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戦車とエイリアンの廃墟日記  作者: かなで四歌
1/8

1日目 墜落

 1日目



 飛翔体を確認

 落下予測地点計算 演算ユニット起動

 座標確認

 移動開始


 ………

 ………


 落下物体を確認

 対象は隕石ではありません

 歓待ユニット起動

『ようこそ、地球へ!

 私、アテンションは

 あなたのこの惑星での滞在がより良きものになりますよう

 また、人類について記憶していただけますよう

 おもてなしをさせていただきます!』


 ………

 ………


 対象より物体、降下

 走査開始 物質記録照会

 当該物体は外殻を持つ有機生命体です

 汎用翻訳ユニットを起動

 待機


 ………

 ………


「―――、―――」

「―――」

 対象より音声入力を確認

 増幅

 パターン解析

 翻訳開始


 ………

 ………


「あなたは何だ?

 □○×?

 くそ、さっきまで言語らしきものを発していたようなんだがな。

 敵対はしていないと思うんだが、意思疎通は難しいか?」

 発声ユニット起動

 コミュニケーションシークエンス開始

『お待たせいたしました』

「わあ!?」

『私、汎用遺言搭載戦車、アテンションでございます』

「翻訳機能があるのか。高度だな」

『お褒めいただきありがとうございます』

「私は、この惑星に漂着した。こちらに敵意は無い。しばらく滞在したい。大丈夫か?」

『もちろんでございます』

「あなたはこの惑星の代表的な生命体か?」

『いいえ。私は汎用遺言搭載戦車、アテンションでございます』

「それは何だ?」

『私が何か、という質問でよろしいですね。それはいささか面倒な話になります』

「ほう」

『てっとり早く申し上げますと、自己満足、でございます』

「己を満足させる」

『この惑星には知的生命体が存在しました。

 自称が色々ある面倒な生命体だったのですが、ひとまず、人間、と呼ぶことにいたします』

「人間」

『人間は滅亡しました。

 ですが、自分たちの存在が消えることに耐えられず

 私を作り、自分たちの記録を継承させたのです。

 いつかあなた様のような、外世界の方々に

 自分たちの記録を伝え、記憶してもらおうという意図がありました』

「その、人間の考えは理解しかねるが、概ねあなたについては理解した」

『さようでございますか』

「あなたは、この惑星にかつて存在した、人間という種族について私に伝えたいと」

『その通りでございます』

「私は、×××の故障を直さねばならない。

 そのための資材がほしいし、ここに直るまで滞在したい」

『ええ』

「その代わり、あなたから人間についての記録をもらう。

 釣り合っていないような気もするが、お互いそれで得だろう。どうだろうか」

『ええ、それで構いません。

 人間についての記録をお伝えできるのならば、このアテンション、何でもいたしましょう』

「よろしい。取引成立だ」

『では、あなた様の宇宙船を回収します。

 私の内部へどうぞ。安全地点までお送りします』


 ………

 ………


 ナビゲーション開始

 地形走査

 移動先 目標地点B 危険度:低

 搭乗者 不明異星体

 搭載 不明異星宇宙船

 最優先行動 搭乗者の安全確保 資材確保

 優先行動 人間情報の教授 自ユニットの安全確保


 ………

 ………


 1日目 完

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