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野放し

作者: あけよん

勤務先が地方へ決まった。


私はこれから初めて行く場所で暮らしていかなければならない。


不安しかなかった。



ただ、どうやらそんな私をサポートしてくれる星山という担当者が付いてくれるらしい。

勤務先には直接関係ない人だが、職場での悩みやプライベートでの困りごとなど何でも相談できる、そういった職業の人なのだろう。


そのおかげで不安は半減された。



しかし、いざ星山さんに連絡をとってみても普段は本社へ戻っていて直接会う事が出来ないという。


まぁ仕方ないかと思い、通話での相談ばかりしていた。



そんなある時からだが、星山さんに電話かけても出てくれる回数が減っていった。

出たら出たで本社の仕事が物凄く忙しいからなかなか対応できなくて本当に申し訳ないという。


そしてとうとういくら電話をかけても星山さんは出なくなり、折り返しかけてくる事もなくなった。



私は星山さんのいる本社に直接電話した。


そして、本社の人に訳を話したら物凄く驚いていた。


どうやら星山さんは、本社への勤務は一切していなく、私のサポートに徹するため、近くにビジネスホテルを取り、毎日私の状態管理をしているという事になっていたそうだ。そして、天候が悪い日は、車を出して通勤のサポートをしているという報告していたそうだ。


実際、私は星山さんとは一回も直接会った事すらない。



星山さんはいつもいったいどこで何をやっているのだろうか。




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