなネット、え?これ?指数関数対数関数って言うんだけど、ちょっと難しくてさ(笑)困ってるんだ。』


「そかそか、全然数学分かんないわ〜。まあ、お前が楽しいならいいんじゃない?うっひょ、マジか嫌だな、今日礼拝だって。聖書と賛美歌持って行こうZ礼拝遅れると生活指導部でのお説教、かなりダルイし急げ!」



昼休み



「あ〜楽しみだなぁワクワク。」


『どしたん?なんか楽しみな事あるん?俺、ちょっとトイレ行ってくるわ。』


「了解っす!いってら!」


[おい、陰キャ!テメェ超クセぇ〜のに何調子乗って教室でアキト様とご飯なんか食ってるんだよ╬ざけんなよ!視界にいると迷惑なんだよ╬]


«ピンポンパンポ〜ン3E菊地君、菊地君今すぐ校務センターに来なさいピンポンパンポン»


[はい、お疲れぇ、遂にオタクでキチガイは退学だな!あ〜良かったせいせいするわ]


「あっ、僕呼ばれたんで行きたいのですがそこ、退いて貰えますか?」


[さっさと逝けよ爆笑]



JOKER章



『オッス!キクチ!いや、KING様よ!亜矢愛から聞いたZめっちゃ驚いたわ。お前がハッキングしてるのは何十回もお前んち行ったから知ってたけど、コードネームがKINGで、龍水菊のリーダーとは(笑)やっぱ2人とも灯台もと暗しだったな(笑)龍水菊の菊が菊地の菊とは…。』


「マジで言ってるのか?シノ!お前がJOKER?嘘だろ?」


『いや、それが、マジなんだわ。っつか、お前、オフ会しない派じゃなかった?なんでわざわざリトルマザーに掲示板プログラミングして貼ったんだ?お前、悪魔でもあの【リトルマザー】だぞ!【ビックマザー、いわゆるオズの最深部、国家の心臓】の一歩前、【通称国家の脳】あんな所に住所貼るとか自殺行為甚だしいぞ!亜矢愛がポリさんより早く気付いてすぐ消しといてくれたから助かったんだぞ!』


「ったく、そんな怒んなって。最大の敵の自殺は黙って見とけよ(笑)あと、リトルマザーは俺の隠れ家同然だぞ。リトルのプログラミングの78%は全部俺のアレンジが加わってある。ちゃんと組み換えた。だから大丈夫だ。ってか、普段よりセキュリティー高くしてんのに良く入れたな。どっかそんな大きな穴なんかあったかのな?情けないなぁ。」


『いや、そんなデカイの穴は無いよ。だが、地道に本当に小さな穴探していくと見つけられんだよ。』


「そか、小さな穴広げたか(笑)一本取られたな。それよりとても大切な話とは何だ?ウチ来るんか?」


『誰が龍水菊とかネーミングセンスない所に行くかよ。そんな話は置いといて、お前国家の心臓行ったことあるか?一週間前行ったんだが凄い国民の自由を壊すヤバい法律を見つけた。それは生きるか死ぬかっていう位のレベルだ!』


「今日はお前からメチャ騙されてる気しかしないんだが(笑)まぁ、お前の話だから偽りは無いだろう。それは信じる。が、ここじゃそんな話するには場所が悪いんじゃないか。まず、JOKERがお前だという証拠が見たい。お前んち行かせろ」


『やっぱ、誰でも証拠ほしがるよね~。ましては、KINGだもんね、宿敵って証拠欲しがるの当然だよね〜。って事でウチ来んのは予定してたからこっそり行こうか。図書館にある学校のパソコンでも、防犯カメラを5分位はフリーズさせるシステム作動させるのは出来るだろう。とりあえず図書館行こうよ。』


「了解。ってか、階段、数段登るだけじゃん。って話してる間に着いたし(笑)さあ、プログラミングするか。」


『ここで準備万端なJOKER様は先にそのプログラムをSDcardに落とし込んできてます。』


「さっすが〜。JOKER様ぁ(エロボ)」


『はい、差し込んで、説明からのSDcardからの、防犯カメラフリーズソフトウェアの実行ボタンををクリックか~ら~の~、実行中残り時間4分58、57、56おっ正常に動いてるね。』


「うっひょ。スゲー!こんな低スペックでも動くんだ!じゃあ、堂々と正面玄関から行こZ。」


『スゲー!ってそこかい(笑)あとお前馬鹿か!機械騙してても、人間の警備員さんは居るんだよ♪考えろってば。よし、じゃあ、裏庭から行こうか。』


「走る〜♪転ける〜♪血が出る〜♪」


『勝手に♪死んどけ♪このクソKINGが♪』


「だまれ〜♪ボケめ〜♪クソ〜や〜ろ♪」


『スゲ〜ぇ♪ちゃんと♪リズムじゃん♪よし、脱出成功!いえ~い。理科Ⅱの所から柵乗り越えるの見つからんくて、すぐ一般道やし、普通の顔して堂々と歩けば大丈夫やね。』


「そうだねうんうん。え?あれ亜矢愛ちゃんじゃない?」


『亜矢愛ってな【殺女】って言うコードネームでやってるねん。【壊し屋殺女】は知ってるやろ?』


「マジかぁ、そんなんも言われんと気づかんかったわ、あの、【氷血魔女】か。確かさ、【殺女】ってさソロでポリさんの第8軍に追っかけられてた時に、8,9軍を見事に返り討ちにしたって噂されてる位の実力者じゃねぇかよ。怖いねぇ。本当に。しかも賞金首じゃなかった?」


『ポリさんの第8軍はホントに彼女が1人で一匹残らずデーター破壊したよ。オズが第8軍の軍員の情報再構築するのになんと2ヶ月!8,9双軍の情報再構築には半年位かかるまで木っ端微塵に殺っちゃったよ。容赦ないよね(笑)だから最高幹部なんだよ。わかるだろ?お前のとこはクソみたいな貴族しか居ないな。ほとんどの貴族さん達ハッキングしてお前の情報見たよ。正確に言うと見ようとしたよ。でも、全くお前のデータ無いからマジでビビッたよ。』


「…こっちは女王様の様な使えるやつ居ないんだよ。あと、俺の言う事ちゃんと守れる奴なら俺は十分満足なんだよ。下手に出来る奴居るとダルいZ。氷血魔女!殺女嬢!お嬢の破壊力半端無いっすね(笑)ウチ来ない?王冠上げるよ。」


『笑える!ヤバイ!それ、結婚しろって(笑)よっ!女王様(笑)』


〔誰がそんなネーミングセンスない所に行きますか。あと、死神会の最高幹部で満足です。名ばかりの女王になるなら独立しますよ。〕


「ひぇ〜。第8,9軍ソロにて潰した子を相手にするなんて超怖いなぁ。」


〔リーダー!なんでその秘密言ったんですか?怒りますよ!あれはオズの仕業といくら言ったら解るのですか?〕


『ごめんってば、でも、コイツだし別に良くね?あと、俺んちこっち方向。ってか、タクシー乗らんか?めんどい』


〔全機械タクシーで良いですか?〕


「お任せする。違いがわからない。」


『運転手が人間か機械かって違いだけ。事故る確率もあんまり変わらないし安い全自動で良いよ。』


「なるほど、人件費の分高いのか。じゃあ、安い方で。」


〔はい、では、プルルルルあっ、はい、D中学前に宜しくです。ピッ、はい、あと、数十秒後に着くらしいですよ、タクシー。〕


『ありがとね。』


「了解です。あっ、あの緑のじゃね?」


『キクチ、目悪いな〜。あれ、乗用空車(笑)』


「るせぇ〜な。」


〔あっ、アレですね。〕


「俺、奥座るわ。J-17お願いします。」


«ハイ、J-17マデデスネ。トウチャクヨテイジコクハ10プンゴデス。»


『奥座るの?了っす。ういしょ、結構10分って長いからちょっとお話すっか。お前ら、ビック行ったことあるか?』


「1回だけなビックのさらに奥、極心部まではなぁ。だが、あまりにも気持ち悪すぎて逃げたよ。」


『そか、亜矢愛は?』


〔私はまだ、リトル迄しか…まだまだです。〕


「いやいや、リトルまでとか十分だよ。」


『そうそう、幹部でもリトル行けてない方が多いから。』


「で、シノ、お前は?」


『俺は、ビックの23%のシステムを自分のシステムに変えてるぞ!だから、やばい国家のキチガイ法を見つけてしまったんだよ。』


「キチガイ法?なんだそれ。」


『家着いたら全部話すよ。』


〔システムを自分のものにってどうするのですか?〕


「頑張って穴見つけて、そのシステムにハッキング。そっからプログラミング設定を自分の好きな様にアレンジする。そしたらもう自分のもの決定って感じかな。」


『せやね、プログラミング設定までなかなか行けへんようにセキュリティ強くされてるけど亜矢愛なら行けるよ!絶対!』


「まあ、設定変えるの成功したら後はマクロ組んで全自動に任せるかな?いちいち面倒いし。」


〔へぇ〜。ポリさんに見つからん様に気を付けて殺ります。〕


『プログラミング破壊しそう(笑)』


「殺女だもんな(笑)絶対破壊するよね。」


〔そんな怖いことしませんよ。殺人鬼とでも勘違いしていらっしゃるようですが大丈夫ですよ。〕


『怖い怖い(笑)』


「やばい怖いよ。その笑顔。セキュリティ強化しよ。」


「ってか、シノ、お前いつまで二進法使ってんの?さっさと64進法使えよ。」


『お前分かってないな。全部0と1に還元されるんだよ。二進法奥深いぞ。なんだよ、1024進法この世界で唯一使えるからって調子乗んなよ。馬鹿。』


「まあ、基本の二進法は凄いけどな。まあ何でもいいや。着いたか?」


『あそこに見える家、俺んち。着いたね。』


〔勘定すましておきますよ。先にどうぞ。〕


「ありがとです!」


『サンキュー!』


『100歩位歩くで、ういしょ、ようこそ!我が家へ!ん、俺の部屋来て。話しよ』


(えらい久しぶりだな。こいつの家はね見た目は普通の庭付き二階建ての一軒家。庭にはチャリが三台置いてある。

あれ?なんか水槽沢山置いてある。何飼ってんだろ?)


