第3話
第3話
亜姫とはる姉のラブレターの件も終わり、僕と渉も教室に着き自分の席へと向かった。
「いや~危なかったな」
「そうだね、危うく遅刻になるかと思った」
「まぁ、何とか間に合って良かった良かった」
僕たちは、そんな会話をしながら席に着いた
「それにしても、亜姫とはる姉のラブレターの量には驚いたね」
「そうだな、まぁ、ファンクラブがあるんだからラブレター貰っても不思議じゃないけどな」
「え!ファンクラブもあるの!」
「なんだ、和人知らなかったのか?」
渉が不思議そうな顔をして僕を見た
「二人がモテるのは知ってるけど、まさか、ファンクラブまであるとは思わなかったよ」
「ファンクラブっていっても、周りの奴が勝手にやってるだけだけどな」
「改めてそんな話を聞くと、やっぱり二人はすごいと思うよ」
「二人とも校内でも一位、二位を争う美少女だからな、ファンクラブができても不思議じゃない」
「ファンクラブってどんなことしてるんだろ?」
「さぁな、でも気をつけたほうがいいぞ和人」
「なんで?」
「ファンクラブの奴らはお前のことを敵と認識してるから」
「なんで!僕何もしてないよ!」
「和人は、二人に愛されてるからな、ファンクラブの連中がそんなお前を妬んでるんだよ」
「ちなみに聞くけど、ファンクラブの規模ってどれくらい?」
「多分、校内の男子生徒の九割以上がそうだと思う」
男子生徒の九割以上って周りほとんど敵じゃないか・・・
「さらに付け加えると、一時期お前を抹殺しようと思う奴もいたらしいぞ」
「僕何もしてないのに・・・」
僕、少し涙出てきたよ
「まぁ、それを聞きつけた美晴先輩がそいつらに鉄槌を下したらしいけど」
はる姉ーーーーーーー!何やってるの!僕の知らないところでなんか暴力事件が見え隠れしてるんだけど!!
「でも、美晴先輩もそんな事しなくても良かったと思うけどな、和人、性格に似合わず喧嘩強いし、誰かが抹殺しに来ても自分で何とかしちゃうだろうし」
「あっさりと変なこと言わないでくれる・・・」
「まぁ、なんやかんやでお前も気にする必要ないと思うぜ」
「気になるよ・・・」
そんな話をしてると、先生が入ってきたので僕たちは、話をやめて前のほうを向いた。先生は一通り連絡事項を済ますと職員室に戻って行った。
先生の話も終わり僕たちも一限目の授業の準備を始めた。
午前中最後の授業が終わり、時間は昼休み僕と渉も弁当を食べようと自分たちの昼食の準備をした。
「あれ?」
「どうした?和人」
「なぜか、僕の弁当箱とはる姉の弁当箱がある」
「なんで、お前の鞄に美晴先輩の弁当箱が入ってるんだ?」
「わからないけど、ちょっと届けてくるよ」
「俺も付いていっていいか?」
「どうして?」
「まぁ、純粋に美晴先輩を拝みに行きたい」
「それは、純粋とは言わないよ・・・」
「いいから、早く行こうぜLET'S GO!」
「なんで、そこだけ英語なんだよ」
なぜだか、テンションの高い渉の後を追い僕は、はる姉のいる教室に向かった