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大罪の魔神王  作者: ひなた 奏
序章 新たな魔神と新たな勇者
2/21

2話 決意

宜しくお願いします。

それでは、どうぞ!

意識が覚醒すると、玲は全方位が黒に塗りつぶされた謎の空間にいた。


「なんだ……ここは?」


 ここがどこかは分からない。だが、何故ここにいるのかは検討がつく。


「なるほど。あれは、迷惑メールなどではなく本物だったわけか」


 怜の元に届いた差し出し人不明のメール。その内容が本当だったと今の現状が証明している。だとすると、玲は今から【カルゲン】という異世界に行くのだろう。


 そう考えると、喜びが湧いてくる。そこで、ふと考える。怜は異世界ファンタジーものの小説が大好きだ。今まで読んだ小説から考えると、


「こういうのは、勇者召喚が定番なのだが……。まあ、それは後々わかることだろう。そんなことより……」


 怜には確かめたいものがあった。地球にはなく、異世界には大抵あるもの。それは【ステータス】である。地球にいたころには憧れたが、絶対に叶わぬものだった。だが、今なら叶うかもしれないのだ。とりあえず、怜は心の中で念じてみた。


(【ステータス】)


「おぉ……!」


 すると、目の前に半透明の板みたいな物が現れた。それに記されていたステータスに怜は声を失った。


=================================================

 種族:神族

 名称:レイ

 職業:魔神??

 レベル:――

 魔力:∞

 【スキル】

  〈大罪を統べる者〉:七つの大罪(憤怒、強欲、傲慢、暴食、嫉妬、色欲、怠惰)を完全に支配した者が得るスキル。七つの〈大罪スキル〉を行使できる。〈大罪複合〉、〈大罪顕現〉を取得。

 〈憤怒(サタン)〉:所有者を中心に半径1キロ以内にある憤怒を吸収し、憤怒をエネルギーに変換する。そのエネルギーは、身体強化や魔法を大幅に強化する。

 〈強欲(マモン)〉:所有者が望むものを魔力量に応じて創り出す。複雑なものや特別なものになる程魔力量は多く必要になる。創り出すものに制限はない。

 〈傲慢(ルシファー)〉:潜在身体能力を限界まで引き上げる。配下の能力をその身に宿す。所有者のあらゆる限界をなくす。

 〈暴食(ベルゼブブ)〉:所有者が望むものは制限なく全てを喰らう。また、任意の場所に吐き出すこともできる。

 〈嫉妬(レヴィアタン)〉:所有者が所持していない魔法やスキルを一時的に再現し、使えるようにする。また、相手の総魔力量以上の魔力を込めれば、相手からその魔法やスキルを奪うことができる。

 〈色欲(アスモデウス)〉:相手の総魔力量以上の魔力を込めると、相手を魅了し、支配下に置ける。同時に支配する数に制限はない。

 〈怠惰(ベルフェゴール)〉:所有者に向けられた全ての攻撃を自動的に防御し、反撃する。動き、硬さ、反撃力は込める魔力量に比例する。魔獣を使役、創造できる。創造した魔獣の強さは込めた魔力量に比例する。

 〈大罪複合〉:大罪スキルを複合して新たな効果を生み出せる。複合するスキル数に制限はない。

 〈大罪顕現〉:大罪スキルを人化して顕現できる。各々の強さは込める魔力量に比例する。

=================================================


「神族に魔神……か」

 

 レイは人間をやめてしまったようだ。だが、それよりも気になるのは、魔神??だろう。魔神からレイは勇者ではないことは明白だ。むしろ、勇者の敵、敵の親玉だろう。それに魔神の後ろに??がついている。それから推測されるのは、レイの職業は、魔神だけではないということだ。


「……ッ!」


 すると、突然、頭の中に情報が流れ込んできた。その情報源はなぜかすぐに判明した。


「【魔神】ラプラス、か」


 肝心な魔神・ラプラスについては何も情報はなかったが、【カルゲン】のこと、魔族、魔王、人族、女神族などのことなどが頭に流れ込んでいては、すっと定着する。その情報から人族や女神族などが正義で、魔族や魔王が悪とわかった。


 普通の人間ならば、人族や女神族などの正義側に味方しようと思うのだろうが、レイは違った。今更、人と関わるのは嫌だった。


 だから、レイは決意した。


「俺は、魔族や魔王に味方する」


 そして、レイの足元に魔法陣が出現した。

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