『ああ、それな、うちのお姉ちゃんがボウフラ飼ってんだよ。』


(あ~。そっか、お姉様と四人家族だったな。)


『いいから入れよ。誰も居ないからさ。』


「うい、じゃお邪魔します。」


〔お邪魔します。〕


『はいよ。』


(こいつの部屋は確か二階だったよな。じゃ、PC見る前に手洗いうがいと。)


『ん、とりあえず俺の部屋来いよ。』


「まず、手洗いうがいしないとね。」


『洗面所遠いしキッチンでいいよ。』


キュッ、シャバシャバ…ゴロゴロ…


「あ〜、スッキリこれでいいんだよ。」


『なら、イイじゃん。ほら、行くぞ。その階段急やし気をつけろよ。』


「はいはい、知ってるよ。お前んちの階段曲がることろ狭すぎるんだよ。あと、ほぼ垂直だから登りにくいったらありゃしない。」


ドンドンドン…グッ


『あれ?開かない。』


「は?この前と同じ現象?だから、部屋の中整理しろって言っただろ。体当たり、体当たり…はぁ〜。」


『はいはい、セーノ!』


〔あの、私も手伝いましょうか?〕


『うん、そしてくれ……痛いなぁ。そんな叩くなや。』


「レディーに力仕事やらせるとは…全く呆れるやつだな。」


『るせぇ〜な。はい、行くよ、セーノ!』


バタンッ!バタッ!


『痛たたたた~。』


「いてぇなぁ。」


〔…沢山散らかってますね。どうりで扉が開かない。少しだけ整理させていただきますね。〕


『あ、お願い〜。』


「何がお願いじゃ、お願いしますやろ。女王、俺も手伝うわ。」


(にして、カバンや教科書、問題集はまだいつもの事だからいいとしても、このミニカーと人形の山は何だよ。)


(さ、PC立ち上げるか。結構時間かかるんだよね。)


「シノ!このぬいぐるみと車とチェス板使ってる?」


『いや、全く。あっでも、そのチェス板だけ置いといて、この家に一つしかないチェス板だから。』


「理解した。女王聞いてた?全部捨てといてね。はい、次っ!」


〔ホントに女王と呼ばないで頂きたい。私が女王なら、妻且つ母親となってしまうではないか。〕


「ん?どゆこと?」


『単純に姫の垢がお前って事を言ってるだけだよ。』


「え?姫のアカウント知ってるの?やめてよぉ。ホントに怖いな。」


『何言ってんだよ、KINGと姫が同一人物っていう事証明してハッカーと名乗れるんじゃねえのかよ。ウチの入団試験はそれだぞ。』


「おいおい、ウチの方針パクんなよな。」


〔いえ、どこの団も入団試験はその手の問題ですよ。〕


「へ~そうなんだ。使用料取らなきゃな。あのセキュリティー少しだけ難いからね。ちゃんとしたやつしか解けないでしょう?」


『いや、思い上がってるクズには、社会見学となる良い薬だわ。あれ位の問題解けないやつにはビジネス任せられないからね。』


〔そですね。でも、まあ簡単ですけど。私の課題はリトルですかね…。〕


「いや~。リトル壊されそう。」


〔壊せるなら壊してみたいのですが、侵入だけでいっぱいいっぱいなんです。〕


カタカタカタ…パンッ!«ログインニンショウセイコウ。ヨウコソ。JOKERサマ。»


『ほらな、俺がJOKERなんだよ。』


「う~ん、でもログイン認証だけじゃ証明にならないからな。ビッグに侵入してよ!そしたら、嫌々ながらも認めるわ。」


『ビッグ?理解した。5分待ってな。』


「は?5分だZ、いやきつくね?大口はそれほど叩かないほうが身のためだぞ。」


〔5分はいくらなんでも厳しいかと。〕


(ちょっとお腹すいたな。お菓子ってこの家どこにあるんだろう。確かキッチンの戸棚のどれかに入ってるよね。まぁ、降りよ。)


ウグッ


「痛っ。」


『あっ、それ引き戸。』


(俺んちじゃ押し戸なんだが…。郷に入れば郷に従えだなぁ。)


ギイィィィ…


(あれ?どこにもお菓子ないじゃん。しゃーねーな。冷蔵庫失礼しよ。)


「失礼します。」


(おっ、梨あんじゃん、じゃ、一個失敬いたすZ、包丁~♪包丁~♪ムキムキッ♪お皿もフォークも借りるZ。あ、これケーキ用フォークじゃん。ま、いいか。)


「お前ら!おやつ出来たぞ!降りてこい!!」

(っても降りてこないのが現実(笑)お盆持って上がるの階段見えないし怖いな。ふぅ~、ホントこの階段きついよな。)


ギイィィィ…


〔あら、降りてくるつもりでしたのに。何かお手伝い致しましょうか?〕


「じゃ、これ持ってといて。」


『おっ!おやつ来たか!…えぇ~。梨かよ。』


「じゃあ、文句言うやつは食うな。人がせっかく剥いてやったの分けてやってんだぞ。女王、二人で食べよっか。」


『ごめん、食わせろ』


「よろしい。いいでしょう、あはは」


〔頂きますね。それにしてもKINGさんがお料理がお得意だとわ。〕


「驚きってか?ある程度の教養は身に着けてるつもりだが、そんな上手いといわれるほどではないZ。俺の事気に入った女王?」


『俺だってカップラーメン位は作れるぞ!』


〔それお湯を沸かすだけでしょクスクス。〕


『うっ…。』


「沸かすだけじゃないもんな、ちゃんと180秒も待たんと出来上がらへんよな。」


『ちゃんと三分間分の忍耐力は持ってるよ。どやっ。』


〔忍耐力とは…犬でも待てますよ。〕


「正論過ぎてこれ以上シノ側に居続けるのは危険なため戦場を離脱する。(笑)」


『おいおい、それより話してる間にビッグ入ったよ。』


「嘘っ?見せて見せて!お~!ほんまや!」


『これで証明出来たやろ?でなぁ、あっ、ここ!ここ見てみ。』


「ん?。$”*5+‘0)(8’9%4”75&3’)’52_‘4+16<8”52/4*9-5-6-7+/…はよ機械語から翻訳しろや!」


『今やってるよっつーの、おっ、来たぞ。』


「ん?2016年8月10日公布予定。対人間不信法?なんだこれ。嘘をついたら小学生以下の児童以外問答無用で死刑?はっ?オズ元々頭おかしいの知ってたけど、もうここまで来ると完全にいかれちまってるじゃん。これは、一般市民として許せないね。だって、映画も漫画も本も漫才師もダメなんだろ?オズってホント国民を何だと思ってるのかな。で、これを壊すから手伝えと、JOKERさんよぉ~、いい根性してんじゃん♪」


〔でも、私まだビッグに到達すら出来てませんよ。足を引っ張るだけです。〕


「いや、俺だって1回しかビッグ入れてないし。それに俺もビッグ入ったらなかなか自由に動き回れないぞ。」


『えっ?1回だけってあの1回の事か?それやったらキクチ、あれは、お前がわざわざご丁寧に「これからゆっくり実況しながらビッグ入ります。5分間観客さんくるの待つからセキュリティーレベルせいぜい上げといてね♪」とか堂々とオズにも俺にも言って、わざわざ難易度自分で最高レベルまで上げたからね。あの実況見てて楽しかった。閲覧数8桁位なかった?ほんと、声ボイスチェンジャーで変えてなっかたら即お前ってオズにわかられる所だったよ。ホントひやひやわくわくしながらセキュリティーレベル上げてた。あんなにレベル上げてて、オズのも俺のも結局全部潰してビッグまで入っちゃったから俺マジビビった。まあ、奇襲かけるんだからあんなにはセキュリティー強くないよ。まあ、どちらにせよビッグについては俺の方がよく知ってるから俺が殺るけどね。』


〔ちょっと質問いいですか?オズはどうしていつもセキュリティーレベル最高の状態にしないのですか?〕


「それはずっとそんな膨大なる容量使ってたら熱くなりすぎて機能停止になったり、重くなったり、どっかぶっとんだりするからさ。国家の全て、政治だけでなくこの国の全ての企業の予定や、軍事関係や、他国や他惑星の情報も全部入ってるんだよ、もう、国家にとって神様のような存在がたかが中学生のガキ一匹ごときに半端ない容量使うか?って話。理解できたか?女王。」


『ま、そんな感じだね。』


〔了解です。でもほんとに私に何が出来ますか?〕


『壊せる。一番大切な役割。俺もキクチも通行手形みたいなもんだから。』


「なるほど、俺はリトル専用の通行手形で、シノがビッグ専用ね。」


『理解が速くて助かるな。そんな感じぃ~。とりあえず、二人とも壊した経験ほとんどないから、ここは専門家にってこと。』


「餅は餅屋、壊しは壊し屋かぁ~。」


〔私でいいならお手伝いさせて頂きます。〕


『うぇ~い!とりま国家崩壊project開始な。』


「おっかっこいい名前や!」


〔クスクス、アジトはここですか?〕


「いや、俺んちの方が良くない?駅前やで、親も基本帰って来るの遅いし。」


〔一番人目を気にせず出来る場所なら私の家が宜しいかと。一人暮らしですし。駅からもそんなに離れてませんよ。〕


『なら、亜矢愛の家にする?PCと周辺器具荷物まとめて明日持っていくは。』


「了っ!」


〔理解しました。〕


「ん、じゃあ、ウチ解散するは。」


『ん?どゆ事?』


「だから、龍水菊を解散させる言うてるねん。」


『そんなガチでやるなら、死神会もそうするは。』


〔では、私も月光蝶を本格的に解散させます。〕


「…今なんて言った?月光蝶?えーーーーーー!!!」


『亜矢愛、月光蝶の団長なん?うっそ!!!』


〔あっ!!!今の忘れてくださいっ!!あと、月光蝶には団長と言うものは存在しません。最高幹部の6人で運営してます!〕


「じゃあ、神アゲハって?なに?」


〔神アゲハは団員に連絡するように作り上げられたものです。って、ウチのハッキング出来たのですか?〕


『へ~。じゃあ、ポリさんが頑張って団長ひっとらえようとしてるけど無意味な訳なのか。にしても、我が最高ランク幹部団員として、団長に隠し事などあまりよろしいものではないね。』


〔完全に失言でした。とりあえず、今日の23:59に解散すればいいのですね。もうこれ以上変な事話さないように帰ります。お邪魔しました。〕


ドタドタッ…バタン…オートロック致します。ガチャッ。


『あ~あ。』


「まぁ、いいか。女王もProjectのれっきとしたメンバーなんだろ?後から思い出話みたいな感じでいくらでも聞けるだろ。チェス盤久々に見たしチェスしたくなった。シノ、久々にやらんか?」


