第25話
第25話
家を出てからしばらくし、僕たちはデパートに到着した
「さて、早速水着を見に行こうかしらね」
「僕と渉も行くんですか?」
「そうよ、どうして?」
「皆、結構時間かかるかもしれないしその間に夕食の材料でも買っておこうと思いまして」
「夕食の材料は後でも構わないでしょ。さぁ行くわよ!」
そして、僕たちは水着売り場へと向かった
水着売り場に到着早々、女性陣は各自で自分の水着を探し始めた
前にもデパートで夏服を買った時、僕と渉は大分待たされた記憶があるので、今回も結構時間がかかると思い僕たちは水着売り場のすぐ近くのベンチに腰かけて待っていた
「はぁ、また待たされなきゃいけないのか・・・」
「しょうがないよ」
「どうして、女の子ってのはこうも買い物が長いもんかね」
「そりゃあ、好きなものがいっぱいあるからどれ買おうか迷うんじゃないの?」
「でも、実際買っても使うのは1回か2回ぐらいだぜ」
「そうかもしれないけど、女の子はやっぱり水着でもなんでもオシャレなものを着ていたいものでしょ」
「まぁ、そうかもな」
「和人君、皆本君。ちょっと来てくれる?」
僕たちがベンチに座って話していると、美里先輩が僕たちを呼んだ
「どうしたんですか?」
「ある程度自分たちの好みの水着を買ったから最後に和人君たちにどんなのがいいと思うかみてもらおうと思って」
「自分たちの好きなの買えばいいんじゃないっすか」
「だから、いくつか選んでどれがいいか悩んでるからこうして二人を呼びに来たんじゃない」
「分かりました、とりあえず行こうよ渉」
「そうだな」
僕たちは美里先輩の後に着いていき皆のところに向かう
少し行くと、皆がそれぞれお気に入りの水着を持って待っていた
「さぁ、どれがいいと思う」
とりあえず、皆が持っている水着を見てみる
まず、はる姉は紫の色のビキニと黒いビキニの二つを持っており。次に亜姫は白い色のワンピースと水色のワンピースの水着を持っている。同じく由香ちゃんも亜姫と同じタイプのワンピースでこちらは、オレンジとピンクの色のを持っている。最後に、美里先輩は赤い色のビキニと黄色のビキニを持っていた
「皆、二つには絞れたんだけど、どっちにしようかここで悩んじゃって、というわけで二人ともどれがいいと思うか言ってみて」
「そう言われても、渉はどう思う?」
「よくわかんねぇな」
「とりあえず、どっちの色がその人に合っているか選んでくれればいいのよ」
「和ちゃん・・・どっちが・・・いいと思う?」
「う~ん、はる姉は紫の方が似合うかな」
「じゃあ・・・こっちに・・・するね」
はる姉は、紫の色の水着に決まった
「兄さま・・・私は・・・どうですか?」
「か、和人さんどっちがいいと思いますか?」
続いて、亜姫と由香ちゃんが聞いてきた
「亜姫は水色のほうが似合うかな、由香ちゃんはオレンジのほうが似合うと思うよ」
「じゃあ・・・これにします・・・兄さま・・・選んでくれて・・・ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます和人さん」
「うん、どういたしまして」
「じゃあ、最後に私ね和人君どっちが似合うと思う?」
「そうですねぇ、美里先輩は赤い方が似合うと思いますよ僕は」
「そうじゃあ、こっちにしよ」
「なんやかんやで和人、ちゃんと決めてるじゃないか」
「まぁ、聞かれたわけだしどっちでもいいって言うのは適当すぎるし」
「お前らしいけどな」
こんな感じで、女性陣の皆は水着を買い終わった
水着も買い終わり、次は夕食の材料を買いに食品売り場へと向かった
食品売り場に行きカゴをとる
「さて、皆は何か食べたい物とかある?特に和人君!」
「なんで僕なんですか?」
「前に料理食べさせてあげるって言ったでしょ」
「そういえば」
「どうせ食べさせるなら好きなものを食べさせたいじゃない」
「う~ん、それじゃあシチューとか」
「和人君はシチューが好きなのね」
「そうですね」
「分かったわ、じゃあシチューの材料を買いに行きましょ」
何を作るかも決まって僕たちは材料を買うため野菜売り場やらお肉売り場やらいろんなところを回った
そして、夕食の買い物も終わり僕たちはデパートを出た
当然のことながら、荷物持ちは僕と渉だ
「さすがに、5人分の材料が入ってると重いね」
「そうだな、結構鍛えてる方だけどそれでもこれは結構重いな」
「和人君、少し持とうか」
「大丈夫ですよ。夕食は作ってもらうわけだからこれぐらいはしないと」
「そうじゃあ、ものすごくおいしいの作らないとね」
「期待してますね」
そして、家に到着
家に到着した僕らは、とりあえず夕食の材料をキッチンに運び、いくつか買ったお菓子やジュースなどを冷蔵庫に入れたりした
「さて、作ろうかしらね」
美里先輩が夕食を作ろうとキッチンで準備を始める
「美里・・・私も・・・手伝う」
「ありがと、美晴」
「すみませんね、わざわざ作ってもらって」
「気にしないで、和人君たちはゆっくり休んでて」
「はい、何か分からないことがあったら聞いてくださいね」
「ええ、ありがと和人君」
こうして美里先輩とはる姉は夕食作りに取り掛かった
残った僕たちはテレビを見たり、話をしたりして時間をつぶした
「皆、夕食できたわよー」
しばらくして、美里先輩が僕たちを呼んだ
テーブルにはシチュー、パン、サラダと洋風な夕食が並んでいた
「さぁ、皆どんどん食べてね」
「おお!うまそうだな」
「うん、すごくおいしそう」
「それじゃあ、いただきますね」
「どうぞ召し上がれ」
僕たちは、それぞれシチューを口に運ぶ
「う、うまい!」
「うん、すごくおいしいよこのシチュー!」
「美里さんって料理がお上手なんですね」
「ありがと由香ちゃん」
「すごく・・・おいしいです」
「美里・・・このシチュー・・・すごくおいしい」
「美晴と亜姫ちゃんもありがと」
僕たちはワイワイと楽しく夕食を食べた
夕食も食べ終わり僕はお皿を洗おうと思いキッチンに行こうとする
「和人君、どこに行くの?」
「お皿を洗っておこうと思いまして」
「私がやるからいいわよ」
「食器を洗うぐらいは僕がやりますよ」
「なら俺も手伝うぜ」
「ありがと、渉」
僕と渉はキッチンに行き、食器を洗い始める
食器も洗い終わり、僕たちはテレビゲームやトランプなどをして時間をつぶした
そして、時間も大分たち、時刻は現在深夜の12時
「そろそろ寝ましょうか」
「そうね、それじゃあ皆お休み」
「和ちゃん・・・お休み」
はる姉と美里先輩は部屋へと戻って行った
「兄さま・・・お休みなさい」
「和人さん、おやすみなさい」
「うん、二人ともお休み」
亜姫と由香ちゃんも部屋へと戻って行った
「僕たちも寝ようか」
「そうだな」
僕と渉も部屋へと戻った
まだ、お泊りは続くけど今日だけでもすごく楽しかったなと僕は心の中で思いながら、僕は眠った