第七話・助けて〜絵美奈からのSOS〜・後編
「絵美奈ッ!!どこぉ!!」
こんにちは、愛華です!!
絵美奈からのSOSです!
今すぐ出動します!!
といっても、絵美奈がどこにいるかわかんなきゃ、出動しようがないんですけれど・・・・・
「目が覚めたか」
ここは・・・・どこだろう?
私は絵美奈、親友の愛華と絶交して彰吾とはなしてたら、急に麻酔かがされてとっさにまなかにSOS打って・・・・・・
あっそっか、私さらわれたんだった。
「彰吾、ここはどこなの?」
「ここか?お前の良く知ってるとこ、学校の倉庫の隠し戸の中さ。ここならばれる心配がないし、安心してお前を殺れるしな」
殺る・・・・?
私殺される!
ご冗談を!!
私まだやりたいことがあるんだよ!こんなとこでやられてたまるかぁぁぁ!!
でもどーしよーかな、唯一の手段の携帯は・・・・・・あれ?
私の愛しの携帯クン、いまだに私の手の中に。
私の袖近くに隠れてたから、彰吾が気づかずに取り上げなかったみたい。
ザマーミロ。
とりあえずメールッと。
「ピポパポ、ピポポポ」
「・・・・!お前、何してんだ!!くそっ、今日に限ってケータイ持ってたか。見逃した」
しまった!私のケータイ、プッシュ音機能オンだった!!
急げ、私!早くしないと私の命がどっかに消える!!
「てめぇ、チビなのに、生意気なことしやがって」
急げ、私!!
「俺としても、一刻も早く消したいしな。それじゃ、やるかな」
終わった!送信ボタン、送信ボタン押さなきゃ・・・・・!!!!
「絵美奈、バイバイ」
彰吾がナイフを振りかざした。
『送信しました』の文字が浮かんだ瞬間、隠れ部屋の中が紅く染まった。
「ピロリロリン♪」
あ、メールだ。
愛華です。メールです。差出人は・・・・・。
「えみなっ!!!!」
そう、あの絵美奈でした。
内容、内容は・・・・・
差出人:絵美奈
無題
愛華私は学校の倉庫の隠れ戸の中にいるだから早く助けに来て
「言われなくてもいくよ、あたしの親友さん?」
そうつぶやくと、あたしは猛スピードで学校までダッシュしていた。
「・・・・っ」
「大丈夫でしたか?絵美奈さん?」
気がつくと、私―――絵美奈の身体には、傷も何もなかった。
かわりに、私のとなりに男の人が一人と、その隣に足を撃たれた彰吾。
「貴方は?」
「わたしは彰吾の兄です。私の弟がご迷惑をおかけしました。」
「いえ・・・・・彰吾は?」
「こいつなら、大丈夫です。かなり足にダメージを与えましたが、死にはしませんよ」
「そうですか・・・・。」
私は助かったんだ!良かったぁ・・・・
「絵美奈!!!!!!」
「愛華ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
数時間前に会った親友の姿に感動して、思わず抱きつく私。
「絵美奈、無事でよかったよぉぉぉぉぉっぉぉぉ!!!!!!」
「愛華もねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
あたしたちはそのまま、もううれし泣きするばかりだった。
彰吾大暴れ編はいったんおしまいです。
ちなみに今日は、できれば今書いてる四つの小説全部を次話投稿できればいいなと思ってます。
六日間の埋め合わせです。