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第30話

第30話


由香ちゃんは、しばらく僕たちの手を引いて走っていたが学校から大分離れたところで手を離した


由香ちゃんは、走りっぱなしで疲れていたのかハァハァと荒い息をしている


しばらくして落ち着いた由香ちゃんが僕たちの方に振り向いた


「すいませんでした和人さん」


「気にしなくていいよ、いきなりだったからちょっとびっくりしたけど」


「しかし、よくここまで俺たちを引っ張ってノンストップで走れたな」


「確かに由香ちゃんすごい体力だね」


「そ、それはその、部活で鍛えてますから。和人さんだって走りっぱなしなのに息切れしてないし」


「俺も息切れしてないぞ」


「兄貴はバスケ部でしょこれぐらいでへばってたらバスケなんて出来るわけないでしょ」


「まぁ、否定はしない」


「後、兄貴、美奈と優菜に美形って言われた時、すごいニヤニヤしてたでしょ」


「そ、そんなことはないぞ」


「でも、渉は確かに美形だよね」


「和人さんだってカッコイイですよ」


「ありがと、由香ちゃん」


「お前、今心の中でそんなことないって思っただろ」


「え~とそれは」


「図星だな」


「そうなんですか和人さん?」


「ま、まぁ」


「はぁ、和人は少し謙虚すぎると思うぞ」


「そうかな?」


「でも、謙虚なのはいいことだと思いますよ」


「もうちょっと、堂々としててもいいと思うけどな」


「手厳しいこと言うね、渉は」


「そんなことねぇよ」


「和人さんは、カッコイイですから自信持ってください」


「ハハ、善処するよ」


そんな事を話しているうちに家に到着した


「ただいま~」


扉を開けて家の中に入ると、亜姫がトテトテとこっちにやってきた


「兄さま・・・おかえりなさい」


「ただいま、すぐお昼作るからね」


「はい・・・」


靴を脱いで、キッチンに向かいジュースやアイスなども買ったので冷蔵庫にしまう


材料はすぐ使うので、そのまま台所に置いておく


「和人さん、シャワー借りてもいいですか?」


「うん、いいよ」


僕に、一言了解をとり、由香ちゃんはシャワーを浴びに行く


「さて、そろそろ作ろうかな」


僕は、チャーハン作りに取り掛かった


チャーハンは作りなれているので割りと早く作ることができた


お皿やコップなどを並べる


お皿にチャーハンを盛り、コップにお茶を注ぐ


シャワーを浴び終わった由香ちゃんがリビングに戻ってきた


「すいません、和人さん手伝いもせずにシャワー浴びて」


「気にしないで、作りなれてるからすぐできたしね。冷めないうちに食べよ」


「はい」


「渉、亜姫、お昼ご飯できたよ」


「お~う」


「分かり・・・ました」


渉と亜姫が席に座る


「おお~さすが和人だなうまそうだ」


「兄さま・・・いただきます」


「いただきますね、和人さん」


「どうぞ」


皆、チャーハンを食べ始める


しばらくしてチャーハンを食べ終えた僕たちは食器を台所に運ぶ


「和人さん、洗いものは私がやりますね」


「いいの?」


「はい、作るのは協力できなかったしこれぐらいさせてください」


「じゃあ、お願いしようかな」


「まかせてください」


由香ちゃんは、台所に向かい食器を洗い始める


「和人~ゲームの続きしようぜ~」


「うん、いいよ」


僕は、朝やっていたゲームを再び渉と始めた


ゲームをやっていると食器を洗い終えた、由香ちゃんがソファーに座った


「ごくろうさま由香ちゃん」


「泊らせてもらってるんですからこれぐらいはさせてください」


「うん、ありがと」


由香ちゃんが話し終え、僕は渉と再びゲームを再開する。亜姫と由香ちゃんは見物している


「和人さん、ゲーム上手ですね」


「そうかな、あんまりやらないから上手かどうか良く分からないんだよね」


「上手ですよ、私も兄貴と良くこのゲームやりますけど結構難しいし」


「由香は、弱いからな~」


「う、うるさいな兄貴がゲームやりすぎなのよ!」


「アハハ、由香ちゃんもやる?」


「私は、いいです見てる方が楽しいですから」


こうして、僕たちはのんびりとした時間を過ごし夕方になった


「ただいま~」


夕方になり、はる姉と美里先輩が帰ってきた


「和ちゃん・・・ただいま」


「はる姉、お帰り。欲しかった本は買えた?」


「うん・・・」


「良かったね」


「美里先輩は何を買ったんすか」


「フフフ、私はこれよ!」


そう言って、美里先輩が持っていた大きな袋から買ってきたものを出した


中から出したものは、様々なパーティーゲームだ


「ずいぶんと沢山買いましたね」


「そりゃあ二週間も泊るからね」


「え!このお泊りって二週間も泊るんですか!」


「あれ?由香ちゃん聞いてないの?」


「そういえば言ってなかったな」


「すっかり忘れてたよ」


「でもそれって和人さんたちに迷惑なんじゃ」


「そんなことないよ、皆が泊って毎日楽しいし」


「それならいいんですけど」


「でも、美里先輩もう一つの袋は何ですか?」


美里先輩が買ってきたのはゲームだけじゃないらしくもう一つ大きな袋があった


「これは、秘密よ」


「はぁ、そうですか」


美里先輩が買ってきたゲームなどをリビングの隅に置き、僕たちは夕食にすることにした


夕食を済ませ、皆がのんびりしている時に美里先輩がゲームを持ってきた


「皆、今からゲーム大会を開くわよ!」


「ゲーム大会?」


「私が買ってきたゲームで勝負するのよ」


「大会って言うからには、何か商品でもあるんすか?」


「それを考えてなかったわ」


「ダメじゃないっすか」


「まぁ、商品はおいおい考えるとして。負けた人には罰ゲームも待ってるからね」


「罰ゲームは決まってるんですね」


「さっき和人君が気になってた袋の中にいろいろ入ってるから」


「なるほど、だから秘密にしてるんですね」


「まぁ、そういうことね」


「はる姉も中身知らないの」


「うん・・・いつのまにか・・・買ってた」


「そうなんだ」


「で、何のゲームやるんすか?」


「まずはこれよ!」


美里先輩が掲げたのはツイスターのゲーム


「くじを引いてまずペアを決めるわそしてそのペアで勝負して先に体勢を崩した方が負けね」


「分かりました」


僕たちは、美里先輩が用意したくじを引く


僕の相手は渉だ


「お、和人が相手か」


「男同士だからやりやすいかもね」


「だな」


他は、はる姉と亜姫そして美里先輩と由香ちゃんに決定したようだ


「それじゃあ、始めるわよ」


こうして、僕たちのゲーム大会が始まった



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