第5話
第5話
僕たちは亜姫も誘い皆で今、昼食をとっている
「屋上で食べるのもたまにはいいね」
「そうだな、そしてなにより、こんな美少女達と食事できるなんて最高じゃないか!」
「渉さっきからなんかテンション高いね」
「あたりまえだ!美少女に囲まれてテンションが上がらないわけがない!」
「皆本君は相変わらず元気だね~」
「俺から元気とったら何も残りませんから!」
「それを自分で言ったら終わりだよ渉・・・」
「和ちゃん・・・」
「何はる姉?」
「さっきは・・・ありがとう」
「どうしたのいきなり?」
「さっき私が・・・教室で困ってたら・・・助けて・・・くれたから」
「僕は、何もしてないよ。それに、僕より美里先輩にお礼を言ったほうがいいよ。」
「何言ってんの和人君、美晴を助けたのは和人君でしょ」
「そうだぞ、和人、あの先輩お前に怒り丸出しだったのに全然ビビってなかったし」
「そんなことないよ・・・僕は、何もしてないし源口先輩が怒ってた時も内心ビビってたし」
「しかし、あの先輩かなりのナルシストだよな~そうでないとあんなにしつこく美晴先輩に迫ったりできないだろうしな」
「そうなのよ!あいついっつも美晴が嫌がってるのに!それは、美晴が恥ずかしがり屋さんだからって言ってしつこく食事に誘ってるの!全然自分が悪いと思ってないのよ!」
美里先輩は源口先輩の文句を言いながらお弁当をガツガツ食べていた
「源口先輩はいつもあんな感じなんですか?」
「そうよ!自分がモテるって勘違いしてるのか知らないけど!あのレベルまで行くと最早ストーカーよ!」
「確かにな、あれはもう犯罪者予備軍のレベルだ」
「そんな渉まで」
「和人君は優しすぎるのよ。あんな奴に同情する必要なんてないわ」
「まぁまぁ美里先輩少し落ち着いて」
「これが落ち着いていられますか!」
「美里・・・少し・・落ち着いて」
「美晴までそんなこと言って少しは危機感を持ちなさいよ」
「大丈夫・・・だから」
「どうしてそう言い切れるのよ」
「いざとなったら・・・和ちゃんが・・・守ってくれる・・から」
「あーなるほど」
「え!僕!とういうか美里先輩もそれで納得しないでください!」
「じゃあ、守ってあげないの?」
「そういうわけじゃないですけど」
「和人君、少し真面目な話になるけどアイツはホントに最低な奴なんだからね」
「どうしてですか?」
「アイツは有名な女たらしでね、女の子を手に入れるためなら手段を選ばないほどのクズよ」
「そんな!」
「だから、さっきは冗談交じりに言ったけど今度は真面目に言わせてもらうわ。和人君どうか美晴を守ってあげて。これは、美晴の親友としてのお願いなの」
「和人、お前ここで断ったら男じゃないぞ」
「渉・・・」
渉も怒っているのだろう、さっきとは一変して真面目な顔になっている
「わかりました・・・僕にどれだけの事が出来るかわかりませんが出来る限り、はる姉を守ります」
「和ちゃん・・・」
「ありがとう、和人君」
「さすが!俺の親友!」
渉が僕の肩に腕をまわして来た
「安心しろ!俺も協力するからよ」
「ありがとう、渉」
話もひと段落した時、亜姫に袖をつかまれた、そういえばさっきからいたの忘れてた
「どうしたの?亜姫」
「姉さま・・・ばっかり・・ずるい・・・・私も兄さまに・・・守ってもらう」
そう言って亜姫は、僕にぎゅっと抱きついてきた
「ッ!!」
「和人君モテモテ~」
「亜姫恥ずかしいから離れて!」
「嫌・・・」
「はる姉助けて!」
「私も・・・・」
「なんではる姉まで抱きついてきてるの!?」
「だったらついでに私も守って~」
「美里先輩まで!」
「アハハハハハ和人がんばって全員守れよ」
「笑ってないでなんとかしてよ!渉」
「無理」
「即答!?」
「兄さま・・・大好き」
「私も・・和ちゃん・・好き」
「私も好きよ~後輩として~」
「そんなことはいいから離れてーーーー!」
こんなやりとりをしながら僕たちの昼休みは終わっていった