表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/71

第38話

第38話


「やりつくしたわ」


「え?」


プールに言った次の日、僕たちは朝食も済ませのんびりしているとき突然、美里先輩がそんなことを言った


他のみんなも美里先輩の方を向いている


ちなみに亜姫とはる姉はお出かけ中だ


「だから、夏休みの前に言った私の目標」


「ああなるほど」


美里先輩の言ったことがようやく理解できた


つまり、美里先輩は夏休み前に僕の家に泊まりたいと言ってそれから行きたい場所などを話し合ってそれを昨日で全て行ってしまったということなのだろう


「確かに全部行ったすね」


僕の隣にいた渉がそう言った


「でも、どうしたんですか突然?」


「後一週間、何かイベント的なものはないかしらと思ってね」


「そんな突然」


「だって暇じゃない」


「まぁ、確かにそうですけど」


「でしょ。だから何かないかなと思ったのよ」


「でも、ほとんど遊びに行ったじゃないっすかもう遊びに行くところなんて全然ないっすよ」


渉がもっともな意見を言った


「う~ん、何かないかしらね~」


美里先輩が悩んでいるとリビングの扉が開いた


「ただいま・・・和ちゃん」


「兄さま・・・ただいま帰りました」


「あ、二人ともお帰り」


外出していた亜姫とはる姉が帰ってきた


「和ちゃん・・・どうかしたの?」


「美里先輩がもういろんな場所に遊びに行ったから何かイベントはないかって悩んでたんだよ」


「それなら・・・これ」


そう言ってはる姉が見せたのは一つの御祝儀袋のようなもの


「はる姉、何それ」


「招待券・・・三泊四日温泉旅行の」


「ふ~んそうなんだ、って!温泉旅行!」


僕以外のみんなもはる姉の発言に驚いている。でも、一緒に外出していた亜姫は特に驚いた様子はなった


「美晴、どこで手に入れたのよそんなの」


「外出した時・・・くじ引きやってるの見つけて・・・手元に券があったから・・・やったら・・・当たった」


「す、すごいね」


「ん・・・だから・・・温泉旅行・・・行く」


ということで美里先輩の悩みははる姉の恐るべき強運で見事に解決された


「で・・・温泉旅行いつからなの美晴?」


「夏休み中なら・・・いつでもって・・・言ってた」


「それなら丁度いいわね」


「でも、人数とか大丈夫なのはる姉?」


「十人以内なら・・・問題ないって・・・一応これ当てた時に・・・人数聞かれたから六人って答えたけど・・・増えるようなら・・・連絡くれって・・・言ってた」


「ずいぶん太っ腹だな」


「そうだねしかも三泊四日なんて費用も結構掛かりそうだけど」


「美晴十人までなら増えてもいいのよね?」


「そう・・・言ってた」


「じゃあ由香ちゃんのお友達も呼びましょう」


「え?いいんですか?」


「いいわよ人数は多いほうが楽しいしね」


「じゃあ連絡取ってみますね」


由香ちゃんは携帯電話を取り出して優菜ちゃんと美奈ちゃんに連絡を取り合ってみる


数分後、携帯をしまった由香ちゃんが少し離れた所で電話をしていたが戻ってきた


「あの・・・二人とも大丈夫だって言ってました」


「なら決定ね明日が楽しみだわ」


こうして明日から三泊四日の温泉旅行が決まった


とりあえず今日のところは家でまったり過ごすことになった


お昼も簡単なものを作り食べた


そして午後僕は、ソファーでしばらく本を読んでいたが読み終えたので部屋に本をしまいに行く


部屋に入り本棚に本をしまう


「全部何回かよんじゃったからなぁ、本屋にでも行こうかな」


そう思い、僕は着替えて財布などを持って下に降りる


「あれ和人君出かけるの?」


下に降りた瞬間、僕を見つけた美里先輩がそう聞いてくる


「ええ、ちょっと本屋に」


「和ちゃん・・・私も付いていって・・・いい?」


「うん、いいけどはる姉、朝出かけた時買わなかったの?」


「お昼の材料だけ・・・買って・・・午後に行けばいいと・・・思ったから」


「そうなんだ」


「準備して来るから・・・少し待ってて」


「うん、分かった」


はる姉は二階に上がって行った


少ししてはる姉が下りてきた


「じゃあ行こうか」


「うん・・・」


家を出て、本屋へと向かう


本屋へと向かう道で僕とはる姉は互いに他愛もない話をしながら本屋へとたどり着いた


本屋に入り僕とはる姉は目的の本が別の場所にあるので一旦別行動にすることにした


僕は、とりあえず適当に見てみて何か面白いのがないか探してみる。一冊今集めているのとは違うが面白そうな本があったのでそのホント今集めている本の続きの計二冊の本を買う事にした


レジに向かい買い物を済ませた僕は、はる姉が居るであろうコーナーのところに向かった


「はる姉、ほしい本あった?」


「うん・・・でも・・・お金が足りない」


「そうなの?」


「ちゃんと持ってきたと・・・思ったんだけど」


「じゃあ僕が払ってあげるよ」


「いいの・・・?」


「うん」


「ありがと・・・後でちゃんと・・・返すから」


「そんなの気にしなくていいよ」


はる姉から本を受け取り、レジに言って会計を済ます


会計を済ませた僕は、袋に入ったはる姉の本を渡す


「はい、はる姉」


「ありがと・・・和ちゃん」


「どういたしまして。じゃあ帰ろうか」


「うん・・・」


本屋を出て僕とはる姉は、家に向かって歩き始める


意外と時間を使っていたらしく時刻は現在、四時になっていた


「結構、時間使ってたみたいだね」


「うん・・・夕方なのに・・・まだまだ・・・暑いね」


「そうだね夏真っ盛りって感じだね」


「明日は・・・温泉・・・楽しみ」


「はる姉、温泉好きだもんね」


「和ちゃんは・・・温泉嫌い?」


「僕も好きだよ温泉」


「一緒に入る?」


「な、何言ってるのさ!はる姉」


「姉弟だから問題ない」


「問題オオアリだよ!」


良くわからない会話をしながら僕とはる姉は家に到着した


家の中に入り、リビングに向かうと美里先輩がキッチンで夕食の準備をしているのが見えた


「和人君に美晴、お帰りなさい」


「ただいまです美里先輩」


「ただいま・・・美里」


「すいません夕食の準備させちゃって」


「気にしないでいいのよ、夕食にはまだ早いから少し料理は置いておくわね」


「ありがとうございます」


帰ってきた僕は、買ってきた本を自分の部屋にしまいに行った


そして、下に降りてリビングでイスに座って一息つく


しばらくして夕食の時間帯になってきたので皆でお皿などをそろえて食事を始める


今晩のメニューはから揚げに里芋の煮っ転がしそして和風のサラダとなっている


夕食を食べ終えた僕たちは、お風呂を沸かして各自で入った


そして、風呂から上がった皆は明日の旅行のための準備を始めていた


荷物などを整え一か所にまとめておいて僕たちは各自の部屋に戻りしばらく時間をつぶして就寝した


明日の旅行に備えて










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