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第29話

第29話


僕たちは今、朝食の真っ最中だ


昨日、遊園地から戻ってきた僕たちは、皆疲れており夕食やお風呂を済ませて早く寝た


そのおかげで、今朝は皆起きるのが早く朝食の時間もいつもより若干早めだ


朝食を食べながら、今日の予定を美里先輩が話しだす


「皆、今日は各自フリーでいいわよ」


「どうしてですか?」


「まぁ、理由としては何日も連続で遊びに行くのはちょっと疲れるから息抜きもしましょうって事で」


「そうですか」


「だから、各自自由でいいわ」


「分かりました」


「和人、お前はどうするよ?」


「どうしよう、多分家でのんびりしてると思うけど」


「じゃあ、ゲームしようぜ!ゲーム機自体は和人も持ってるだろ」


「うん、持ってるよ」


「じゃあ、飯食って少し休憩したら準備しようぜ」


「そうだね、他のみんなはどうするの?」


「私は・・・家に・・・います」


「私は、買い物にでも行こうかしら」


「私も・・・買い物に・・・行く」


「珍しいわね、美晴が出掛けたがるなんて」


「欲しい本が・・・あるから・・・それを買いに行く」


「じゃあ、一緒に行きましょ」


「うん・・・」


「由香ちゃんは?」


「えっと、私は午前中部活なのでもう少ししたら学校に向かおうかと」


「そっか、制服とかちゃんと持ってきてるの?」


「はい、荷物と一緒に持ってきたので」


「それなら良かった」


「すいません、お泊りの最中に」


「仕方ないよ、部活なんだから。帰ってきた時もシャワーとか自由に使っていいからね」


「はい、ありがとうございます和人さん」


朝食も食べ終わり、由香ちゃんは制服に着替え部活に出掛けた


まだお店が開くには時間的に早いので、他のみんなはくつろいでいる


「たまには、こうやってくつろぐのも良いね」


「そうだな、和人の家に泊りに来てまだ三日目だけど」


「どれぐらい泊る予定なの?いまさらだけど」


「そういえば、言ってなかったわね」


「確かに・・・」


「え~と、二週間ぐらいかな」


「結構いますね」


「迷惑かしら」


「そんなことはないですよ」


「もちろん、家事とかの手伝いはさせてもらうわ」


「気にしなくていいですよそんなの」


「でも、洗濯とかは和人君も困るでしょ。下着とかあるし」


「ま、まぁ確かに」


お泊りになる以上、当然の事ながら洗濯が必要になってくる。特に今は、夏だから洗濯ものもおのずと多くなってくるそれ自体は僕は一向に構わないけど、下着とかはさすがに戸惑ってしまう。家事は皆で分担して洗濯は女性陣がやっていたりする


