3/6
出発前に
ルルリエとともに神殿を出ようとしたところ止められた。
「御主人様お待ちください」
「御主人、様?」
「はい。それでですね、この神殿は強力な結界により守られているので安全なのですが外は凶暴な魔物たちの巣窟です。せめて武器ぐらいは装備しないと死んでしまいますよ」
そう言ったルルリエが差した方向をみるとちょうど魔物と思はれるものが通過した。なにあれ、コワい。でかくね。たぶん狼だよな。推定二メートルは超えてるし。
とりあえずメニューを開きアイテムボックスを選択する。そこには剣やら回復アイテムなど初期装備を連想する最低限なもののみあった。その中から剣を取り出す。
―――
刃の欠けた剣 攻撃力:5
誰かのお古。手入れもまともされていないので切れ味なんか最悪。早いところ新しい武器ほうが得策。
―――
説明文にもめった切りだな。まぁ、チートで何とでもなるしいいか。
「ルルリエお前は武器持っているのか?」
「もちろんです。私は杖ですね」
杖という事は魔法使いか僧侶などの援護系か。最初のバランス的にはいいか。
とりあえず、一度戦闘をしたいな。
ようやく戦闘に入ります