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大罪の魔神王  作者: ひなた 奏
序章 新たな魔神と新たな勇者
9/21

9話 神話

不定期更新です

 かつて世界は平和に満たされていた。

 全ての種族が手を取り合い、争うことなく協力して暮らしていた。


 しかし、その平和を脅かす存在が現れた。


 【魔神】ラプラス。


 【魔神】ラプラスは、魔族を支配し、更に魔王を選出し、全勢力をもって侵略を開始した。


 だが、いつの時代も強者というものは存在する。

 それらに対抗するため【魔神】ラプラスは7つの邪神を生み出した。


 女神族を中心とした種族連合軍と【魔神】ラプラス率いる邪神と魔王軍。

 その戦いは長きにわたって続いた。


 その戦争のことを【100年戦争】という。


 【100年戦争】が勃発してから100年程経った時、戦況が大きく変化した。


 7人の人族の賢者――七賢人が邪神の封印に成功したためだ。


 そこから連合軍が優勢になり、魔王軍をエンドラ山脈の向こう側に追いやることに成功した。


 残るは魔神のみとなったが、魔神も一柱の神。

 【魔神】ラプラスは1人でも連合軍に甚大な被害を齎した。


 そんな【魔神】ラプラスを封印したのは女神族であった。

 女神族が時と空間を司るアステナ神から授かっていた最上位封印魔法〈代償封印〉。

 それは、代償を払う代わりに超強固な封印を施す魔法だ。


 神の一柱である【魔神】ラプラスを封印するため女神族が払った代償。


 それは女神族の命だった。


 女神族を纏めていた7人の女神――七つの祝福以外の女神の命を代償に【魔神】ラプラスの封印は成った。


 だが、それでも足りなかった。

 このままではいずれ封印が解かれてしまう。


 そのことをいち早く察したアステナ神は【魔神】ラプラスを異なる世界に飛ばすことを決意した。


 だが、いくら時と空間を司るアステナ神と言えども神を異なる世界へ飛ばすには途轍もない神力を必要とした。

 それこそ自身の存在を保つ程の神力しか残らぬ程に。


 しかし、アステナ神はそれを実行した。【カルゲン】を守るために。


 こうして、【100年戦争】は終結した。


 だがしかし、魔王と魔族は残っている。


 そこで、【カルゲン】の神々は世界を救う最終手段『異世界の勇者を召喚する』ことができるアステナ神を残し、神にのみ許された神の存在を生贄にして奇跡を起こす〈代償魔法〉を実行した。


 それにより起こされた奇跡。


 それは、7人の属性勇者の誕生。

 そして、四神勇者とそれを選定する四神の誕生だった。

いつかこの神話にスポットを当てた話を書けたらいいな、と思っていますが書けるかどうかはわかりません

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