『おぉ~。二年ぶりとちゃう?』


「ちくしょう!!なんか強くなった?って、やっば!とりま6時だし帰るわ。今晩はかなり忙しい夜になるね。」


『了解。いざとなったら実力行使でいいよな?』


「あぁ、最後の最後の時だけね。それよりエアトレインの駅まで送って。駅どこやかわからんから。」


『ん、了解。これ乗ってる間に食べとき。』


「あんパン?糖分と炭水化物とか俺に嫌がらせか?」


『夜しんどいぞ、甘いもん欲しくなるやろ。』


「お前もやろ?半分こ♪」


『あっ!発車しそう!走れ!』


「走ろう!待って!」


ダッダッダ!!ピィ~!«駆け込み乗車はおやめください。»


「ふぅ、ありがとな。じゃあ、また明日。」


『あぁ、そうだな。ABAYO!』


«扉が閉まります»ピュシュゥ~…カチッ。


(あとから食べよ。どうせすぐ着くし。)


«3番街3番街です»


(ういしょ、降りよ。もうすぐ帰宅なうだわ。……あれっ?あっ開いた開いた。ドアKEEの反応悪くなったな。後で直しとこ。)


カタカタカタ…パンッ!«ログインニンショウセイコウ。ヨウコソ。KINGサマ。»


(とりあえず団員全員に呼びかけだけしとこっか。)


「求)23:30に龍水菊の者はロビーに集合、とても大切な話がある。by KING 18:38」


(これでいいや、あとは23:30だね。それまでこの垢は放置。お絵描きしとこ。今日は何描こうかな。あっ、国語の宿題やってなかったな。古代サイレン文学についてのレポートしょっか。……はぁ~。ほんと古代の人々ってメンタル弱すぎるだろ。全く共感できねぇ~。あっと、いけねぇ~。社長出勤じゃん。速くロビーいかなきゃ。)


「みんな集まってるか?1~7番隊隊長、出席確認しろ!by KING 23:46」


「1番隊全員出席しております、KING様。 by ACE 23:46」


「2番隊も全員出席しております、KING様。 by AQUA 23:47」


「3番隊も全員出席しております、KING様。 by AERIAL 23:47」

              ・

              ・

              ・

「7番隊も全員出席しております、KING様。 by AGLAIA 23:49」


「理解した。単刀直入に言う。本日をもって龍水菊を解散する。今までこんな俺に付いてきてくれてありがとう。これから、俺はオズを破壊しに旅に出る。次合うのは、逃亡中の俺か、ビッグマザーを操る俺か二つに一つだ。解散についてだが、文句言いたい奴は俺を破壊出来てから言ってくれ。俺自身こんなことはしたくないんだ。だが、俺にもしものことがあった時にお前らに迷惑をかけたくないからこんなことをするんだ。最後の俺のわがまま聞いてくれみんな!じゃあな。 by KING 23:52」


「今までお疲れ様でした。オズよりいい世界作って下さい。 by AQUA 23:56」


「お疲れ様でした。おこがましいですが、もし、本当に助けが必要な時がありましたら、どうか、私たちの事を頼って下さいませ。 by ACE 23:56」


「KING様のご健闘を祈ります。御達者で! by AERIAL 23:56」

             ・

             ・

             ・

「御武運を! by AGLAIA 23:57」

 

「ABAYO!元気でな! by KING 23:59」


«部屋主のKINGが退出しました。翌日にこのグループは自動的に全トーク履歴が削除され、解散いたします。 23:59»


「…3…2…1…0 終わった…。寝よう。お疲れ、俺。お休み、俺。」


(久しぶりに泣き寝入り、俺まだガキじゃん、ダサいぃ…。)



QUEEN章



「健斗!!学校!!解ってる?起きや!」


「あ~あ、そうか、普通に学校あるのか…。精神崩壊中だっつうのにぃ…。ケッ、またパンかよ。あ~あ…。」


「さっさと食べなさい!送れるでしょ!」


「んん~んんん。ごっくん。もう行くから。じゃあね、バイバイ。行ってきます。」


バタンっ!バタバタっ!


「あ~あ、学校はほんとしのと会うために行ってるもんだしなぁ~。え?そっち学校の方向じゃない。なんでエアカー乗り場行ってるかって?そいえば、読者の皆様にはお伝えしてなかったな。う~ん、どこから説明しようかな。まず、この世界の学校のシステムについて。この世界には22個の国があるんだ。で、それぞれの国によって強みが違うんだ。この国、国際ナンバーP03は音楽に特化してる国だよ。15歳まで全ての国で全ての分野の一般知識や基本的な技術を教えるんだ。それで、16歳の時に個人の才能や、天性、性格、今までの各分野においての成績によってその分野に特化した国に行って、18~22歳まで勉強する。で、一人立ちって感じ。で、俺が行ってる学校は、国立じゃなくて超有名私立のお嬢様お坊ちゃま学校。え?金持ちなの?いやいや、ウチの両親はまあ普通の音楽関係の会社の課長、副課長って感じ、いわゆる平社員的な。まあ、そんな感じだから二人とも夜遅くにしか帰ってこないんだ。夜ごはんまで待たなきゃいけないからKINGとして遊んでたんだ。で、今その唯一の大切な遊び場、居場所がなくなったからかなり寂しいし、悲しい。」


『おい、元異次元の帝王!早くいかないと遅れるぞ!』


「あ、シノ、おはよう…。」


『わかるZ、その気持ち。泣くよな。』


「ああ、やばいよ。何とか親の前では出さないように隠したつもりだが、こっからの450分間隠し通せる気が…ま、あるけどさ。」


『あるんかい!…3…2…1…はい、遅刻確定!って事でどする?』


「どうするもなにも行くしかないやろ。」


『だよねぇ~。お前んとこずる休みしたら親ダルそうやし。』


「うん、せやねんな~。ま、理Ⅱんとこから入るか。」


『監視カメラ凍結しろと?いいよ。…出来た。理Ⅱ付近のみ凍結完了!』


「いつもこうやってんの?遅刻の時?」


『じゃないと生活指導部行きだZ。あったりまえじゃん。』


「見つかったことは?」


『在るわけないだろ。』


「常習犯、貴様…なかなかやる(PRO)じゃないか!」


『そのPROからのアドバイス、しんどそうな顔して、すぐ保健室に行くこと。理解?文句は?』


「了解、この件はお前の方が知識や経験が豊富だ。だから、文句があろうがなかろうかその道のPROに従うのが得だ。単純な事じゃないか。その方が損をしない。ましてや、PROも自分も同じ状況下にいる。わざわざPROが悪い道を選ぶわけがない。じゃあ、保健室行こう。」


『へ~。龍水のルールちゃんと率先して守ってるんだな。あれ、団員がお前に絶対的に従うためだけに作ったもんだとおもってた。』


「ん?あぁ、龍水の鉄三の一つ目か。【その道に長けている者は自ら率先し、見方を引っ張り、また、その部下は自分の意志と命令が異なろうとも絶対的に従順に命令に従い生きて帰る事。】だったかな。だが、これはホントに正しいだろ?その引っ張るリーダーが間違っていない限り。」


『あぁ、それじゃ、今この状態では俺がリーダー何だな?じゃあ、お前は正面玄関に突っ込んで一騒ぎ起こしといて!俺その隙に悠々と入るから。』


「残念だな。あのルールは任務に関係ない場合には無効なんだ。」


『ん?関係あるだろ。』


「ううん。違う。任務内容は、二人とも安全に誰にも見つからずに校内に入る事だろ?」


『ダルいな、それ。ま、とりま、保健室行こう。』


「あ、あの~。すみません、ちょっとめまいがして…。」


〈いらっしゃい、あ~。めまい?何か貧血とかあるの?まず、何年何組かカード記入してくれる?あぁ、しんどかったら言ってね。〉


『3年E組菊地健斗だよ、亜矢愛』


〈あら、KINGさん。いらっしゃい、この学校の唯一の隠れ家へ。〉


「え?女王?」


『わからんかったん?お前らしくないな。』



〈あらまぁ、それより、皆様、昨日はお疲れ様!〉


『お疲れ、亜矢愛オオトリありがとな。』


「お疲れ、しんみり泣いてたわ。」


『まぁ、どうゆう別れ方だっただろうにせよ、国家崩壊projectよろしくな。』


〔切り替えていきましょう。あと、半年しかないのですから。〕


「すげー切り替え力!感心!」


〔KINGさん、ひとついいですか?〕


「なになに?」


〔あの、1番隊隊長 ACE、2番隊隊長 AQUA、3番隊隊長 AERIAL、4番隊隊長 ADLIB、5番隊隊長 ANCHOR、6番隊隊長 APLOMD、7番隊隊長 AGLAIA。〕


「え?なんで知ってるの?あいつらのセキュリティーレベルはめちゃ高いよ。」


〔知ってます。だって、ACEって片以外、みんな月光蝶の最高幹部達ですもの。〕


「え?2~7番隊隊長ってみんな月下蝶に幹部?え、でも、月光蝶とガチで全面戦争したけど、作戦とかあれ?え?月光蝶理解できない!」


〔あぁ、えっと、あの頃は幹部の皆様は本物の龍水菊の方々ですよ。あの超絶なサイバー攻撃を受け、月光蝶はまともに機能しなくなりました。そこで、我々はサナギと成ることを決め、2~7番隊隊長のアカウントを乗っ取り細々と生きてきました。月光蝶はもう消滅した。というデマを流す事を目的に。ちなみに、私はAQUAですよ。KINGさんが龍水菊を解散された後、月光蝶は安心して最後の活動、つまり解散を出来ました。KINGさん、口説き方御上手です。〕


「つ、つまり、俺が寂しい&結構やるヤツやな別れるのは惜しいと思ってる奴らは皆、女王の味方って事だったのね!」


『実は俺ん所もそやったで。たまたま亜矢愛がミスしたから亜矢愛は死神会の者じゃないって分かったけど、重要幹部の4割は月下蝶やったわ。ほんま、蝶恐ろしい。』


〔月光蝶というより【Parasite】の方が合うなぁ〜とかとみんなで話してました。〕


「じゃ、結局、なんだかんだいってみんな実は超知り合いだったって事か!もう、ここまで来ると笑えるな。そしたらもうこんなに落ち込まなくても良いな!目の前にいるんだから!」


〔そう言う事です!JOKERさんもビックリしてらっしゃったけど、納得頂きましたよ。〕


『納得ってか、そうするしかない証拠を全部出されたら、事実として認める以外ないもんな。それより、キクチ!今回、オズ行動馬鹿みたいに速いぞ!俺の副垢ナンバーワンのJACKが凍結されてる。姫の垢見てみ!』



