メイド、メイドに驚かれる
異世界ビンゴも読んでください……!
『異世界ビンゴ! 〜3ビンゴするまで帰れません!〜
https://ncode.syosetu.com/n7813lq/』
勝負が始まると同時に、私は思考を加速させた。
「光属性、ライトシールド。雷属性、サンダーボルト」
言葉を紡ぐと同時に、私の周囲に鉄壁の光の壁が展開され、それとほぼ同時に、アバターの頭上から極太の雷光が真っ直ぐに突き刺さった。
轟音と閃光。
光が収まったときには、そこにはもう、煙を上げる地面があるだけだった。
アバターは塵一つ残さず霧散している。
「……は? なにそれ? チートやん、それ。」
フェリシアが口をあんぐりと開けて固まっていた。
「異世界に来てチートがあってなんぼですよ、フェリシアさん」
「……うち、もっと死ぬ気で頑張らんとあかんのやな……」
がっくりと膝をつき、漫画のように肩を落とすフェリシア。けれど、その背中に絶望の気配はなかった。
「……だけど、フェリシアも、思っていたよりずっと強かったわよ。あの剣技は驚いたと思う」
「マジ!? ……そうか。よし、もっと修行頑張んないとやな!
というか、うちは剣と盾を持って1日目! まだまだ伸びしろしかないんよ!」
さっきまでの落胆が嘘のように、彼女はパッと顔を輝かせて立ち上がり、そらを向いてガッツポーズをした。
その立ち直りの速さこそが、彼女の一番のチート能力かもしれない……。
「ほら、暗くなる前にギルドへ依頼が終わったことを報告しに行くよ。」
「そうやった! 報告、報告!」
私たちは夕日に染まり始めた北の田畑を後にし、賑やかなギルドの灯りを目指して歩き出した。
「え……。嘘でしょ、こんなに狩ってきたんですか?」
ギルドのカウンターに獲物をぶちまけた瞬間、受付嬢さんの顔から表情が消えた。
「……さすがルナリスさんの弟子ですね。あなたにそっくり過ぎて、もはや怖いです」
「いや、弟子じゃないです。
ですが、私も怖いですよ。まさか、たった数時間でこんなことになるとは。」
「何を言ってるんですか。あなたも新人の頃、これくらい平然と狩ってきてましたよ」
「この異常さは、私より全然上のレベルですって……!」
フェリシアが持ち帰った成果は、ゴブリン五十匹に、依頼されていた希少なキノコが六十個。
もはや「採取」の域を超えて、森の生態系を一つ壊してきたレベルだ。
私と受付嬢さんは、引きつった笑いを浮かべながらフェリシアを見た。けれど、当の本人は「え、うち何かおかしいことした?」と言わんばかりに、頭の上に大量の『?』マークを浮かべている。
「……はぁ。まあ、いいでしょう。完遂です。はい、今回の報酬」
「やったー! 初報酬や、初給料や!」
飛び跳ねて喜ぶフェリシアの横で、私は申し訳なさそうに肩をすぼめた。
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