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第18話

第18話


あれから数日、僕たちは今、終業式の最中だ、これが終われば後は教室に戻って成績表を貰えば皆の待っていた夏休みというわけだ


校長の話が続くなか、渉が僕に小さい声で話しかけてきた


「なぁ、和人」


「どうしたの、渉」


「なんで、校長の話ってのは長いんだろうな」


「我慢しなよ、終業式が終われば夏休みなんだから」


「それにしても長くないか、もう20分は話してるぞ」


「そうかもしれないけど、きっともう少しだよ」


「そうであることを祈るばかりだな」


結局、校長の話は40分たってようやく終わった


その後、淡々と終業式が終わり生徒は自分たちの教室へと戻って行った


自分たちの教室に戻った僕たちは、先生から成績表を渡され


その後、簡単に夏休みの諸注意を話してHRは終わった


「和人、成績どうだったんだ?」


「いつも通りだよ」


「いつも通りって事はまた上位か?」


「まぁ、一応半分より上にはいるよ、渉は?」


「俺は今回、いつもより調子良かったんだよな」


「良かったじゃない」


「ああ、これで無事夏休み突入だぜ」


「そうだね」


「さてと、部活に行かないとな」


「今日は、部活あるんだ」


「まぁな、体育館の中暑くてしょうがねぇよ」


「がんばってね、渉」


「おお、じゃあな和人」


渉は荷物を抱え体育館のほうへと走って行った


「さてと、僕も帰るかな」


僕も帰るべく昇降口へと向かう


昇降口に行くとすでに亜姫、はる姉そして美里先輩が待っていた


「和ちゃん・・・今日は・・・少し・・・遅かったね」


皆のところに駆け寄るとはる姉が僕にそう言った


「ごめんね、渉と話してたら遅くなっちゃって」


「そうなんだ・・・」


「で、その皆本君は?」


横に居た美里先輩が聞いてきた


「今日は、部活があるんだそうです」


「そういえば、皆本君ってバスケ部だったっけ」


「はい、体育館の中って暑いんだよな~って言いながら部活に向かいましたよ」


「あいかわらずね~皆本君も」


「そうですね」


「兄さま・・・帰りましょう」


「うん、そうだね」


僕たちは歩きながら再び話を始めた


「兄さま・・・成績は・・・どうでしたか」


「いつも通りだったよ、亜姫は?」


「私も・・・いつも通り・・・でした」


「はる姉と美里先輩は?」


「私も・・・いつも通り・・・だった」


「私も特に変化なしかな」


「三人とも成績いいからね」


「そんなこと・・・ありません・・・兄さまに・・・教えてもらったから・・・です」


「でも、説明したら一回で理解するしやっぱり成績いいと思うよ」


「ありがとう・・・ございます」


「テストの話はこれくらいにして夏休みの話しましょ」


「夏休みの話・・・?」


「そうよ!今から夏休みだしいろいろ遊びに行きたいじゃない」


「前に賛成しといてなんですけど、美里先輩とはる姉は受験勉強とかもあるんじゃ・・・」


「気にしなくていいわよ、そんなこと」


「そんなことって・・・」


「大丈夫よ、少し遊んだだけじゃ成績もあんまし下がらないだろうしね」


「そうですか」


「和ちゃんは・・・心配しなくても・・・大丈夫」


「ホントに?」


「うん・・・」


「それならいいけど」


「で、どうする夏休み?」


「美里先輩はどこかに行ってみたいんですか?」


「そうねぇ~とりあえずお祭りは欠かせないわよね、後はプールにも行くわけだし、他にも遊園地とか行きたいわよね~」


「予定満載ですね・・・」


「もちろん、皆でね」


「ハハハ、できるかぎり開けておきますね」


「お願いね♪」


「渉も都合が合うといいんけど」


「合わなかったらしょうがないんじゃない、私たちと違って皆本君は部活が忙しそうだし」


「でも、行くときは聞いておくようにしますね」


「そうね、やっぱり遊びに行くのは多いに越したことはないものね」


「はい」


「兄さま・・・夏休みは・・・家事・・・手伝いますね」


「私も・・・手伝う」


「ありがと、二人とも」


「あ!家事で思い出したんだけど、私まだ和人君に料理してあげてないわね」


「ああ、そんな話もしましたね」


「夏休み中に作ってあげるわね」


「そんな悪いですよ」


「気にしないの、私が言いだしたことだしね」


「でも、夏休み中じゃ大変でしょうし」


「それなら、いっそのこと夏休み中にお泊りでもしましょうか」


「え!家にですか!」


「もちろんよ!それとも迷惑かしら?」


「僕は、別にいいですけど、はる姉と亜姫は?」


「私は・・・別にいい」


「私も・・・かまいません」


「よ~し、これも予定に入れておかなくっちゃ!」


「渉と日が被る時にしてくださいね」


「どうして?」


「いや、さすがに女の子3人に男一人は身内と知り合いでもちょっと居ずらいというか・・・」


「そうかもしれないわね、じゃあ早めに皆本君の予定聞いといてくれないかしら」


「いいですよ、分かったら連絡しますね」


「了解」


これから、楽しい夏休みになりそうだな僕は心の中で少しワクワクしながら家へと帰宅した









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