表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/71

第2話

第2話


朝食を済ませた僕たちは、準備を整え学校に向かっていた。


「おーい!和人ーーーーー」


しばらく、歩いていると聞きなれた声が聞こえてきたので、僕たちは足を止めた。


「おはよう、渉」


「おう!おはよう和人」


今、僕に挨拶したのは親友の皆本渉(みなもとわたる)、僕とは小学校からの付き合い。運動神経抜群でバスケ部に所属している。成績の方は、お世辞にもよろしいとは言えないけど・・


「美晴先輩と亜姫ちゃんも、おはよう!」


「おはよう・・」


「おはよう・・ございます」


亜姫とはる姉は、渉とは面識があるが、二人とも少し苦手らしい。


多分、自分とは性格が合わないからだろう。


渉が来たところで僕たちは学校へ向かい始めた。


「なぁ、和人」


「どうしたの?」


渉が急に真剣な顔つきで僕に話しかけてきた。


「なんで・・・なんで俺は、モテないんだ!」


僕は、危うく転びそうになった。だって、いきなり真剣な顔で何を言うかと思えば、なんでモテないかなんてそんなの僕がわかるわけないじゃないか。


「僕に聞かないでよ・・・」


「じゃあ、誰に聞けばいいんだ!」


「亜姫やはる姉とかにでも聞いてみれば」


「なるほど!」


僕がそう言うと、渉は亜姫とはる姉に同じ質問をしていた。そして、二人は口をそろえて何の迷いもなく。


「「うるさいから」」


と答えた。


その答えを聞いた渉は、ショックを受けてその場に膝をついてしまった。


「亜姫、はる姉、いくらなんでもその答えはちょっと・・・」


そう言うと、二人はまた口をそろえて


「「私は、兄さま(和ちゃん)以外に興味がない」」


いやいや、その発言はやばいでしょ。いろんな意味で。


そんな、やりとりをしていると学校に到着した。


学校に到着し上履きに履き替えていると、ドサドサという音がした。音の場所は、おそらく亜姫とはる姉の所だろう。


僕と渉は、亜姫とはる姉の様子を見に行った。


「亜姫、はる姉なにかあったの?」


僕がそう聞くと、亜姫もはる姉もたくさんのある物を見せてきた。


「それって、ラブレター?」


二人はコクリとうなずいた。


「こりゃーまた、たくさんあるなー」


二人のラブレターを見て渉がそう言った。


二人は、すごくモテるため、良くラブレターをもらっている。


二人がモテるのは、知っていたけど、まさかここまでとは


「どうするのそれ?」


僕が聞くと二人は


「「捨てる・・・」」


ひど!


「せめて少しは、目を通してあげれば?」


「どうして?・・」


「だって、二人のために書かれたものでしょ。なら、少しは目を通してあげてもいいんじゃない」


「和ちゃんが・・・そういうなら」


と言ってはる姉はラブレターをかばんにしまった。しかし、亜姫は納得してない様子。


「兄さまは、私たちが告白されてほしいの?」


「そういうことじゃなくて、せっかく亜姫のために書いてくれたものだろう?だったら読んであげないと可哀想じゃないか」


僕がそう言うと、亜姫もしぶしぶラブレターをかばんにしまった。


「和人!そろそろ教室行かないとやばいぞ!学校にはきてるのに遅刻しちゃ意味ない!」


「嘘!」


僕は、時計を確認する。すると、チャイムが鳴るまで後五分ぐらいしかなかった。


亜姫とはる姉のラブレターの件で時間を使っていたらしい。


「和人急ぐぞ!」


渉は、そう言いながら走りだしていた。


「亜姫、はる姉、僕たちも急がないと!」


そう言って僕たちも自分たちの教室に急いだ
















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