第33話
第33話
僕と渉は、ボールを持ち構えをとる
「それじゃあ、二人とも投げていいわよ」
「はい」
「ウィース」
僕と渉は、ほぼ同時にボールを投げる
ボールはまっすぐ転がり見事に並んでいるピンの真ん中に当たり全て倒れる
「よし、まずはこんなもんかな」
「あ~あ、俺3本残ったよ」
僕と渉は、それぞれ席に戻る
「さすがですね和人さん」
「兄さま・・・ストライク・・・さすがです」
「ありがと二人とも」
「皆本君も惜しかったわね」
「すいませんっす」
「まぁ、綺麗にスペアとってみせましょう」
「ん・・・がんばって・・・美里」
「まかせなさい」
美里先輩がボールを投げる宣言通り見事にスペアをとる
「どんなもんよ」
「さすがですね」
「さて和人君たちも投げて」
「はい、次は亜姫と由香ちゃんどっちが投げるの?」
「私が・・・投げます」
「そっか、頑張ってね亜姫」
「はい・・・」
亜姫がボールを投げる少しボールがそれて4本残ってしまった
「すいません・・・兄さま・・・由香さん」
「気にしないで亜姫ちゃん、遊びなんだから気軽にね」
「そうだよ亜姫それにまだ始まったばっかりだしね」
「次・・・がんばります」
「そうだね、じゃあ次は由香ちゃんだね」
「はい、まかせてください」
由香ちゃんも見事にスペアをとり次は、はる姉の番
「美晴先輩頑張ってくださいっす」
「美晴~ストライクとってね」
「頑張る・・・」
渉と美里先輩に応援されながらはる姉がボールを投げる
はる姉の投げたボールは、ガーターになりそうなすれすれのところで転がっていたのだが真ん中あたりで急激なカーブを描きピンのど真ん中に当たる
はる姉がストライクを取りこちらにVサインをしている
「はる姉すごすぎ・・・」
「まさか、カーブでストライクを取ってくるとわね」
「レベルが最早プロだな」
そして、勝負はどんどん進んでいき最終レーンになった
「これで最後の勝負ね」
「そうですね」
最終レーンで投げるのは、僕とはる姉になった最初に交代で投げることになっていたのだけど、美里先輩の提案で最後のレーンはチームの代表が投げることになった。今のところ点数は、こちらが有利に立っているがはる姉はここまで自分の番の時は、すべてスペアかストライクで取っているので僕がミスすれば確実に抜かれる
僕はボールを投げる、一投目はストライクを取り二投目は2本残り三投目でスペアになってしまった
はる姉の方は見事に全てを倒し結果はる姉の方のチームが勝利した
「負けちゃったさすがだね、はる姉は」
「そんなことない・・・和ちゃんも・・・すごかった」
「ハハ・・・ありがと」
「さて、勝敗もついたしここ出てカラオケに行くわよ」
「そういえばカラオケにも行くんだったな」
「そうだったねボウリングが楽しかったから忘れてたよ」
「さぁ行くわよ~!」
僕たちは、シューズやボールを片付け受付で代金を払い外に出る
カラオケ店は前に行った場所に行くことになった
ボウリング場のあるところからそんなに遠いところにあるわけではないのですぐにカラオケ店に着いた
カラオケ店に着き受付を済ませて渡された番号と同じ部屋に向かう
部屋に入り荷物を隅に置く
「今回は、くじ引きじゃなくてジャンケンで順番を決めるわよ」
そしてじゃんけんの結果
一番:はる姉 二番:渉 三番:由香ちゃん 四番:僕:五番:亜姫 六番:美里先輩
と言う順番になった
「それじゃあ美晴からね」
「ん・・・分かった」
「頑張ってね、はる姉」
「うん・・・」
そして、イントロが流れ始める曲は、水樹〇々の深〇
結果は、95点
「やっぱり美晴は上手いわね~」
「ありがと・・・美里・・・」
「よし!次は俺だな」
渉がマイクを手に取る
渉が選んだ曲は、TO〇IOの花唄
結果は、はる姉と同じく95点
「へぇ~兄貴って意外と歌上手かったのね」
「まぁな、次は由香の番だぞ」
「分かってるわよ」
由香ちゃんが渉からマイクを受け取る
由香ちゃんの選んだ曲は、下川〇くにの君が〇るから
結果は、90点
「あ、兄貴なんかに負けた・・・」
「何かとはなんだ何かとは」
「でも、すごく上手だったよ由香ちゃん」
「あ、ありがとうございます。か、和人さん」
「次は僕だね」
「がんばれ~和人君」
僕が選んだ曲は、L〇aの〇-k〇zunairo-色
結果は、98点
「さすがね和人君は」
「そうっすね女の人の歌なのに98点もとるとはな」
「やっぱり性別が・・・」
「なんでそこでその話が出るんですか!!」
「姉さ・・・兄さま・・・マイク・・・ください」
「今、姉さまって言おうとしたよね!」
「気のせい・・・です」
「気のせいじゃなかったよ、はい亜姫」
ツッコミを入れながら亜姫にマイクを渡す
「ありがとうございます・・・姉さま」
「言いきった!!!」
イントロが流れ始める曲は、田村〇かりの星〇のspica
結果は、100点
「亜姫ちゃんって歌上手なんだね」
由香ちゃんが亜姫の歌を聴き感想を述べる
「そ、そんなこと・・・ない・・・です」
亜姫は顔を真っ赤にしながらそう答える。おそらくほめてもらえてうれしかったのだろう
「さて、いよいよ私の番ね」
「がんばってください美里先輩」
「まかせなさい!」
そして曲が流れ始める曲は、植〇花菜のトイレの〇様とまさかのチョイスだった
結果は、まさかの100点
「どんなもんよ!」
「まさかあの曲で100点をとるとはな・・・」
「うん、すごいよね」
それから僕たちは、今の順番でしばらくの間歌い続けた
そして何時間かが経ち僕たちはそろそろ帰ろうということになった
夕食は、帰り道にあるレストランで食べた
家に到着し僕たちは、しばらくテレビを見てくつろいでいた
そして順番でお風呂に入り、就寝することになった
今日は、疲れたので罰ゲームはなしだそうだちなみにボウリングでの負けたチームの代表が罰ゲームを受ける予定だったらしく僕としては、助かったというしかない。また女装なんかさせられたらたまったもんじゃないし・・・
でも、今日も楽しい一日だった