第五話・私は独りぼっち・後編
前回の続きです!
こんにちは・・・・・。
ちょっと元気がない上月愛華です。
実は、親友が元気がないので、それに釣られてあたしも元気がないのです。
どうしたのでしょうか?
「・・・・ねえ、絵美奈?なんかあるんじゃないの?親友なんだから、話してよ」
「ないったら!しつこいなあ!」
「ねえ!あたしは心配して言ってんだよ!あたしの気持ちも分かってよ・・・・・・・!!!」
あたしが言った瞬間、絵美奈が・・・・・・キレたように見えた。
「・・・・・・・・・・ない」
「え?」
「愛華なんかにそんなこと言われたくない!!!!愛華だってあたしに言わなきゃいけないことあるでしょう?」
「あたし?なにも・・・・・隠して・・・・・・ない・・・・よ?」
「隠してんじゃん!!!知ってるんだよ?愛華が毎日誰かに暴力振るってんの!!!」
それを聞いたあたしは、一瞬信じられなかった。
あたしはいじめるやつに正当防衛している。
なのにそんなふうに―――一方的にやったみたいにいわれているなんて、信じられなかった。
「絵美奈・・・・・・・・それ、どういうこと?」
「知ってるでしょ?あたしが人一倍暴力とかいじめが嫌いなんだって!
知っててそんなことやってんの?信じらんない!!!!」
「・・・・・・・・・・・・ねえ、絵美奈?」
「なによ?」
「人一倍暴力嫌いな絵美奈が、親友がいじめられているって知ったらどうする?」
「え?」
「あたしはいじめられてんの。絵美奈が心配するからあたしは言ってないんだよ。
そっちこそ、何も知らないくせに!!生意気いってんじゃねえよ!!!」
いつのまにか、あたしも我慢の限界に達して――――キレていた。
「絵美奈は・・・・あたしを信じてくれないんだね?誰から聞いたかしらないけど、親友を一番に信じられない人、あたしは親友だとは思わない!!!」
「愛華だって!!!!あたしを信じてくれないの?これはあたしが一番信頼している人から聞いたんだから、間違いはないわよ!!!」
「誰から聞いたのよ!」
「彰吾よ!!!!」
「え!?」
ちなみに、絵美奈と彰吾はいつの間にか付き合っている。この正反対の二人がどうやっって両思いになったのかは知らないけど。
いっておくけど、絵美奈は彰吾があたしをいじめていることは知らない。
「彰吾なんて、信じるほうが悪い!!!あたしを酷い目に合わせている奴を信じるあんたの頭がおかしいわよ!!!!」
「愛華?いって良いことと悪いことがあるわよね?」
そのときに気づいた。
あたし、絵美奈をMAXハイパーな怒りの頂点に追い詰めちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
「愛華がそんなこと言うなんて、信じらんない!!!!もう、愛華のこと信じない!!
もう、永遠の絶交を誓うわ!!!」
そういうと、絵美奈は回れ右して帰っていった。
どうしよう・・・・・・・・・!
絵美奈が怒ると一年は直らないといわれているほど気難しいもん!!!!!
おまけに、今あたしの周りには絵美奈以外の誰も友達がいない!!
あたしは・・・・・・・・・
あたしは、独りぼっちだ。
愛華は絵美奈と永遠絶交してしまいましたね。
このあと、どうなる!?
(というより、どーしましょー?)