「まじか!理解した。…入れない!凍結されてる!くっそ〜。じゃあ、サブⅡの秘蜜ちゃんは?」


«ログインニンショウセイコウ。ヨウコソ。秘蜜サマ。»


『おっ、生きてるやん!』


「あぁ、生きてたな。」


〔良かったです。〕


「取り敢えず、オズの公式アカウント見よう!情報集めよう。」


『あっ、一足早く見たで!』


〔で、どうでしたか?〕


『俺とキクチの賞金めっちゃ上がった!俺が12億Pで、キクチが28億Pだわ!ヤバイな!』


「そんなん要らんやろ!どちみち貰えないんやから。あと、金なら15億P位貯金あるし。」


『っていうと、インスタントのカップラーメンが一杯確か、500Pだろ、そしたら…5000万杯位食えるな!食には困らないZ!』


「飽きるやろ!そんな食えるか!ってか、お前貯金は?」


『10億P位。』


〔私は、その半分位ですかね?〕


「つまり、三人で30億Pか…。まあ、もしもの時になっても、逃げれるな。ってかさ、なんで女王働いてるの?」


〔貯金はいつかはなくなりますので。たった、5億Pですよ。一瞬です。〕


「そか、ふ~ん。…は?違うやろ!おかしい!おいっ!シノ!」


『どしたん?あ~あ、その新聞記事ね~。絶対言うと思った。あと、菊地君、君病人でしょ。うるさい。』


〔どれですか?なになに?【闇の四天王全団解散】?〕


「シノ、病人はお前もじゃ!それより、闇の四天王だぞ、龍水菊、死神会、月光蝶の三つは解る。ここにその団の元団長が居るんだから。でも、黒雷撃神団ってとっくの前に消えてたはず。」


『昔、お前の傘下だった所だろ?』


〔黒雷撃神団?龍水菊の傘下?って…、あの死神会と龍水菊の全面戦争の火種となった団ですか?〕


「こいつがさ、俺に対して喧嘩売ってきてさ…死神会を傘下に出来ると思ったから買ったんだよな。」


『え~?それは調子乗りすぎ!まぁ、あれで月光蝶と同時進行で戦争してなかったら各隊隊長とお前以外全員ポリさん行きだったんだけどな。』


「あれ?シノも月光蝶と殺り合ってたん?うちもその頃少しだけ月光蝶と殺りあっててんけど。」


『あれ?お前も参戦してたん?どこにいたん?』


「戦場にはいなかったよ。ちょっとお前のおこぼれ頂いてた。」


〔正しく言うと、KINGさんは参戦してません!黒雷撃神団の指揮をとってうち等の可愛い部下の事一方的に叩いてたのです!ホントKINGさんの指揮完璧すぎて怖かったです。〕


『ん?どゆこと?ってか亜矢愛、顔怖すぎ。美人が台無し。』


〔死神の大鎌にやられなかった数少しの部下の避難路で罠を仕掛け、かかった部下たちをポリさんに引き渡すという卑劣な行為です!!!〕


「ま、そうゆうお小遣い稼ぎかな、あはは。ただね、一定水準以下の小物しか引っかからないから。」


『しょうもね。そんなんするなら俺と戦ってくれれば良かったのに…。戦場では姫しか見なかったぞ。』


「その姫がお前の重要幹部をどんなけポリさんに引き渡したか考えろ。基本的には姫で十分なんだよ。指揮だって姫で出来るし。わざわざガチ装備のKING出さなくても良かっただろう。元々、ACEが強すぎるんだよ。あいつと姫だけで戦争は終わらせれるんだよ。」


『そうそう、ACEとかいう奴強すぎて姫に近づけなっかった!一瞬、KINGの戦争用サブ垢かなって思ったわ。』


「ん?一瞬?どやって俺じゃないって解ったん?」


〔KINGさん!絶対誰でもわかりますよ!だって、全然性格が違いますもの!〕


「違うのか?まぁ、俺は基本守り派だからな。ACEは完璧に攻め派。」


『そうゆう事じゃない!なんて言えばいいのかな…。』


〔KINGさんはどちらかというと部下を自分の掌の上で遊ばせ、躍らせるタイプ、ACEさんは残忍で絶対服従させるタイプですね。ACEさんは人望なかったでしょう。〕


「そうか?残忍か?普通に姫の事思ってるちょっと重い執事さんみたいやったけど?」


〔ちょっと重いで済みますか!!!ACEさんは、KINGさんの事を尊敬ではなく崇拝してはりますよ!〕


『そうそう!崇拝!なんか、か~み~さ~ま~みたいな感じ。で、部下の事全然考えてない。』


「神様じゃないんだから。あくまで俺は王様、崇拝じゃなくて尊敬で良いのに。」


『ACEって奴、聞いた話によると昔は歴代黒雷撃神団団長の中では良い方のリーダーやったらしいぞ。和気藹々とやってたってさ。ACEは自分が半端ない能力持ってるって自分では思ったらしく、そこでは敬われて当然やみたいな奴やったらしいんやけど、必要以上には望まなかったらしいで。まぁ、俺にいわせりゃ井の中の蛙なんやけど。』


〔井の中の蛙とは、少し違いますよ!ACEさんは月光蝶や、死神会の重要幹部が束になっても勝てませんでしたもの。〕


『でも、俺には勝てなかったやん。亜矢愛にも。ってか、話もどすで、キクチ聞いとけよ!ACEって奴を変えたんはお前やで!』


「なんでやねん。ってか、なんか俺がACEに対して悪い事してるみたいやんか。」


『うん、せや!よく聞け、いいか、まず、ACEは黒雷撃神団では、メンバーを大切にする良いリーダーやったんや。そこにいきなりKINGが単体で突っ込んで、ACEと数少ない側近以外の奴らを片っ端から徹底的に壊して、「黒雷撃神団残す代わりに龍水菊の傘下になるか、このまま黒雷撃神団消すか二つに一つ考えといて、で、もし俺を殺したいんならまず、俺殺す前にビッグマザー侵入してからにし」とか調子乗った事が悪い事その1。』


「なんであかんの?ってか、なんで俺単体って知ってんねん。」


『それは、そこにいた幹部の一人がうちに来て教えてくれたから。ってか、話しそらすな。あの後、幹部とACEと10対1で戦って、全員生かさせるという中途半端に情けをかけた!これが悪い事その2。それは武士道精神に反する事だ!男たるもの無駄な情けなどかけられると自分が惨めになるんだよ。』


「でも、死ぬよりは良いやろ。」


『でもってなんやねん!』


〔まぁまぁ。KINGさん、男っていう生き物はそうゆう正論が大嫌いなのですよ。いや、この場合は姫さんですね。〕


『とりあえず、ACEっていう奴は俺が思うにそうゆう無駄な情けをかけられ、自分が惨めになり、自分よりも強いものにしか興味を覚えなくなった。で、たまたまというか、必然的に近くにいたKINGっていうこの世界最強の者に執着し、お前がネット界最強とか、天才ハッカーとか言われてた奴らをバタバタ倒して、ポリさんを撒き続けていくうちに、自分の出来ない事を楽々とやっていき、おごらないお前が凄過ぎて、神様のように見えてきて、崇拝しちゃってんだろうな。』


「ACEってそんな風に俺の事見てたんや。強かったら、シノでも女王でも良かってんな。ちょっと残念。」


『お前んとこの使えない中流貴族もみんなそんなもんじゃねぇのか?うちも、そんな俺の事が好きで付いて来てくれてるのなんか居ないぞ。』


「利害関係が基本か。まぁ、普通はそうだよね。それより、俺らが今言ってる問題は、」


〔今の問題はなんで黒雷撃神団が今まで生きてたかって事ですよね。確かにポリさんの手で消されたのに。〕


「助けたかったのに。あの時はチンピラと相手してたから、その連絡に気付くのが遅かったんだ。」


『一回、そのACEとか言う奴に会って話聞いた方がいいんじゃねぇか?多分、KINGからの呼びかけなら応えるだろ。』


「そだな、一回会いたいしな。」


〔上手く説得出来きそうなら、ACEっていうかなり強力な方に国家崩壊project加入してもらいませんか?〕


『秘密厳守出来て使える奴ならな。』


「ACEにはね、リトルに対する超絶に効くハッキング方法を俺が1から教えたから結構強いよ。女王はACEにリトルについてある程度教えてもらったら?ACEは結構使えるってか、普通に戦力になると思うよ。まず、姫の5倍は使える。」


〔姫さんかなりか弱いお嬢様ですもんね。〕


『まず、姫は明らか戦力外だろ。姫の強さはその後ろにあるKINGの影と、尋常じゃない影響力だろ。今は、その影響力を失ってるんだ。何も怖くない。』


「君たち姫に対して無礼じゃないか(笑)。まぁ、とりあえず、ACEとコンタクト取るか。」


〔いえ、コンタクトではなく、まずはアプローチでお願いします。〕


『亜矢愛、接近と接触何が違うんだ?』


「うん、俺も思った。」


〔いきなり身体に触られるのは誰だって嫌でしょう。まずは、一歩身を引いて自己紹介からですよ。ましてや、今のKINGさんは前の龍水菊の闇の帝王KINGとは違いますもの。〕


「あ~。なるほどね。昔の俺しか見てないって可能性が高いからか。」


『異常人格者は怖いねぇ。』


「うるせぇな。とりあえずさ、家帰って良い?まだ荷造りしてないし。ほら、深夜2時位に迎えに来るって言ってたじゃん。だからまだ。」


『俺もまだだわ。今日学校から帰ってきた後に少しだけ触るつもりやったし。なんか変なばれにくい病気にしといて。よろしく頼むは。』


〔3人とも突発的にめまいにと幻聴に襲われる原因不明な病気って事にしときます。〕


「え?女王も来るん?」


『え?亜矢愛も?』


〔何をおっしゃるのですか?ここまで来て3人一緒じゃないと私だけ仲間外れじゃないですか。そんなに私の事意地悪したいのですか?あと、お二人様とも部屋汚そうですしお片付けしなくてわ。〕


