表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オッドアイメイド ーノリの軽い神のせいで異世界行ったら最強になりましたー  作者: 月島 愛羅
第二章 フェリシアの仲間入り!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/20

フェリシア、初めて依頼を受ける

「まず、お名前と職業をお願いします」

受付嬢さんが手慣れた手つきで書類を広げた。

「名前はフェリシア。えーっと、職業は、職業……」

フェリシアの言葉がぴたっと止まる。そういえば、彼女の「役割」なんてまだ何も決めていなかった。

「あの……『なし』とかって、ありですか?」

「全然ありますよ! というか、新規登録者の五分の二くらいは『なし』で登録されてますから、ご安心ください」

「じゃあ、なしでお願いします!」

迷いのないフェリシアの返答に、受付嬢さんは淀みなくペンを走らせる。

「かしこまりました。では、こちらがギルドカードになります」

手渡されたのは、初々しい輝きを放つGランクのカード。フェリシアはそれを、まるで宝物でも受け取るように両手で握りしめた。

「これで登録は完了です。これから初依頼ですよね? 実は最近ギルドをリフォームいたしまして、依頼掲示板が『採取系』と『討伐系』の二種類に分かれたんですよ。

Gランクの依頼もかなり増えていますから、ぜひチェックしてみてくださいね」

言われて顔を上げると、確かに見慣れた壁の風景が変わっていた。

(本当だ……。気づかなかったけど、掲示板が二つに増えてる!)

以前よりもすっきりしたその様子に、私は少しだけ新鮮な高揚感を覚えた。

「「ありがとうございました!」」

私たちは声を揃えて一礼し、新たな依頼が並ぶ掲示板へと足早に向かった。

「Gランクの依頼は数が少ないから、片っ端から受けていくのが定石だよ」

私はそう言って、掲示板にある「ゴブリン討伐」の依頼書を突きつけた。

「マジ? 初回からゴブリンとか、ちょっと話が重いやんか」

「ゴブリンだからこそGランクなの。基本中の基本だよ」

「えぇ〜、嫌やわぁ……!」

フェリシアは露骨に嫌そうな顔をすると、隣の掲示板から一枚の紙を画鋲から抜いて、私の鼻先に突き返してきた。

「あぁ……植物採取、ね。……アリ、かな」

薬草採取なら危険も少ない。私は納得してその紙を受け取った。

「わかった。じゃあ、ギルドカード貸して」

「ほい、ええよ!」

フェリシアは疑いもせず、素直にカードを私の手に預けた。

「よし。じゃあ、討伐と採取、二つとも一気に受けてくるから」

「マジ!? 結局やるん!? やだぁ〜!」

嘆くフェリシアを無視して、私は手の中のカードをひらひらと振ってみせる。

「いい? 今、依頼書と登録に必要なカードは両方私が持ってる。

……クレジットカードは簡単に人に渡しちゃダメって習わなかった?」

「うち、普段は現金かスマホ決済やから、クレカなんて持ってへんし使わへんわ」

「…………。負けました」

「え、何にや?」

「……若さに」

「キャッシュレス世代」というカウンターを喰らい、私はがっくりと肩を落とした。

たった数年なのに、ジェネレーションギャップの重みを感じながら、とぼとぼと手続きカウンターへ向かった。

「……なんや、ようわからんけどゴメンね?」

後ろから聞こえるフェリシアの能天気な謝罪が、今の私のHPを激減させた……。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! 今回はどうでしたか? コメントをお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