プロローグ
よくあるなろう読者が思い付きでちょっと書いてみた系です。よかったらお読みになっていただいて、可能ならば愉しんでいってください。
P.S. 6/5 改稿
「我が言い出したことだが、本当にこちらの世界に来てもよいのか?」
そう言ってきたのは『地球』という異世界の神の一柱だった。
「ああ、自分はこの世界には存外好かれていないらしい」
そう言うと、自分の返しを聞いた彼は呆れた感じで短くないため息を吐いたあと
「それは貴様の勘違いだと思うがの」
そう言われてしまった。
「いいや勘違いじゃないさ、あいつ等に嫌われるのは世界に嫌われるのと同じだからな。それに存外天涯孤独な自分は繋がりに飢えているらしい」
「珍しい奴だのう、人から生じたり人から成って我等と違い無から生じた貴様等は個にして全。そういう感情はないもんだと思っていたわい」
「ああ自分でもそう思ってたよ」
そう自嘲気味に答えたあと
「で、自分はどこに降りればいい」
そう尋ねる。
「場所は日本のとある町、そこの生まれいづれない子。母親も衰弱しておっての、信心深い彼女を我としては助けてやりたくての」
そう彼は返した。
内容は神としては信徒に対して身内贔屓過ぎるものだったが。
「わかった、自分が子に降りて母親を救えはいいのだな?」
「ああ、すまんのう我が直接干渉できればいいのだが、いろいろと制約があっての」
「いいや、感謝しているよ。こっちの世界に降りるとあいつ等を刺激しかねないし、自分としても助けられる命は救ってやりたいしな」
「感謝する。では貴様を送るとしようかの」
そう言うと彼は魔法陣を組みはじめる。
それに併せて自分も存在を体と核に分け、核を彼に委ねる。
「ではこっちも組み終わったのでの」
そう言い彼は魔法を発動させる。
「では行ってくるとよい。そしてようこそ我等の世界『地球』へ」
その言葉のあとすぐに引っ張られる感覚のもと、自分の意識は白く染まっていくのであった。
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「なんて言うか不思議な奴じゃのう。我等、人の上位者なら分霊もして下の様子も見るもんじゃが、彼奴等なら自分の世界なら直接干渉しても誰にも文句は言われないだろうに。それに彼奴は嫌われていると言っておったが、あれはどうみても構って欲しいだけに見えたがのう」
そんなごちが一人の空間に静かに響くのだった・・・・
なんていうかガバガバ設定。そして主人公は一体ナニモノナンダー(棒)