「ん、じゃあ、まずシノん家からじゃね?」


『そっか、あ、あとさ、学校行ってる暇ないから、家出しなきゃオズに負けるだろ。なんかどうすれば良い?置手紙1個で両親納得するか?』


「出来れば、俺ら死んだ事にしたい。その方が親嫌でも納得するだろ。」


〔死ぬのはお辞めになられた方が良いかと。証拠が必要です。誘拐などが一番宜しいかと。〕


『なんなら亜矢愛に誘拐してもらおうか。その方が楽じゃね?』


「そしたら食料配達どうするんだよ。お前飲まず食わずで半年持つのか?俺は無理だZ。」


〔ですよねぇ。あっ、お二人ともご自分の顔はあっちに出されましたか?〕


『あっちってネット世界にか?』


「そんなことしたらすぐ俺って解っちまうからやってないよ。まず、俺は声すら出してない。」


『あぁ、俺もだ。最近の声認証システムの性能半端じゃないからな。あっさり見つかるよ。』


〔なら、好都合です。誘拐されるような可愛い顔に整形しましょう。そしたら、勝手に誘拐してもらえますよ。〕


『え~、やるならカッコいい顔が良い。』


「俺はやるならもう性別まで変えて良いよ。ってか、誘拐された後は勿論女王が助けてくれるよな。」


〔当り前じゃないですか!私こう見えてもちょっと少林寺拳法かじってますよ。そこら辺のチンピラ3、4人なら追っ払えますよ。〕


『すげぇー、頼もしい。』


「リアルの世界でも壊し屋ですか(笑)」


〔KINGさん、一発食らいたいですか?〕


「どうせ整形すんだしいいけど痛いのは嫌だな。」


『(笑)、まぁ、とりあえず次の問題はどこで整形するかやな。』


「俺にはそうゆう知り合い居ませぇ~ん。」


『ME TOOやわ。ってか、俺は声変えなくても良いねんけど、キクチ男の娘に成るんやろ?声帯らへんの手術出来るやつおらんかな?』


〔声帯って…。あっ!〕


『どしたん?』


「居た?」


〔はい!看護師学校の知り合いのお父様が確かそうゆうお仕事のはずです。〕


「え?女王、看護師学校とか行ってたん?今のご時世機械医療が主流になってんのに!よっぽど賢いねんな!」


『ってか、医者とか研究者とほとんど同じになってんのに、まだ人の手で手術とか…。』


〔そのお父様は機械じゃ出来ない事が出来るそうです。その分野では神の手らしいですよ。〕


「神の手か…。昔誰かに言われたな俺、あっ、神の手じゃなくて悪魔の手だったかな…。」


『神の左手、悪魔の右手だろ?創造手と、殺戮手だろ。あれお前だったんだな。』


〔そのフレーズ!〕


『しー!!!』


〔(なんで?)〕


「あ~。まぁ、昔の話だしな。」


『亜っ、亜矢愛、その友人とは連絡取れるのか?』


〔解りません。名前しかわからないので。〕


『なんて名前?調べるは。』


〔松田 葵ちゃんだったかな?お父様のお名前は 直哉さんだったと思います。〕


『そうか、じゃあ調べるは。まず、俺んちで荷物整理してくれる?』


〔良いですよ。KINGさん、行きませんか?〕


「…、あっ、うん。」


〔(あのフレーズとどんな関係が?)〕


『おいっ、キクチ、師匠の件はお前のせいではないだろ。あれは裏切りのせいだろ。もう、今更考えたって…。』


「あぁ、解ってんだけど、あ~!うん、とりあえず、何チャラって奴見つけて、声帯いじってもらおう。よし、やるか。」


〔では、今私ののミッションは、ここを出て、お二人共のおうちに行き荷物を仮整理する事ですね。〕


「俺らはその何チャラっていう奴の居場所を突き止める事だね。」


『何チャラじゃなくて、松田 直哉っていう爺さんな。』


〔プルルル…すみません。D中学前にタクシーお願いします。ブチッ。ちょっと時間がかかるそうです。〕


キーンコーン♪カーンコーン♪


「まじか、俺ら一時間もここで話し合ってたのか。」


『らしいな。とりあえず、まだ、タクシー来ないだろ?端末で少しながら松田の爺さんの情報集めるか。』


「ん、任せる。俺はACEにアプローチするは。」


〔では、お片付けと、仮病を。(笑)〕



キーンコーン♪カーンコーン♪


「予鈴かな?」


〔だと思います。他の生徒見えなくなったら出ますか。〕


キーンコーン♪カーンコーン♪


『二時間目スタートなう。』


「出よか。」


〔あら、いけない、待たせてしまってるわ。〕


『見たら解るよ。』


「走ってるっつうの。」


〔あっ、すみません。お待たせいたしました。〕


«いえいえ、こっちも今所です。所で行先はどちらまででしょう?»


〔J‐17までお願いします。〕


«かしこ参りました。»


「寝る。」


『理解。じゃあ、俺も便乗。』


〔解りました。着いたら起こしますね。〕


(10分後…)


〔起きてくだぁ。〕


「起きてるZ。」


『起きた。』


「行こうか。」


〔行動早いっ!勘定済ましときますね。〕


『宜しく。』


「あっ、ありがとう。ってか、この坂道嫌い。」


『筋トレだっつうの。』


「うるせぇな、とりあえず情報は?」


『しくった。普通に入っちまった。』


〔あ~ぁ、ほんとこの坂きついですね。普通に入れたって?良かったじゃないですか?〕


「もしかしてかかった?お前らしくないな。」


『しくじったよ。しかも端末と同期しているからPCからも普通にしか入れない。』


「あ~ぁ、あの時俺がACEの件やってて良かったな。」


『あぁ、ほんと同じ事してたら二人とも終わってたからな。ってか、国家崩壊projectで最初のミッションからレベルが高すぎ(笑)。』


〔さっきからお二人とも深刻な御顔されてますが、いったいどうゆう事ですか?〕


「うんそれはなシノん家ついてから…。着いた。ん、手洗いうがいしてからな。」


『ただいま&ようこそ。』


ギ~…バタン。


〔お邪魔します。〕


「キッチン~♪」


キュッ、シャバシャバ…ゴロゴロ…


「女王、あいつの部屋行こう。」


『とりあえず、亜矢愛、俺はいきなりやけど今は戦力外やから。』


〔だから、どうゆう意味ですか?〕


「普通に入れちゃったんだよな?」


『あぁ、だから、普通に一般から入っちゃったから、俺のデーターロックかかってないやつは全部好きに見られるんだよ。で、お陰様でJOKERの垢ってばれたわ。でも、コードネームだけで中身自体は別にキクチレベルの奴じゃないと解けないからこんなおっさんには見れないから良いんだけど、俺の垢ではこのおっさん関係の事柄にハッキング出来ないように自動設定されちゃったって事だよ。』


「別にハッキングしようと思ったら出来るんだけど、シノはどのアカウントででもそのおっさん関係にハッキングかけようとした瞬間にポリさん行きになるシステムな訳。」


『そうそう、良く公式サイト系に貼られる奴。まだ、ハッキングかける前に勘で気付けて良かった。』


「あぁ、せやな。勘ってか経験ちゃう?もう、JOKER関係の垢でそのおっさんに関わんなよ。幸いな事にまだハッキングしてないから通報はされてないんやから。あと、その罠死神会になかったよな。以外やったわ。」


『あぁ、これで暴れる馬鹿って何処に居るんだよ。あと、その罠付けたら重くなるって何処の誰が実況しながら言ってたっけな?』


「俺だZ(笑)」


〔う~ん、なんとなく現状理解しました。で、どうすれば未然に防げますか?私、罠っていうものは引っかかってから気付いてその度に自分の無知を思い知った怒りのエネルギーで壊してきましたから本当に全然しらないんです。〕


「うん、教える。俺らが敵にしてるオズの罠の数は、いちいちその場で壊せる量しか無いような場所じゃないから。まずそれね、超簡単!端末で入らない事!たったそれだけ。PCで公式入っても別にそれには引っかからない。まぁ、PCにはPC用のそうゆうのあるけど、PCからなら逆探知でそのプログラム破壊できるし。」


『PCからは問題なしかな。まぁ、とりあえず、俺はもうすでに戦力外なんで、キクチよろしくね。』


「とりあえず自宅にPCあるからここでは出来ない。さっさと三人でシノの仮荷物の荷造りしちゃおうZ」


『う~ん、そだな。もうガチで荷造りしようよ、今日から亜矢愛ん家お泊りするから。』


「え?おっ、OK。」


[え?家せめてきれいにさせて下さいよ。]


『どうせ俺が居たら一瞬で汚くなるんだから。あと、どちみち予定では明日にはお泊りだったんだし。』


「いつ、その予定作った?」


〔タクシーの中でです。〕


「まぁ、いいけど。とりあえず、荷造りしよ。」


『せやね。』


2時間後


「あ~、もうこの配線ぐちゃぐちゃ過ぎ。」


〔あまりこちらもかわりませんよぉ~。〕


『うるさいな、動くから良いだろ。』


〔新しい配線をの買った方が早いような…。〕


「そうしたいのは山々なのだが、今時EX-250型の配線なんか売ってるか?」


〔え?これ、そんな骨董品なのですか?〕


『これはEX-270型だっつうの。キクチのが250型だろ?そんな古いの動くのか?』


「は?古いって言うな、動くよ。」


〔いや、ホントにEX-250は動くか動かないかの次元ですよ。〕


「え?そうか?あつ、ちなみに女王は何使ってんだ?」


〔私ですか?GX-750型です。〕


『GXシリーズってつい最近新しいタイプの出たやつじゃないなかった?』


〔ええ、先週末出たのが770型です。だから、私のは二代遅れのものです。〕


「まぁ、新しいのが全部良いって訳じゃないからな。」


『ちなみにその750で何TB位あるの?』


〔いやいや、そんなにつかいませんし、まず、そんなに入りませんよ。〕


「ん?じゃあ、外付け?」


〔今の主流は仮想クライドを使います。〕


「そこに全部データー落とすのか?」


『っていうとじゃあこんなに色々くっ付けなくても良いのか?』


「っていうと通信の環境さえ整っていれば自宅じゃなくてもどこでも操作が出来るのか?」


〔そうですよ。〕


『おぉ~!マジか!そんなに発展してたのか!』


〔ここ最近で一気にパソコン関係のものは成長してますし、クラウドは一年前位から存在してましたよ。〕


『先言えよ。』


〔ずっと前からやっているものだと思ってましたよ、この家に来る前までは。〕


「ちょ、シノ、それ買おう!」


『いや、でもさ、そんな最近の奴なんかわからんし、第一お店に『JOKERのデーター引き継ぎお願いします。』って、のこのこ出ていくやついるかよ。俺ら一応指名手配犯!捕まるって。』


