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姉貴の性格が変わった結果

姉貴の性格が180度変わってから五日後、姉貴は人気者になった。


もともと顔は良かったので、

ゴキさんを俺の靴で叩き潰す。という

少し癖の有った性格から女子っぽい性格になって、大体後輩と男子にその性格がウケた。


「青木先輩って可愛いよね」


「教科書落とした時笑顔で拾ってくれたよ!」


「えー、超いい人じゃん!」


「青木ってあんな性格してたっけ?」


「どーだろ、でもマジでイイよな青木」


「俺狙っちゃおっかな!」


「ばっか!お前じゃ無理だよ!」


という会話を何回も聞いた気がする。

そして何人かに告白もされたらしい。

まあ、全員フったらしいけど


そんな姉貴は更に一週間経っても元に戻らずいつも俺に押し付けてた家事をしてくれた。


「悠希、今日の晩ご飯は何がいい?」


「今から、洗濯するけど洗濯物はない?」


…どこの家政婦だよ!ってツッコミをもう何回したか分からなくなってきた。

この姉貴の豹変を親友の佐伯に相談してみた。佐伯は小学校からの付き合いだから、話しにくい相談も佐伯なら結構しやすい。と思ってたのに、


「家事とかやってくれんだろ?

ならこのままで良いだろ。

てか青木!良いよな、あんな美人の姉ちゃんいて!」


性格良くなったんなら完璧じゃねーか!

とか叫ぶ佐伯、


「おい、止めろよ!」


って注意するけど佐伯の口は止まらない。


「お前は恵まれ過ぎなんだよ!頭も運動も顔も姉貴も!クラスの男子はほぼ全員そう思ってるからな!」


そう言われてクラスを見渡す。

すると男子が俺を凄い顔と目で見ながら、ジリジリと近付いて来た。

そして俺の周りに男子という壁が出来た瞬間同じサッカー部の佐藤が笑顔で、


「青木、たまにはクラス全員で遊ぼうじゃないか?」


俺に向かって来る手に恐怖しながら俺は思わず座り込んだ。


……あの誰か助けて下さい。

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