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オッドアイメイド ーノリの軽い神のせいで異世界行ったら最強になりましたー  作者: 月島 愛羅
第二章 フェリシアの仲間入り!

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メイド、図書館へ行く

手続きを終えてギルドの喧騒を後にしたものの、私達の足は依頼に書かれていた「北の田畑」とは逆の方向、人通りの多い街の中心部へと向かっていた。

「あれ? ルナリス、なんか街の中心に向かってへん? ここ、全然依頼の場所とちゃうやん……。

いくらうちでも、二ヶ月おればそれくらいわかるで?」

不思議そうに首を傾げるフェリシアに、私は前を見据えたまま答える。

「まずは図書館に行くのよ。

そこでスキルの本を借りて、フェリシアがどんな力を使えるのかを確認しなきゃ。

……私の場合はたまたま魔法で、名前が自動的に頭に浮かんでくる仕様だったけど」

「魔法! やっぱりすごいなぁ。うちもできるもんなら使ってみたいわぁ……。よし、今のうちから自分が使えるスキル、全力で想像しとこ!」

フェリシアは鼻歌でも歌い出しそうな勢いで、期待に胸を膨らませている。その横顔を見て、私は釘を刺すように付け加えた。

「……言っておくけど、想像したスキルが全部使えるわけじゃないんだからね。もちろん魔法だって、適性がないと無理なんだから」

「マジかぁ……世知辛いなぁ。でも、夢を見るくらいは悪くないやん!」

「それは、まあ……そうね。否定はしないよ」

呆れ半分にそう返すと、フェリシアは「へへっ」と子供のように笑った。

(……本当、この子のポジティブさには底が見えないわ……)

冷たい石畳を歩いて、私たちは街で一番大きな建物――知識の宝庫である図書館へと足を進めた。


☆★☆★☆★☆★


目的地である巨大な石造りの建物――図書館に到着した。

「おぉ〜‼️ 広い! ショッピングモールぐらいあるやん!」

フェリシアが声を弾ませて見上げる。確かに、吹き抜けの天井といい、迷子になりそうな奥行きといい、異世界の公共施設としては規格外の規模だ。

「私も最初に来たときはびっくりしたよ。とりあえず中に入ろう?」

「うん!」

自動ドア……ではないけれど、重厚な扉を抜けて中へ入る。

(広すぎてわかんねぇ……)

なんて、初めてここを訪れたときの私は途方に暮れたものだ。けれど、一度慣れてしまえば意外と機能的な造りだとわかる。生活、歴史、物語――それぞれのジャンルがショッピングモールのブースのように整備されていた。

目指すスキルの棚は、二階の最奥だ。

「じゃあ、フェリシア。適当に気になる本を借りてきて。私じゃ、あんたの好みのスキルまではわかんないし」

「ええよ! 任せとき。二十七分四十秒くらいで帰ってくるわ!」

「……秒単位でシビアなんだよ。」

思わずそうツッコミを入れる。

フェリシアは

「まぁ1秒単位じゃなかっただけいいやん!」

と笑いながら、スキップでもしそうな足取りで書棚の迷宮へと消えていった。

そして私は、フェリシアを待つ間の暇つぶしに一階の歴史ブースへと足を向けた。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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