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第4話

第4話


はる姉の弁当を届けに僕たちは今、はる姉がいるであろう教室に着いたのだが・・・


「文弥さんよければ俺と一緒に昼食を食べませんか?」


「・・・」


はる姉は今、同じ学年の人から昼食の誘いを受けていた。


「入りづらいなぁ」


「あれ?和人君と皆本君じゃないどうしたの?」


僕が困っていると、はる姉の友達の鳩羽美里(はとばみさと)先輩が僕に話しかけてきてくれた


「はる姉の弁当が僕の鞄になぜか入ってたんで届けに来たんですけど、なんか今の状況では入りづらくて」


「なるほど、そういうことなら私が呼んできてあげるわよ」


「ありがとうございます」


「ちょっと待っててね」


そう言うと、美里先輩は、はる姉のいるところに向かった。


「美里先輩も美晴先輩に負けないぐらい綺麗な人だよな」


渉が美里先輩の後姿を見ながら僕に話しかけてきた。


「そうだね、しかも何でもそつなくこなす人だから周りからの人望も厚いし」


「やっぱり類は友を呼ぶ的な感じなのかね~」


「そうかもね」


そんな話をしながらはる姉の方を見ていると、美里先輩が僕達に手招きをしていた。


「どうしたのかな?」


「さぁ?とりあえず行ってみようぜ」


僕と渉は、はる姉と美里先輩のいるところに向かった


「ゴメンね。呼びに行くって言っといて逆に呼んじゃって」


「いえそれは、気にしないでください」


「連れて行こうと思ったんだけど、ここにいる源口君が強情で連れていけなかったのよ」


「はぁ」


僕は、その強情と呼ばれている源口先輩を見た。


気のせいかすごく睨まれている気がする。


「これで分かったかしら、美晴はちゃんと弁当を持ってきてるの、だからあなたと昼食をとる必要はないの」


「俺はまだ、文弥さんから断られてはいないだったら弁当だけ置いて関係ない奴は引っ込んでくれないか文弥さんの弟君」


「え?」


「君はあくまで弁当を届けに来ただけで一緒に食べようとは思っていなかったんだろ、だったら、さっさと弁当を置いて教室に帰ってくれないか。今から、文弥さんは俺と一緒に昼食をとるんだ」


「そうなの?はる姉?」


「違う・・この人が勝手に・・言ってるだけ」


「はる姉はこう言ってますけど」


「それは君たちが周りにいるからだよ、文弥さんは恥ずかしがり屋だからね」


「違う・・・」


「源口君いい加減にあきらめたら?何回、美晴を誘ったって美晴は、あなたに興味がないんだから」


「文弥さんは弟がいるから素直になれないだけだ。ホントは俺と一緒に食事したいに決まってるじゃないか」


(なんか自己中心的なひとだなぁ)


僕は、心の中でそう思いながら、はる姉を見る。はる姉は少し困っている様子だ


「はる姉なんだったら僕たちとお昼食べる?」


「いいの?和ちゃん・・」


「僕たちは別にかまわないよ」


「じゃあ・・・」


はる姉が答えを言いかけた時に


「何勝手な事を言ってるんだい、文弥さんは俺と一緒に食事をするんだよ邪魔しないでくれるかな」


「邪魔なんてしてませんよ、僕は、はる姉の好きにすればいいと思っていますから」


「そうよ、美晴は今から私たちと一緒にお昼を食べるの、むしろ邪魔なのはあんたのほうよ」


僕の後の続いて美里先輩がそう言った。これ以上は無駄だと判断したのか源口先輩は僕を少し睨みつけた後、黙って食堂のほうへと向かった


「ふぅ、やっと行ってくれたわ」


「すみません美里先輩なんだか迷惑かけちゃったみたいで」


「和人君は気にしなくていいのよ。悪いのは全部アイツだから」


いつのまにか源口君からアイツに変わってるしなんてことを思っていたらはる姉に袖をつかまれた


「和ちゃん・・・お弁当」


「ああそういえばまだ渡してなかった、はいこれ、はる姉」


「・・・ありがとう」


僕は、はる姉に弁当を渡した


「さて、私たちもお昼食べましょ」


「そうですね、どこで食べましょうか?」


「屋上とかでいいんじゃないか」


「私は・・どこでも」


「じゃあ、屋上に決定!」


「じゃあ、屋上に行きましょうか」


お昼を食べるため僕たちは屋上に向かった



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