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プロローグ〜彼女は変わる〜

この小説はいじめに関する部分があります。

それを了承してお読みください。

私は昔から、いじめられてた。幼稚園から、ずっと。

１年のころに、消しゴムを折られ、無視され、ほかの人に席に座られて、自分が座れなかっ

た。２年のころは、いじめの波も収まり、友だちもできた。

しかし、３年になって、またいじめられた。今度は持ち物をトイレに投げられ、教科書を破られ、二年のころにできた友達にまで無視された。無視しない友達もいたが。

でも、私は耐えた。耐え抜いた。おかげでいままでのいじめの十分の一がへった。あとはかわらなかったが。

せっかくできた友達に無視され、学校に行けばいじめられ、家に帰れば親に無視され、挙句の果てに家に押しかけていじめられる。

ーもうこんなの、いやだ。私は変わる、変わるんだーーー。

私がそう思ったのは、５年生になった直後のことであった。