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第14話

第14話


体育祭が終わって数日たったある日の休日


僕は、はる姉と亜姫とリビングでテスト勉強していた


僕たち学生には期末テストという難関が残っていた、普段部活動にいそしんでいるものや授業中に眠ったりしている者もこの時ばかりは、皆死ぬ気で勉強するようになる


そしてそれは僕も例外ではない、ということで今こうしてリビングで勉強しているわけである


僕たちが勉強していると、ピンポーンと家のインターホンが鳴った


「ん?誰だろ?」


僕は、勉強している手を一回止めて玄関に向かった、そして、玄関の扉に手をかけると


「和人ー助けてくれー!」


「うわ!渉」


家の前で泣いている渉を見つけた


「ど、どうしたの渉?」


「和人!勉強を教えてくれ!」


渉の話によると、今日は自分でテスト勉強するつもりだったらしいのだが、教科書に手をつけた瞬間、頭の中が真っ白になったらしい。このままじゃ自分の夏休みはないと判断しここに来たという。


「事情はわかったよ、まぁ、テスト勉強する約束だったしね別にいいよ」


「すまない和人!この恩は一生忘れない!」


「大袈裟だよ渉」


「そんなことねぇよ!やっぱ持つべきは勉強のできる親友だな!」


「とにかく上がってよ、僕たちも今テスト勉強してたところだし」


「ああ、お邪魔するぜ!」


そうして僕たちはリビングに向かった


「なぁ、和人」


「何?」


「俺なんかすごく睨まれてないか?」


「き、気のせいだよ多分」


「気のせいじゃないと思うんだけど」


「とにかく、ソファーにでも座ってよ」


「ああ、サンキューな和人」


僕たちがリビングに入った瞬間、はる姉と亜姫がなぜか渉を睨んでいた


「どうしたの二人とも?」


「「なんでも・・・ない」」


「そ、それならいいけど」


「和人、早く勉強教えてくれよ」


「うん、ちょっと待ってね」


僕は自分の勉強道具を取り、渉と勉強を始めた、僕たちの家には普段食事をするテーブルとくつろぐためにソファーではさまれた低めの机がある。僕はさっきまで食事をするときに使うテーブルにいたけど渉と勉強するならこっちのほうがいいと思い移動してきた


僕は、再び勉強を始めたのだが


「なんで二人までこっちに来てるの・・」


「「気にしないで(ください)」」


「そう言われても・・・」


僕がソファーの方に移動した瞬間なぜか二人までこっちに来て勉強を始めたのだ


「だって僕の両隣りにいるんだもん、気にするなって方が難しいよ」


「「気にしないで(ください)」」


気にしないでの一点張りなので僕はあきらめて勉強を始めた


「なぁ、和人ここの計算はどうやるんだ?」


「そこは、この計算式を使うんだよ」


「なるほどな~じゃあここの計算もそうか?」


「うん、そうだね」


「和人の教え方分かりやすいよな」


「そうかな」


「ああ、バカな俺でも簡単に理解できるからな」


「ハハハ、そんなことないよ。渉の覚えが早いからだよ」


渉と話をしていると亜姫に袖をひっぱられた


「どうしたの?亜姫」


「兄さま・・・ここの英語の・・・訳を・・・教えてください」


「ん?これはね、この文法を使ってこう訳すんだよ」


「ありがとう・・・ございました」


「どういたしまして」


「あ、はる姉ここの問題よくわからないから教えてくれない」


「ここは・・・この式に・・・代入すれば・・・解ける」


「なるほど、ありがとう。はる姉」


「気にしなくて・・・いい」


こんな感じでしばらく勉強を続けていると


ゴーンゴーンと時計の音がした


「もうこんな時間か、そろそろ晩御飯の支度しないと」


「そうなのか、だったら俺はもう帰るかな」


「一緒に食べていったら?」


「いいって、いきなり押しかけてきて晩飯まで御馳走になるわけにはいかねぇよ」


「そんな、気にしなくていいのに」


「それに今日は家に帰って昨日、録画しといた番組見たいしな」


「それなら仕方がないね」


「悪いな折角の誘いなのに」


「気にしなくていいよ、また暇なときにでも遊びに来てよ」


「ああ、そうさせてもうよ。さて帰るかな」


渉は勉強道具を片づけ玄関へと向かう


「気をつけてね」


「おお~また学校でな~」


渉は軽く手を挙げて帰って行った


「さて、晩御飯作らなきゃ」


「兄さま・・・晩御飯・・・作るの・・・手伝います」


「じゃあ、手伝ってもらおうかな」


「はい・・・」


「和ちゃん・・・私も」


「もちろん、たまには皆で作るのも楽しいだろうしね」


「まかせて・・・」


その後、僕たちは買い物に出掛け皆で晩御飯の用意をして食べた


(なんか、久しぶりに充実した一日だったな)


そんな事を思いながら僕たちの休日は終わった







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