表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オッドアイメイド ーノリの軽い神のせいで異世界行ったら最強になりましたー  作者: 月島 愛羅
第一章 始まりの物語

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/11

メイド、頭を抱える

意気揚々と「稼ぎ」の現場に乗り込んだ私だったけれど、数分後には早くも頭を抱えていた。

視線の先に転がっているのは、私の魔法の直撃を受けて物言わぬ肉塊と化した、無惨なゴブリンたちの残骸。

(あぁ……これ、素手で触らなきゃいけないの……?)

粘つく緑色の体液と、鼻を突く獣臭。元・現代人の私にとって、部位を切り取って持ち帰るという作業は、精神的なハードルがエベレストよりも高かった。生理的な拒絶感に身震いしたその時、ふと脳裏をよぎる知識があった。

(確か、アニメや漫画で定番の……『アイテムボックス』。あれがあれば、この苦行から逃げられるんじゃ……)

藁をも掴む思いで、私は虚空に向けてその名を紡いだ。

「空間属性、アイテムボックス」

言葉が空気に溶けた瞬間、目の前に淡く発光する、白くて無機質な四角い箱が出現した。

(これに、証明になる部位を入れればいいのかな?)

私は顔を顰め、指先だけでつまむようにして、恐る恐るゴブリンをその箱へと近づけてみた。すると、ゴブリンの体が吸い込まれるように箱の中へと消え、代わりに箱の上部へ「ゴブリンの耳 1」という淡い文字の吹き出しが浮かび上がった。

「……すごい、これ」

現代のテクノロジーすら凌駕する便利機能に、私は思わず感心のため息を漏らした。この魔法があれば、手を汚すことも、重たい荷物を背負う必要もない。

私は次々と残骸を「処理」し、表示される数字が増えていくのを達成感とともに見つめた。そして、すべての戦利品を収め終えると、軽やかな足取りでギルドへの帰路についた。

受付のカウンターにその箱を差し出すと、そこには驚くべき数字が表示されていた。

『ゴブリンの耳・手・足:計80』

かつてのコンビニバイトでは決して味わえなかった、自らの力で掴み取った「成果」の重みに、私は少しだけ口角を上げた。

「えぇ~っ、困りますよ!!」

ギルドの静かな空間に、受付嬢さんの悲鳴に近い声が響き渡った。

アイテムボックスから次々と吐き出される、山のような「部位」を前に、彼女は目を丸くして硬直している。

私は必死に事情を説明したが、彼女の困惑は収まる気配がない。

「こんなに一度に持ってこられても、こちらでの検品と処理が追いつきません!」

「そこをなんとか! お願いします! 今、私、本当に一銭も持っていなくて……!」

私は必死だった。机の角に額がぶつかりそうなほど、深々と、腰が折れるような角度でお辞儀を繰り出した。元・コンビニ店員としての経験が、ここで図らずも「究極の謝罪フォーム」として結実する。

「は、はい……わかりました。なんとか、今日中に頑張ってみますけれど……」

その言葉を聞いた瞬間、私はパッと顔を上げた。絶望の淵で救いのクモの糸を掴んだような、眩いばかりの笑顔が零れる。

「ありがとうございます!!」

こんにちは〜、元気ですか〜? 「1章 始まりの物語」、もうそろそろ終わりです〜。

2章になったら、ちょっと投稿する頻度落とすかもしれないので、今のうちにたくさん見ておいてください! それではまた次回お会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