美夏、久しぶりに外へ出る。
お風呂も終わり、髪も乾かし終わり、(さて、そろそろ寝るか…)と美夏がベッドに向かおうとしたそのとき…バタン!、「あぁ…いたいた、探してたんだぞ…」とエリスが言った。「なっ、なんなのよ!その格好…」エリスは上半身裸だった。「何?もしかして俺のこと、直視出来ないとか…?」「べ、別にそういう訳じゃ…」「いいよいいよ隠さなくても、俺には分かってるから…お前の全部、見透かされてるから!俺には!」「ほ、本当にそういう訳じゃ無いんだからっ…」「俺の胸に飛び込みたいんだろ…?」「本当、夜になるとエロさがさらに増してるね」美夏は誤魔化した。すると、「誤魔化したり、隠したりしてねぇで、来いよ…俺のこと、好きなんだろ?、こういう言葉で、虐めて欲しいんだろ?」と言った。思わず私は、「は、はい…そっ、そうですよぉ…たっぷり虐められたいの、私はぁっ…」と何故か凄くデレデレしてしまった。しかも今日1日で一番デレを強く出してしまった。「なぁんだ!そう言えばいいのに、じゃあベッド来て!寝よう」といって、美夏はまたしてもエリスのペースに飲み込まれてしまった…
目覚まし時計で目が覚めた美夏は絡み付いてくるエリスの腕から逃れようとしていた。手を払ってもまた絡み付いてくる腕にとてもウザさを感じた…(こいつはかなりの束縛ドSヴァンパイアだと…)振り返るとエリスが目覚めていた。「今日は俺、ずっとお前の血を吸ってたいよ…」と言った。「そんな毎日あげられるもんじゃないし!私はあなたの餌じゃないから!」と言った。「お前、ヒキニートなんだろ?だからさ、一緒に1日中お前の血、欲しいよ~♪」と言った。「ちょっと…やめなさい!」と美夏が言うと、諦めがついたのか、絡んでこなくなった。「あいつの朝、大変すぎ…正直ウザいんですけど…」と言って、リビングへ降りていった。美夏はリビングへ降りて行った。「お腹すいたなぁ~、何食べよう?」と言った。美夏は残っている賞味期限が長持ちなパンを食べた。食べ終わった後、私は珍しく外へ出ようと思った。「そういえば、私っていつからヒキニートになったんだっけな…あ、そうだ!それは、中学生の時…」美夏は急に過去を思い出していた。「中学生の時、これ自分で言うのも良くないけど…実は私って、クラスで一番モテていて、それに嫉妬する女子が増えていじめられ、いじめは大学まで続けられて…大学はいじめられながらも卒業できたんだよなぁ、もうそれからはいじめられたくはないと思って