「じゃあ、洗濯は女性陣に任せてもいいですか」


「もちろんよ」


「ありがとうございます」


「どういたしまして。でも、由香ちゃんは大変よねぇ~部活があるから」


「こういう時ぐらいさぼればいいのにな」


「そういうわけにもいかないでしょ」


「しかも、由香ちゃんお泊りの日数知らないんじゃないかしら」


「あ・・・」


「大丈夫なのかな」


「まぁ、大丈夫だと思うぞ」


「それならいいけど」


それからしばらく話をして、はる姉と美里先輩は出掛けた。お昼は食べてくるからいらないそうだ


僕と渉そして亜姫はリビングでゲームをしている亜姫は見ているだけだけど


「和人、お昼どうするんだ?」


「何か作るつもりでいるけど、材料がないから買いに行かないと」


「じゃあ、俺も付いていくぜ」


「私は・・・留守番・・・してます」


「うん、分かったよろしくね」


「はい・・・」


「じゃあ、買いに行こうか」


「そうだな、時間もちょうどいいから由香も迎えに行こうぜ」


「でも、迷惑じゃない」


「そんなことないと思うぞ」


「じゃあ、買い物終わってから行こうか」


僕たちは一旦ゲームを消して買い物に行く準備をする


準備を済ませ、近くのスーパーに向かう


スーパーに到着しカゴを取ってメニューを決める


「お昼何が食べたい?」


「俺は、なんでもいいぞ」


「じゃあ、チャーハンにしようか」


僕たちは、チャーハンの材料を買って買い物を済ませた


意外と長くスーパーに居たのか時刻は11時半


「結構時間経ってたね」


「だな」


「それじゃ、由香を迎えに行くか」


「そうだね」


スーパーを出て20分ぐらい歩くと、由香ちゃんの通う高校がある


「さて行くか」


「行くかって校門で待ってるんじゃないの?」


「行った方が早いだろ」


「僕たち、私服だしそれはまずいでしょ」


「それもそうだな、じゃあ待つとしますか」


時間帯がお昼なので部活も終わり帰ろうとしている生徒が夏休みの割に結構いた


女子生徒が何人かこちらを見ていた気がするけどなんでだろ?


少し待っていると、由香ちゃんが友達と思われる子たちと一緒に出てきた


「やっと出てきたか、お~い由香~」


渉が由香ちゃんを呼ぶ


その声に気付いた由香ちゃんと友達がこっちを向く


「な、なんで兄貴がここにいるのよ!後、叫ばないでくれる恥ずかしいじゃない!」


「別にいいだろ、昼飯の買い物ついでにお前を迎えに来たんだよ」


「ごめんね、由香ちゃん迷惑だったかな」


「か、和人さんまで!べ、別に迷惑とかじゃなくて!そ、その」


「ねぇ、由香誰よこの人たち紹介してよ」


「二人ともすごい美形なんだけど!」


「美奈、優菜落ち着いてよ!」


由香ちゃんの友達が僕たちを見てそう言った


「え、えっとこっちがうちの兄貴でこっちは兄貴の友達の和人さん」


「よろしく~」


「よろしくね」


僕と渉は由香ちゃんの友達に挨拶する


「初めまして私、由香の友達の瀬戸内美奈(せとうちみな)っていいます!」


「同じく由香の友達の神埼優菜(かんざきゆうな)です!」


二人は元気に僕たちに挨拶をする


「す、すいません和人さん二人ともうるさくて」


「そんなことないよ気にしないで」


「なるほど、由香が言ってた和人さんってこの人だったのね」


「?」


「ちょ、ちょっと美奈!変なこと言わないでよ」


由香ちゃんが慌てた様子で美奈ちゃんの言動を止めようとする


「和人さんって今付き合ってる人とか居るんですか?」


由香ちゃんが美奈ちゃんを止めている間に優菜ちゃんが僕に質問をしてくる


「優菜も失礼なこと聞かないでよ!」


「大事なことでしょ由香にとっては特に」


「べ、別にそんな事」


「で、どうなんですか和人さん」


「そういう人はいないなぁ~」


「良かったね由香チャンスじゃない!」


「もう!優菜」


由香ちゃんが顔を真っ赤にして美奈ちゃんと優菜ちゃんを止めている


「そういえば今、迎えに来たって言ったけど、お兄さんはともかくどうして和人さんまで?」


「え、え~とそれはその今、和人さんの家に泊ってるから」


「「ええ~~~~!!」」


美奈ちゃんと優菜ちゃんがものすごく驚いた声を出した


「由香って意外と大胆だったのね」


美奈ちゃんが由香ちゃんに向かってそう言った


「ち、違うそうじゃなくて!今、夏休み中だから遊びに行ってるだけで兄貴や和人さんの学校の知り合いもいるし」


「でも、泊りなんでしょ」


「そ、そうだけど」


しばらく、質問攻めに合っていた由香ちゃんがしばらくして解放された


「和人さん、そろそろ帰りましょう!」


「そ、そうだね」


「それじゃあ、二人ともじゃあね!」


由香ちゃんは、僕と渉の手を引いて逃げるようにその場から離れて行った













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