「そうか、困ったな。」


〔私にデーターを見せても良いかなっておっしゃるならの引き継ぎやらせて頂きますが、どうしますか?〕


「お願いしますっ!!!」


『お願いしますっ!!!』


〔見事なお願いしますの大合唱(笑)、わかりました。では、買いに行きますか?〕


『行こう行こう!』


「あっ、ちょっと待って、KINGのクレジットからお金使っちゃすぐ捕まっちゃわない?お金ない。」


『あぁ、それか。いくら指名手配犯の口座に入ってるん?(笑)』


「二億P位かな。」


〔他のお金はどこにあるのですか?〕


「全部ギフトカードに交換した。机の引き出しに全部あると思う。」


『どうやって買ったん?』


「秘蜜からKINGに侵入。パスは全部知ってるから簡単だよ。教えないけど。で、ギフトカード発行会社に秘蜜で乗っ取ってる履歴を超目立つようにわざと見つかるようにしてる。で、発券してもらって、近所の空き家の住所に送って貰ってるけど、お前は?あっ、あと、ギフトカードGETした後、「お金消えた~」ってKINGの垢で叫んでる。」


『俺は、一回一回現金にしてる。言うて、賞金貰ってたんめっちゃ前やしそのまんま普通にすぐ近所のATMから出してたよ。クラッカー成ってからは誰も俺の貯金0の口座に振り込んでくれなかったから(笑)。』


〔そんなたかが一台に億とかかかりませんよ。数十万ですよ。〕


「じゃあ、数十枚のギフトカード取りに帰らして。」


『ってか、とりあえず、俺も亜矢愛の家に持っていくパソコン以外の荷物、例えば、えっと、現金とか、本とか、服とか、将棋盤とかまとめるは。手伝って。』


「良いよ。」


〔服とか、将棋盤とか、本とか買えば良いじゃないですか。〕


『本は、もう売ってないのばっかり、ってかまず所持してたら牢屋行きのものばっかだよ。』


「あぁ~。二年前、【肉体、精神的苦痛に対する表現の自由】が潰されたもんね。まったく、オズは…。」


〔…。じゃ、じゃあ、本持っていきましょう。〕


『ウチの将棋盤立派だよ、これ!絶対持っていくべき。』


「おぉ~。立派!持っていこう。」


〔重いですよ。〕


「まぁ、こいつが持つって。みんなで一緒に荷物作ろ。」


«一時間後、玄関にて、靴履きながら»


「重っ!絶対持たないからな、全部自分で持てよ。」


『うるせぇな。自分で持つよ。』


〔私も持ちませんよ。ホント、その将棋盤は大きいから諦めたら良いのに。〕


「いや、それは勿体無い!じゃあ、将棋盤は俺が持つよ。」


『おっ、サンキュー。駅までゆっくり歩きましょ。』


ギ~バタン


〔次のエアトレイン来るの10分後ですか…。〕


「ちょ、女王、盤持っといて。」


ダダダダっ


『お腹空いたなぁ…。キクチどこいくの?』


ウィ~ンガチャ«イラッシャイマセ»


「肉まん三つお願い。」


«ニクマン…ニクマン…ニクマン…ケイ400Pデス»


「ギフトカードで宜しく。」


«ハイ、ピッ、ザンダカ540Pデス。ゴライテンマコトニアリガトウゴザイマシタ、マタノゴライテンオマチシテオリマス»


「多分もう当分来ないと思うけどな。」


ウィ~ンガチャ«イラッシャイマセ»


「やば、あと三分くらいでエアトレイン来ちゃうんじゃね。走れKING。」


ダダダダっ


「ふぅ、間に合った。はい、お二人さん、お昼ごはん。」


〔流石KINGさん、いい漢ですね。〕


『おぉ~、サンキュー。もぐもぐ、うん!やっぱ、腹が減ってたらコンビニの肉まんでも旨い。』


〔…。苦笑〕


「うん、旨いよな、あっ、来た来た。乗ろう。並んどいてくれといてありがとな。とりあえず、今から行くの亜矢愛の家?」


〔のつもりです。〕


「お掃除手伝わなくて良い?」


〔大丈夫ですよ。(笑)〕


『俺の事地味にディスるな。』


«J-13、J-13デス»


