第24話
第24話
今日はいよいよ、前から約束していた皆がお泊りに来る日だ
今回は、由香ちゃんも来ることになり亜姫も楽しみにしているようだ
僕は、皆が来るまでの間少し暇なので部屋で本を読んでいることにした
しばらく本を読んでいると、下の階からインターホンが鳴る音がした
僕は、本をしまって下に降りる
「はーい」
僕が、玄関を開けると渉と由香ちゃんが立っていた
「よう、和人来たぞ~」
「お、お邪魔します。和人さん!」
「二人ともいらっしゃい、さぁどうぞ上がって」
「お邪魔するぞ~」
「し、失礼します」
二人をリビングに連れて行く
「和人、荷物はどうすればいい?」
「う~ん、どうしようかな」
「とりあえず、渉は僕の部屋に置くといいよ」
「分かった」
「由香ちゃんは、亜姫の部屋に置こうか」
「でも、いいんですか?」
「私は・・・いいよ」
「ありがとう、亜姫ちゃん」
「ん・・・部屋・・・こっちだから」
亜姫が由香ちゃんを部屋に案内する
「渉は僕の部屋知ってるよね」
「ああ、勝手に置いてきていいか?」
「うん、別にかまわないよ」
渉が僕の部屋に向かおうとすると、またもやインターホンが鳴った
「美里先輩かな」
「まぁ、来てないのは美里先輩だけだしな」
僕は、再び玄関に向かった
「今、開けまーす」
ドアを開けると美里先輩が立っていた
「こんにちは、和人君」
「いらっしゃい美里先輩、どうぞ上がってください」
「ええ、お邪魔するわね」
美里先輩とリビングに向かうと、荷物を置いて下に降りて来ていた亜姫と由香ちゃんが話していた
「あら?知らない子が一人いるわね」
「はじめまして、皆本由香です」
「皆本?もしかして皆本君の妹?」
「はい、兄貴がいつもお世話になっています」
「前に渉の家に行った時、由香ちゃんもお泊りに参加することになったんです」
「へぇ~皆本君にも妹がいたのね。私は鳩羽美里よろしくね由香ちゃん」
「すいません、急に参加してしまって」
「気にしなくていいわよ、人数は一人でも多いに越したことはないしね」
「ありがとうございます、美里さん」
由香ちゃんと美里先輩の紹介が終わった後、はる姉が二階から降りてきた
「いらっしゃい・・・美里・・・ゆっくりしていってね」
「ええ、美晴。お言葉に甘えてそうさせてもらうわ」
「お、皆もう揃ってたんだな」
渉も荷物を置き、1階に降りてきた
「さて、みんな揃ったところで少し話があるの」
美里先輩が皆が揃ったのを確認し話を始める
「なんですか?」
「実は、お泊りの間にいろんな所に遊びに行こうと思っているのよ」
「遊びにってどこに行くつもりなんすか?」
渉が、美里先輩の言ったことに最もな質問をする
「とりあえず、夏休み前にも言ったけど、まずカラオケね、そして遊園地にも行こうと思ってるわ」
「ホントに全部行くつもりだったんですね」
「もちろんよ」
「後、プールにも行くけど由香ちゃんは水着持ってきてる?」
「いえ、泊るということしか聞いてなかったので」
「まぁ、それは仕方ないわよね。そこで!」
美里先輩がバンと机をたたいて立ち上がる
「お邪魔してからすぐ出いきなりだけど、今から水着を買いに行きたいと思います!」
「今からですか?」
「そうよ、由香ちゃんにも必要だし私たちも水着ほしいし。ついでに今日の夕飯の材料の買い出しもできて丁度いいじゃない」
「そう言われれば、確かに」
「でしょ」
「美里先輩一ついいっすか」
渉が美里先輩に再び質問をする
「水着を買いに行くのはいいとしても、由香の分のプールのチケットはどうするんすか?」
「そういえばそうね」
「あの、私はその時留守番でもしてますから別に気を使っていただかなくても」
「でも、それじゃあ由香ちゃんが寂しいじゃない」
「普通にチケット買えばいいんじゃないですか」
「まぁ、そうね」
「渉のあそこのプールのチケットっていくらぐらいなの」
「さぁ、でも人気の場所だからな~結構するんじゃないのか」
「そうなの、まぁいいか」
「まぁいいかって和人お前がお金出すつもりなのか?」
「うん、そうだけど」
「そ、そんな悪いです。私のせいで和人さんにお金を使わせるわけには」
「気にしなくていいの、こっちがお泊りに誘ったんだし。誘うときにこういうことを言ってなかった僕のせいでもあるし」
「で、でも」
「気にしないでね」
「いいのかよ和人、金なら俺が出すぞ」
「いいよ、前に渉の家に行ったときに春香さんに貰ったお金もあるし」
「そうか、じゃあ由香お言葉に甘えろよ」
「そ、それじゃあ和人さんいいですか?」
「もちろん」
「ありがとうございます!」
「さて、話も終わったことだし水着買いに行くわよ~」
「じゃあ、行きますか」
僕たちは、家を出てデパートに向かった