約束
ある日
「久しぶりに黒に会えると思って、おめかしして気合入れてきたのに女の子と居るってどゆことなのかしら?せっかく、私を呼んどいて?」
「違うんだ!英恋七!」
「何処が、どう違うのよ?」
「この子はな・・・・
黒が説明しようと思っていた矢先
「初めまして。人間型人形通称ドールのメルシーです。」
「この子が噂のsランクドールメルシーちゃん!?」
「そうなんだ。」
「そうなのね!で、黒ぉー?浮気とか手を出したりとかぁー?してないよねぇー?」
「してない!してない!」
「メルシーちゃん。もし黒に変なことされたら私の所においで!女の子同士だから楽だと思うよ!それとも、今のうちにこっちに来ちゃう?」
「嬉しいお言葉有難うございます。ですが、私メルシーは、黒と契約し、黒のドールです。黒の命令が絶対ですので。申し訳ございません。」
「そうなの・・でも、嫌になったら来ていいのよ?遊びに来るのも良いからね?」
「はい!」
と、メルシーは笑った。
(わぁー。この子笑うと可愛いなぁ。いつ、黒が手出しても可笑しくないや。)
「とりあえず、買い物しに行こう!」
「はぁー。楽しかった!」
「英恋七さんスタイル良すぎでした。」
「メルシーちゃんの方が良かったよ?」
「いえいえ。勿体ないお言葉有難うございます。」
「しっかしメルシーちゃん細いねぇー。」
英恋七は、メルシーを頭からじっくりと見る。
黒のストレートを横に結んでいて、一見きつそうに見える目。
そして、大きすぎず小さすぎない程よい大きさの胸。
長くて細い手足。
(それに比べて私は・・・)
「英恋七さん?」
「あ、ごめんね!」
「いえ。英恋七さんは髪短いのが、好きなんですか?」
メルシーは英恋七を見る。
茶髪にショートに切っている髪。
優しそうな目。
メルシーじゃかなわないほどの大きさの胸。
スラリと伸びた手足。
(可愛い人ですね。それに比べて私は・・・)
「「はぁ・・・」」
「ん?二人そろって何でため息ついてんだ?」
「「何でもない・・・」」
「そうだ。英恋七。」
「ん?何?」
「今月末にある祭り一緒に行かないか?」
「行く!」
「んじゃ、近くの時計台に6時30分集合な!」
「うん!あ、メルシーちゃんもおいでよ!」
「良いのですか?」
「駄目だったら誘わないよ!」
「そうだ。メルシー行くか?英恋七じゃない他の女子も来るぞ!」
「なら、行こうかな。うん。行く!」
「それじゃ、約束ね!」
英恋七は、笑った。