「着いたね。」


〔はい。降りましょう。荷物だけ置いたら近所にパソコンの専門店があるのでそこ覗きましょう。〕


『おう、了解。ういしょ、荷物重っ。』


「(笑)パソコン専門店?え?お金。」


〔あぁ、後払いでOKですよ。その位は私が負担します。〕


『まぁ、言うて普通のそこら辺に居る人に比べりゃ金持ちなんやからそれくらい頼れや。』


〔貴方の方がお金持ちですよ。嫌味にしか聞こえません。〕


「じゃあ、この際はお金借りるね。」


〔はい、自宅見えましたよ。もうすぐです。〕


『一軒家?』


〔いえ、アパート借りてますよ。〕


「壊してない?(笑)」


〔大丈夫ですよ、あっ、その赤い扉から入って下さい。〕


『は?階段?何階?』


〔三階ですよ。〕


『うわ、ダル。』


バタバタ…ギ~バタン


〔ようこそ!ここがマイハウスです。〕


「お邪魔しますってか、居候します。」


ドタっ


『あ~、重かった。』


〔玄関に置かないで下さい。もうちょっと奥にお願いします。〕


『了解。ういしょ、重いなほんと、よっしゃ、じゃあ新しいパソコン買いに行こうか!』


「うん、行こう。」


〔はぁい、では出発!〕


ギ~バタン


     ・

     ・

     ・

「ただいま~。」


『うっしゃ、なんかいいの買えたんちゃう。』


〔最新の770私もなんか買ってしまった。〕


「とりあえず、こっからまたシノんち戻って、データー移行しよう!」


『せやな、そのあとの予定は、お前ん家行って、本とか、金とかここんち持って来て、ここで夜ご飯食べて寝るって感じやな。』


〔もうここに泊まりませんか?どうせ予定では明日にはウチの家の住民ですので。〕


「おぉ、部屋主がそう言ってくれるんなら泊まらして頂こうっと。」


『ME TOOやわ。まぁ、まず、データー移行してもらおう。』


〔はい、では行きましょうか。〕


ギ~バタン


4時間後


「ふぅ~、到着!そんなに重くはないね。」


『フィギア多すぎ。かさばる。』


〔そのフィギア達はもう二度と手に入らないですからね!重いだけの将棋盤よりめちゃくちゃ大切です。〕


「そうそう、それな。今日は一日女王ありがとうね。」


〔いえいえ、お疲れ様です。さてと、私も自分のパソコンのデーター移行しますか。〕


『亜矢愛、その移行終わったらご飯作る?』


〔はい、現時点で唯一の戦闘力のKINGさんにはご飯のお手伝いをしてもらいたいのは山々ですが、まず、松田直哉氏の事色々やって頂かなくては。〕


『亜矢愛、さっさとデーター移行してくれへん?ハッキング方法の基本の要領は変わらんやろ?』


〔はい、余り変わりませんよ。KINGさんの助太刀お願いしますね。〕


『おう、まかせとけ。』


「おっ、頼もしいな。宜しくな。」


『おう、捕まんなよ。秘蜜で行くん?』


「最初からガチKINGで行くから細かいサポート宜しく。」


『わかった、亜矢愛、どの垢使って良い?』


〔そうですね、では、元死神会四天王AHRIMANアーマリン位が妥当だと。〕


「アーマリンか、聞いたことあるな。四天王の中でもあんま四天王らしくない奴だろ?まぁ、良いじゃん、癖あんまなさそう。」


『あんま四天王らしくないってどうゆう事?まぁ、いいや、行くは。』


〔はぁい、十分くらいで移行終わりますので、その後渡しますね。〕


「はぁい、十分もかからずにハッキング成功してると思いますので、その後一品位ご飯作りますね。」


『あぁ、二人ともわかった、一番現実的な荷物の片づけ及び整理整頓しとくは。』


10分後


〔移行できたので、交代しますね。〕


「シノ、見てみこれ。」


『あぁ?どここの口が10分以内にハッキングするじゃって出来てるやん。もう、後こいつの行動についての履歴見てたら弱み握れるやん。』


「ハッキングは開始2分でやったけどこいつ何も悪い事してない。何も弱みない、家族とか人間関係、仕事などの失敗とかないし、評判も凄く良い。」


『出来過ぎ君かよ、あ~、ダル。まぁ、こっちからも侵入してみるけどさ。』


30分後


〔ご飯出来ましたよってお二人とも凄い険悪な雰囲気。大丈夫ですか?〕


『亜矢愛…。』


「なぁ、女王、こいつの娘の事どう思ってる?」


〔どうゆう事ですか?単なる知り合いですけど。〕


「ちょっとした事で情が働くような相手か?って事。」


〔ええ、その心配はご無用ですよ。任務はどんな犠牲を払ってでも達成するというのが月光蝶の掟でしたから。〕


「了解、シノ、こいつの娘さんの住所調べて!」


『同じ事様な考えてたらしいな。もう調べた、幸いな事偶然ながらここからかなり近いぞ。あと、この女真向いのスーパーにパートとして雇われてるらしい。』


「じゃあ、ピザかなんかの宅配何回か頼めばいつかのこのこと何も知らずあっちから来てくれて、ご飯も手に入るって事か。ロープとテープ必要だね。」


『あと、この父親に直接つながる通信設定な。』


「OK、じゃあ、女王明日ロープとテープ買って来て、で、夜ご飯は要らないは。」


〔はい、つまり、葵さんを誘拐して返して欲しかったら声帯手術してくれって事ですよね、でもそれかなり賭けになりませんか?もしかしたら喉笛掻っ切るかもしれませんし。〕


「しゃーない、こいつ何も弱みないし、唯一あるとすれば可愛い可愛い一人娘だろ?多分、俺の事殺そうとはしないはずだZ。」


『そうだね。じゃあ、とりあえず、冷めないうちにせっかく亜矢愛が作ってくれたラーメン食うか。』


「ちゃんぽんだ!」


〔ちゃんぽんですよ。〕


『う~ん、なんか聞いたことあると思ったらちゃんぽんって麺類なんだな!麺類はパスタか蕎麦かうどんかラーメンしかないと思ってた!』


「何回も映画館の隣にあるちゃんぽんや一緒に食いに行ってたぞ!」


『え?忘れた。頂きます。』


〔KINGさん、どんな映画ご覧になられるのですか?〕


「う~んっとね、一緒に見る相手による。こいつと一緒なら友情系とか、アクションとかそうゆうけいかな。一人なら恋愛系かな。今度一緒に見に行く?」


〔ホントに姫ですね(笑)良いですよ、今度行きましょうか。〕


「うん、そうしよう、あと、これ旨い、だよなシノ。」


『うん、亜矢愛美味しいよ。』


〔ありがとうございます。〕


「この後、とりあえず俺らは学校もう二度と行く気無いからオールして、通信設定と環境整えるけど、女王は明日学校行くの?」


〔なんかその言い方、私が学生みたいですね。私はちゃんと行きますよ、でないと、タイミング的に怪しいですし、私に疑いかかると今後もやりにくいですしね。〕


『了解、じゃあ、今日は早めに寝とき。』


〔はい、わかりました。お二人さん、朝ご飯はどうします?〕


『どうする?』


「俺はとりあえず昼の1時くらいまでぶっとうしでやって、寝るつもりやけど。」


『つまり朝昼抜きか?』


「そだね、一日位食べなくても死なんやろ。」


『わかった、良いよ。って事やし亜矢愛ご飯要らんは。』


〔はい、わかりました、頑張って下さいね、では、お先におやすみなさい。〕


「おう、おやすみ。」


『おやすみ。』


ギ~バタン


「こっち来いよ、隣同士の方が良い。」


『良いよ、そっち行くは。にしてもさ、このパソコン軽くて持ち運べるし良いな。』


「うん、何時でも何処でも出来るな。とりあえず、そのおっさんの職場にハッキングしてもらえる?俺、自宅の通信ハッキングするは。」


『おう、わかった。』


1時間後


「出来た!とりあえず、このおっさん家の書斎に設置されてるテレビ電話には繋げるように成った。ふぅ~、ちょっとお腹空いたから今から作るけど、ちょびっと食う?」


『いや、要らない。こっちももうすぐ第一優先接続先に出来そう。』


「そか、了解」


4時間後


リンリンリンリ~ン!!!


「うるさいアラームだな。」


〔う~、うわっ!まだ起きてらっしゃるのですか?おはようございます。〕


『おはよう、亜矢愛、今日買ってくるもん買ってきてな。』


〔あぁ、はい。〕


キュっバシャバシャバシャゴロゴロ…


「冷蔵庫開けてすぐん所に朝ご飯置いといたし温めて食べといて。」


〔うわぁ、ありがとうございます。スクランブルエッグだ、久しぶり。では、頂きます。〕


「うい、あんま作りたてじゃないからふわふわしてないけど。あっ、あと、冷蔵庫の奥に作り置きしてあるの適当に弁当箱の中入れといて。」

     ・    

     ・ 

     ・


〔お弁当の用意までありがとうございます。御馳走様でした。行ってきます。〕


『お~、いってら。』


「てら~。」


ギ~バタン


「今何時?」


『八時半くらい。』


「そうか、どこまでおっさんの職場のセキュリティーレベル下げれた?」


『う~ん、お前んとこの下級貴族と張り合える位のレベルまで落とした。』


「お~、そか!お疲れ。書斎の方はある程度のレベルの腕持ってる一般人でも侵入出来る位まで落とせた。」


『どうする?お嬢さんにのこのこと出てきてもらわんともう進まんで。』


「せやね、じゃあ、俺はどち道作らんとあかんから今のうち骨組みだけ作っとくは。」


『何作るん?』


「国家崩壊アプリケーション。」


『あぁ、了解。一緒に考えよ。』


「良いよ、まず、対ガーディアンのプログラムからかな?」


『その前に門番から見えなくするプログラムからやろ。最初から行こう。』


「はいよ。」


4時間半後


「あわわわわ~ふぁ~、寝みぃ。」


『一時か、もう、寝る?』


「うん、保存して寝るは。」


『うん、俺も寝る、オールきついね。』


「うん…zzz」


『うわ早!俺も寝よ。』


7時間後


ギ~バタン


〔ただいまです。ってお二人ともお寝んねですか、ふぅ、片づけてご飯作りましょう。ん?置手紙ですね。ふむふむ、これはKINGさんの字ですね。「女王、おかえり。今この手紙を読んでる頃には二人とも寝ていることだろう。どうか、優しい目で見ててくれ。さて、本題に移ろう。まず、ロープとテープ買ってきたか?次、今晩は予定では夕飯がピザとなっているつもりだ。夕飯作り終えた後にこれを読んでいないことを願う。最後に、この手紙を読み終わったら、食事する際に俺のスペースとなっている所に置いてあるスイッチのボタンを押してくれ。」あ、読むのご飯作る前で良かったです。えっと、ボタンですね。ポチッとな(笑)〕


«イィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!»


『うわっ!どした?』


〔うわっ!!〕


「ん~!おはよう。」


『キクチ起きて良かった。今近所に狙撃手が居るぞ!』


〔KINGさん、今すぐ近くで女性が撃たれたようです!怖い!〕


「どしたん?二人ともいきなりスナイパーとか?」


『お前今の聞こえへんかったのか?』


「うん?今のって?」


〔女性の悲鳴ですよ!〕


「あ~、あれね。あれ、俺の目覚まし。」


『は?目覚まし?怖すぎるぞ、あと、趣味悪い。』


〔全くもって同感です。〕


「ん、だって、普通のじゃ起きられないから。あれなら、なんか慣れてるはずやのに飛び起きる。本能かな?」


『は?ふざんけんなよ、滅茶苦茶悪いお目覚めやぞ。一言位言ってくれよ。』


〔ホントにそうですよ。びっくりしました。〕


「ごめんごめん、次からちゃんと言うから。」


『もう遅いっつうの。まぁ、今回だけは許したるけどよ。それより、お腹空いた。』


「あぁ、同感。あと、女王お帰り。女王、ロープと、テープ用意して。」


〔はい、あと、これお役に立つのではと思い職場から持って帰ってきました。〕


「何それ?」


『あっ、それ睡眠薬じゃね?』


〔正解です。ついでに。注射器も持って帰ってきましたので、これで、作業がだいぶ楽になるかと。〕


「おぉ、ありがと、じゃあ、女王、ピザ頼んで。で、シノその店の通信履歴消す準備お願い。俺は通信会社の履歴と、オズとの同期ぶった切るから。」


『オズと通信会社との会話の履歴の同期は昼の間にJOKERでぶった切ってる。さっきも確認したから、本当に安全だ。信用しろ。俺は準備OK。お前は?』


「おぉ~、シノ未来に対する予測行動速いし正確だな。じゃぁ、オズ侵入する手間省けてっと、俺も準備万端。女王お願い。」


〔はい、わかりました。あの、なんでJOKERの垢使えるのですか?昨日はお二人とも無理って言ってらっしゃたじゃないですか。〕


「あぁ、あれは、JOKERの垢が無理っていうよりJOKERと同調されてるシノの垢があのおっさん関係の事柄に関してハッキングかけたらポリさん行き、ただ、その罠の範囲から離れた所では効果が無いからJOKERでも自由に出来るって事。一般人がいくら広い罠張ろうとしてもせいぜい自宅、職場までで、オズや警察本部の深部まで張れないだろ。」


『あぁ、まず俺も無理。ってかそんなん出来るんやったら世界征服してるっつうの。亜矢愛今の説明でわかったらピザ頼んで。俺腹減りすぎて死にそう。』


〔あっはい、まぁ大体は理解できました。えっと、電話番号が…。…プルルルル…あ、ピザ二枚、あっではマルゲリータでお願いします。えっと、J-13‐2 赤城ビル3-9、鈴野です。出来れば良いのですが女性の方に来て頂きたいです。私一人暮らしなので…。あっ、お願いします。はい、では2分後に。はい、3939Pですね?用意しておきます。では。ツーツーツー。〕


「おぉー考えたね。消せたZ。この作業を毎日宅配の名札が松田になるまで続けんねんな?」


『なるほど、会話データー消すからどんな事でも言ってやろうっていう魂胆か。信用してくれてて嬉しい。削除完了。』


「一応オズ見とくは。女王マジナイス。女性に限定したから確率かなり上がった。」


『おう、じゃあ、俺は交通事故のアリバイの準備SETしとくは。あっ、あと、言い忘れたけど確率100%だぞ、五分前に確認したけど、この時間に通勤してる女性スタッフは彼女だけだぞ。だからここ周辺に毎日発生するはずだった偽交通事故が今回限りって事に成った。』


〔あっ、ホントですか?ここ周辺の一住民としては心配事が減ります(笑)了解です。御二人がネット世界の覇者なので、ホント難易度高い事あっさりやるっておっしゃっても安心出来ます。流石です。では、私は麻酔とロープの用意を。〕


『いや、ほんま、覇者とかてれるわ。でも、今、亜矢愛のやってるその準備に全部掛かってるからな。頼むで。』


「うん、ホント全部女王に掛かってるって言っても過言じゃ無いからな。おっ、オズとの同期切れてるしさっきの会話データー無いもの扱いされてる。今から警察に入るけどシノ俺の事標的にすんなよ。」


『あぁ、今は相棒だろ?後、俺はアリバイSET中、お前は何しに?』


「ん?会話データーについての二重チェック。シノ、アリバイ警察の情報脳に刻み込んだら俺のやってた事のチェック宜しく。」


『あぁ、良いよ。全力でやるけど時間が微妙。』


「もうすぐかな?チェック完了。おっ、丁度今、データー上では、エアカーに轢かれて血だらけに成ってますな。では、離脱。」


〔仕事速いですね。KINGさん終わりましたか?〕


「うん、女王、俺は何をどうすれば良い?」


〔私が麻酔打ってロープで縛るので、KINGさんはテープで、声を出させないようにをお願いします。〕


『OK。キクチもちゃんと出来てる。戦場離脱なう。さあ、亜矢愛俺は?』


〔外に出て扉の後ろに隠れて逃げそうに成ったら脅して下さい。これ、包丁です。〕


『OK、じゃあ、20秒後。』


ギ~バタン


「もうすぐか…。女王、あんさ一撃で気絶させれないかな?」


〔出来るならテープ要りませんよ。一撃でスタンできる自信がないのでテープ頼んでます。よろしく頼みます。〕


…カツカツカツピンポ~ンピンポ~ン


《あのぉ~、ピザの宅配の松田と申す者です。鈴野さんでしょうか?》


「ターゲット発見。ロックオン。ベリッ。」


〔では、参りましょうか。は~い、今開けますね。〕


ギ~バタン


〔あっ、宅配さんですね。はい、料金です。〕


《ありがとうございます。うぐぐぐぐぐううぅぅ。》


『(この《うぐぐぐぐぐ》はキクチが見事テープで口をふさいだから《うわぁ、何?きゃあーー》の悲鳴が消えた証拠だ。で、《ううぅぅ。》は亜矢愛の麻酔の注射がHITした証拠、じゃあ、もうすぐ俺の出番か…あの、俺は大声出さずにおとなしくさせるような演技力無いから)『うるさかったらすぐ刺すから』(としか言いようがない。)』


