レンの休日
相変わらず俺のグランド100周は継続されている。
ここに来て早くも5日目に入り、筋肉痛によって体が動かなくなることもないわけではなかったが、ノアのスパルタ指導によりほぼ1日中 体を動かした。
なにやら明日は休日らしく、ようやく体を癒す時間ができたかと思ったのだが、明日はカレンと買い物をすることになっていた。
ここに来てからただ走ってるだけだったのだが、ここで訓練している隊員たちには少しずつ顔を覚えてもらえてきたようだ。
「レン、お疲れ。お前らは明日休みだったな。私らは明日から定期掃討遠征だからしばらくグロアリスを留守にする。くれぐれも変なことするなよ?」
100周のあとにノアが話しかけてくるのは習慣になりつつある。
「掃討遠征?ってのはよくわからないけど、少なくとも俺は暴れる元気なんてもう残ってないよ」
「あぁ、掃討遠征ってのはな、ダンジョンに発生するファクトの数を調整するために定期的に遠征を行ってファクトを討伐してるんだよ。万が一のために私と団長、成績上位の隊員を連れて行くから、その間グロアリスは丸腰ってわけだな」
「いいのかよ、そんなことして。国が兵隊を持ってるってことは他の国との争いもあったりするんじゃないのか?」
「その点に関しては問題ないだろう。ビスティリオス軍がいるからな。それに、このグロアリスにはビルティリオスの名を恐れて攻め入ってくるものなどいないだろう」
「それなら安心だ。じゃあ俺は部屋に戻るよ。明日は頑張ってくれ」
「お前に心配されるほど私たちは弱くないぞ」
「全く、可愛くねぇな」
俺は若干呆れ顔で部屋に戻り、服を脱ぎ捨て明日の外出に備えた。
久しぶりに会うカレンの顔を思い浮かべながら枕に顔を埋める。決して変態ではない。
ノアや団長はいつ休んでいるのか不思議に思ったが、そもそも休む必要がないと思ってそのまま眠りにはいった。
短くてホントすいません。
サボってないです。
ただこういう回があってもいいよね。