表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/71

第35話

第35話


亜姫の熱から翌日、亜姫の風邪は完全に治りいつものように皆と朝食をとった


しかし、今日は亜姫が病み上がりだということもあり家でのんびりと過ごすことになった


まぁ、もう一つの理由としては今日は久しぶりに雨が降っていてとてもじゃないが出掛けるのは無理だ。亜姫の病み上がりのときと重なってタイミング的にはちょっと良かったかなって思う


皆、部屋でダラダラとしている


僕と渉はリビングのソファーに座りテレビを見ていたが渉が立ち上がり僕の部屋に戻って行った


しばらくして戻ってきた渉の手にはいくつかのゲームソフトが握られていた


「和人、折角だしゲームやろうぜ」


「そうだね暇だしやろうか」


僕と渉はゲームの準備に取り掛かる


ゲームの準備も終わりゲームを起動させていると、美里先輩がやってきた


「和人君達ゲームやるの?私も混ぜてよ」


「いいですよ多いほうが楽しいですし」


「だな、じゃあ他のみんなも呼ぼうぜ」


「そうだね、ちょっと呼んでくる」


僕は、二階に上がり最初に亜姫と由香ちゃんの所に向かった


扉を軽くノックすると中から返事が聞こえた


「はい・・・」


亜姫が部屋の扉をあける


「兄さま・・・何か用ですか?」


「和人さん、どうかしたんですか?」


「うん、今から渉と美里先輩とゲームをするんだけど亜姫と由香ちゃんもどうかと思って誘いに来たんだけど」


「わかりました・・・私も・・・やります」


「私も参加させてもらいますね」


「うん、じゃあ下に降りててくれる。僕は、はる姉を呼んでから行くから」


「わかり・・・ました」


亜姫と由香ちゃんは下に降りていく


僕は、はる姉の部屋に向かう


そして部屋をノックする


「はい・・・どうぞ」


中から返事が聞こえ僕は部屋の扉をあける


部屋を開けると、読書中のはる姉がこっちを向いた


「めずらしいね・・・和ちゃんが・・・私の部屋に・・・来るなんて」


「うん、今から皆でテレビゲームやるからはる姉もどうかと思って」


「わかった・・・たまには・・・ゲームも良いかもね」


「じゃあ下に降りようか」


「うん・・・」


はる姉と下に降りる


「皆、おまたせ」


「おう、和人」


「早く始めましょ、和人君」


「はい」


「さて、皆そろったのはいいけど皆本君一体何のゲームなの?」


「格ゲーっすよ」


「格ゲーね、じゃあトーナメント形式にしましょうか」


「お!いいっすねそれ優勝者には何か商品つけて」


「といっても商品がないわね」


「そういえばそうっすね」


「じゃあ賞品は和人君にしましょう」


「え!僕ですか!」


「勝った人は、明日、和人君と一日二人っきりで出掛けることができるわ」


美里先輩がそう言った瞬間、美里先輩を除く女性陣がぴくっと反応した


「それじゃあ俺、メリットないんすけど」


渉が美里先輩の言ったことに意見する


「いいじゃない別に」


「よくないっすよ」


「じゃあ皆本君が優勝したら明日一日皆に命令ができるっていうのでどう?」


「マジっすか!うぉぉ燃えてきたぜ」


「僕が勝ったらどうするんですか?」


「う~ん、皆本君と同じでいいんじゃない」


「まぁ、それでもいいですけど」


「じゃあ始めましょ」


「対戦の組み合わせはどうします?」


「毎度おなじみくじ引きで」


「分かりました」


こうして決まった対戦の組み合わせ及び順番は


第一試合 美里先輩VSはる姉 第二試合 亜姫VS由香ちゃん 第三試合 僕VS渉となった


相手も決まり早速勝負が始まった


「美晴手加減はしないわよ」


「今回は・・・美里でも・・・容赦はしない」


お互いにキャラクターを決めている


「なぁ、和人」


「何、渉?」


「美晴先輩って格ゲーやったことあんの?」


「多分ないと思う」


「じゃあ美里先輩の方が有利だな」


「そうだね」


こうして勝負が始まったのだが・・・


「ああ!ちょっと、そこでその技は!」


なんと、はる姉が美里先輩と圧倒しているのだ美里先輩が弱いわけではない。しかし、はる姉の強さが半端じゃない、そしてほとんどHPを残して圧倒的な勝利を獲得した


「勝った・・・」


はる姉は珍しくガッツポーズを決めていた


「強すぎだろ美晴先輩」


「うん、はる姉格ゲーやったことあるの?」


「今日が・・・始めて」


「そうなの・・・」


「うん・・・」


そして、次は亜姫と由香ちゃんの番である


「由香さん・・・負けません」


「私だって負けないよ亜姫ちゃん」


由香ちゃんと亜姫の勝負も互角の戦いが続いたが始めての亜姫はやっぱり操作が慣れてないせいで結局勝者は由香ちゃんになった


「兄さま・・・負けちゃいました」


亜姫が落ち込みながら僕にそう言った


「亜姫も格ゲー始めてだからね仕方がないよ」


「はい・・・」


「さて次は俺と和人だな」


「だね」


お互いキャラを選び勝負を始める


さすがに普段からやりなれている渉には苦戦させられたが僕も得意のキャラを使いそこそこの勝負ができたそして結果は僕の勝ちだった


「だーーー負けた!」


「なんとか勝てた」


「和人なぜお前はこういう時に限って強いんだ」


「なぜって言われても」


こんなやりとりがしばらく続いていたが美里先輩が渉をなだめなんとか終わった


そして、勝ちあがった僕たちは三人なので全員とやって一番勝利数の多い人の勝ちというルールになった


まず僕とはる姉の対決、結果を聞くまでもないと思うけど僕の完敗。次は、はる姉と由香ちゃんだ由香ちゃんは攻撃重視のキャラではる姉を攻撃しまくってなんとか勝っていた。そして最後は僕と由香ちゃんの対戦だ由香ちゃんは今度はスピード重視のキャラで僕を翻弄しながら戦い勝利した


最終的な成績は


僕が2敗


はる姉が一勝一敗


由香ちゃんが二勝して


優勝は由香ちゃんになった


「優勝は由香ちゃんねじゃあ明日は由香ちゃんは和人君と二人っきりで出掛けるってことでいい?他に何か要望があるなら聞くけど?」


「い、いいえ和人さんとそ、その、ふ、二人っきりでいいです」


由香ちゃんが顔を真っ赤にしながら美里先輩に言った


「分かったわ和人君もそれでいい?」


「いいですよ」


その後、僕たちはお昼を食べた後今度は別のゲームで対戦していた


こんな感じで今日一日はダラダラと終わっていった





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