「刺すからじゃねぇぞ、足縛るの手伝え。」


《ううううあぁぁぁぁぁ。》


〔あの、JOKERさん、この娘を家の中に無理やりでも引っ張って入れて下さい。見た目の割に重くて。〕


《うぁぁぁ。》


『おう、わかった。引っ張る。うるさい、黙らないと刺すぞ。』


〔ういしょ、ういしょ。〕


ギ~バタン


「ふぅ、お疲れ。女王、お腹っつか鳩尾に5、6発拳入れて気絶させとって。」


〔はい、では、失礼します。〕


ドスドスドスドスドス…バタ…


『お疲れ。さあ、まず、ちゃっちゃと椅子に縛り付けて口と手足テープで縛って、ピザ食べよ。』


〔にしても、お二人とも手際が良いですね。以前にもこうゆう事を?〕


「いや、足引っ張っちゃ迷惑だからこのアパートのこの階全部と、この部屋の防犯カメラ停止させて9時位から二人で凶悪犯ごっこやってた。最初の《ピザの宅配です。》から、縛りあげて放置するまで全部本気で抵抗し合ってめっちゃ汗かいたし疲れたわ。」


『でも、まぁ、本番で上手くいったからええやん。』


「せやな、女王は経験者?」


〔ええ、経験者です。〕


『ダダダダ~ン経験者は語るピ~パポピ~ポ。』


「どした?いきなり?面白れ(笑)」


〔では、ご期待に応えて答えましょうか。昔、夜道痴漢に遭いまして。その時は気配自体は薄々気付いて居たので何時でも来いみたいな感じで構えながら細い道歩いてますと早速のこのこと、後は皆さんの想像道理男は手首捻られ気絶、警察のお世話になりましたとさ。〕


「怖いね~。じゃあ、先輩だな。宜しく、新参者です(笑)」


『右に同じ。』


〔では、先輩から一言、縛ってテープでラッピングお願いです。私はピザお皿に入れときますから。〕


「はい、先輩。」


『了解。』


「にして、俺ら立派な計画犯だな。」


『せやな、今時こんなに計画してもなかなかオズもポリさんも騙されへんし、何時でも何処でも何でもしっかり監視してるからな。』


「せやね、今の犯罪は衝動的な突発的な犯行やろうね。」


『よっぽどの奴じゃないと逃げ切れる自信無いからやらないよな。』


「そうだね、リアルの世界で、逃亡術?錯乱術?みたいなんに長けてるか、俺らのようにネット世界でオズとポリさん同時に相手に出来る奴じゃないと逃げ切れん。」


『わかるわそれ。だから、リアルの世界で何年も逃げ続けてる極悪犯凄いよな。しかも、逃げながら何度も犯罪を犯す奴もいるよな。』


「あぁ、プロの奴は何度も犯行するZ。ホント凄い。まぁ、滅多に居ないけど。」


『おぉ~。旨そうな匂い。』


「女王、俺らちゃんと縛れた。ご飯欲しい。」


〔はぁい、そっち持って行きますね。〕


『おぉ~、旨そう。頂きます。』


「頂きます。」


〔お先にどうぞ。ちゃんと縛れてるか確認しますね。〕


『熱っつ、うん、宜しく。』


「熱い、あち~、あっ、女王確認お願いします。熱っ。」


〔大体OKだと思います。では、頂きます。御二人とも、そんな熱いですか?きゃ、熱っ。〕


「笑笑。」


『な?熱いだろ?』


〔はい、暫し放置します。とりあえず、この後、直哉氏に脅迫のお電話をするんですよね?〕


「うん、ただな、手術頼まんとあかんやろ?としたら、このお嬢さん送らんとあかんやんか?女王、マイカー無いやろ?どうやって送る?」


『買っちゃう?相場はいくら何?』


〔安いものなら200万切りますかね?〕


「高いものなら?」


〔限りはないですよ。〕


「シノ、2000万位出して!」


『別にそん位なら良いけど、お前も出せよ。』


「うん、大体5000は出そうかなと思う。」


〔えっ?そんなに要りませんよ!〕


『ッつてもさ、学費とか、生活費は親が払うし、俺お金は全部パソコン関係に使ってきたし、他は所詮数千Pしかしないゲーム機やろ?家とか買えたら良いねんけど、管理できないからね。ぶっちゃけ、使う場所がないから困ってる。』


「あぁ、わかる。お金貰って喜んでたの最初の時だけな。一気にガキが大金使うだけで怪しまれるし。正直使うところが、パソコン関係、音楽作成や絵などの趣味、ゲーセンでの音ゲーのみって感じかな。」


〔そんなん言っちゃ世間の方に殺されますよ。〕


「まぁ、死ぬ時は死ぬけど、もうちょい生かせて。」


『うん、とりあえず7000万あったら高級車買えるかな?』


〔SSランクの十分買えますよ。〕


「SSSって在る?」


〔ありますけど、桁が違いすぎます。まず、存在自体が本当に珍しいです。貧しい国なら国の超お偉いさんでも持ってないのが解るって位のレベルですよ。世界に数台しかないので。多分、我々の貯金じゃ足りません。〕


『あんまり、目立ちすぎるのは良くないな。SSってまぁ、普通にある感じ?』


〔ええ、普通にはないですが、大企業の社長レベルなら持ってておかしくはないですよ。〕


「了解。じゃあ、シノ…。」


『うん、わかってる、履歴書でしょ?』


「あぁ、当り。」


『でも、今日は寝よう、眠い。』


「そうだね、目覚まし要る?」


『要らん!』


〔結構です!御馳走様です。〕


「あんさ、今気絶したはる人起きたらどうすれば良い?」


『フライパンで殴っちゃえ。』


〔煮るなり焼くなりご自由にどうぞ。まぁ、眠ってもらうのが楽ですね。〕


「OK、シノに任せるわ。ご馳走様。」


『また、明日考える。ご馳走様。』


〔はぁい、明日の夜ご飯はどうします?〕


「何でもいいよ。」


『亜矢愛に任せる。』


〔はい、了解です。では、おやすみさい。おこがましいですが、とっても美味しかったのでKINGさん、お弁当毎日お願いして良いですか?〕


「え~、まぁ良いよ。」


〔やった、あっ、あと明日起こしましょうか?〕


「嫌だ。」


『ん~、この人起きちゃうかな?』


〔薬が効いていたら、多分昼まで起きないかと〕


『ん、なら起こさんといて。』


〔はい、わかりました。では、お先におやすみなさい。〕


「おやすみ。」


『おやすみ。』


ギ~バタン


「今眠いやつこの指とまれ。」


『あ、じゃあ、とまる。』


「あっ、やっぱ?女王の朝飯と弁当一緒に作って寝よか。」


『俺作れへんって。一人で作ってこい。』


「は?お前もある程度料理出来るように成って貰わんと俺ら困るから。まず、味噌の溶き方から教えるは。来い。」


『は?なんでせんとあかんの?』


「俺らが困るから。俺も女王も撃たれて料理作れへんくなったらお前どうすんねん。これは、義務やぞ。つべこべ言うなよ。みっともない男らしくないぞ。」


『縁起でもない事言うなよ。わかったよ、教えて。』


「おう、良いZ!」


2時間後


『疲れた~、料理ってこんなに疲れんねんな。無理やわ。』


「慣れるって。ってか、包丁でまともな物切った事無いとは。お疲れ、じゃあ、寝よか。」


『zzz』


「もう寝てやがる。速いな。ふぁ~、おやすみ。」


10時間後


『ふぁ~、うぅ~。起きた、お腹空いた、なんかない?』


「zzz」


『寝てんのかい。ふぁ~、暇やな。一人将棋でもするか。』


1時間後


「うぐぅ~、あぁ~、お腹空いた。」


『おっ、おはよう。お腹空いた。』


「あぁ、俺も。今パン焼くは。」


『了解、待っとくは。』


ジャーバシャバシャ…ゴロゴロ…


『あっ、俺も手洗いうがいする。』


「まだしてなかったん?綺麗な手でパン食べろよ。病気成ったら嫌やで。」


『うん、わかってる。』


ジャーバシャバシャ…ゴロゴロ…チーン!


「おっ、良い感じに焼けた。はいよ。」


『おっ、チーズやん。頂くは。この赤いの何?』


「おう、どうぞ。赤いのってこれの事?それはケチャップ。良く合うで。旨い。」


《ぐあうああぁぁぁぁ…。》


「あっ、ごめんなさい。外すは。」


チョッキンチョッキンバチンバチンベリッ


「あの、叫ばないって事約束してくれる?」


《うあうあうあぁぁぁ。》


『めっちゃ叫びそうやし、現状把握させてあげてからの方が良くない?』


「そうか、せやね。えっとね、まず謝るは。ごめんね。あのね、今ねあなたはね人質なの。俺らはねあなたのお父様に用事があるの。だからさ、あなたには危害をあんまり与えないからおとなしくして貰えるぅ?ちゃんとするならテープも全部外したあげるし、家の外に出ないなら椅子に縛り付けないけど。OK?」


『あと、外とコンタクト取らない事。俺らはあんたが生きてたらどんな形でも良いんだから人質は傷つけられないとか勘違いはしないように。ルール破ったらダメだよ。』


「まぁ、縦に首振ってるし理解したって言う意味じゃないかな。解放しても良い?」


『良いんじゃね?』


《ふあ~、もうあなたたちこんな事して良いとでも思ってるのですか!!!オズや、警察が黙ってませんよ!!!》


「ホントにオズが見てたら今頃俺らはあの世行きなんだけどな。」


『それな、あと、あなた昨日、店から出てすぐにエアカーに轢かれて死んでるから。ほら、新聞見てみ。』


《どうせデマでしょ?あなた達が作ったんじゃないの?現に今生きてますから。》


「理解の悪い女だ。」

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[気になる点] 会話劇の体を取っているつもりなのかもしれませんが、人物像も背景世界も全くと言っていいほど見えてきません。理解が追い付くまでの読者の負担が極端に大きく、主人公の口振りと相俟って、頁を捲る…
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