フェリシア、ギルド登録する
色々あって、土曜日の投稿です! すみません!
フェリシアがこの世界に迷い込んでから、およそ二ヶ月。
今ではすっかりこの異世界での生活に馴染んでいた。
「なぁなぁ、今日は何するん?」
寝癖のついた茶髪を揺らしながら、フェリシアがのんびりと問いかけてくる。
「今日はギルドに行って、あんたの会員登録。それから初依頼かな。……上手くいけば、新しいスキルが見つかるかもしれないし」
「スキル! なにそれ、めっちゃ楽しそうやん!」
その一言で、フェリシアのヘーゼル色の瞳が太陽のようにパッと輝いた。
(……まあ、実際は泥臭い依頼ばっかりで、そんなに楽しいことなんてないんだけどね)
私は心の中でため息をつきながら、自分たちの荷物を手際よく整理していく。
「ほら、わかったなら早く準備して! 受付の混み具合じゃ何時間かかるかわかんないんだから!」
「わかってるって! 今すぐ着替えるから、ちょっと待っといてやー!」
私は、お祭り気分で浮き足立つフェリシアを急かし、宿屋の部屋を後にした。
「あ、ルナリスさん。お久しぶりですね」
ギルドの重厚な扉を押し開けると、聞き慣れた声が飛んできた。カウンターの向こうには、いつもの受付嬢さん。
最近は少し貯金ができていたから、ここに来るのも随分と久しぶりな気がする。
「やっほ〜」
「今日はそちらの方の会員登録ですか?」
「察しが良すぎて怖いですね……」
私が苦笑いを浮かべると、彼女はプロの微笑みを張り直した。
「私が何年、残業を…いや、受付嬢をやっていると思っているんですか?」
「……じゃ、よろしく!」
「よろしゅうお願いします〜」
「私の話は、完全に無視ですか……」
フェリシアの能天気な挨拶に、受付嬢さんはがっくりと肩を落とした。私はその背中に同情の視線を送りつつ、観念したようにカウンターへと向かった。
どうでしたか? 次回もお楽しみに〜!




