プロローグ ― THE LOST KEYS / 九つの鍵
私は10年以上、テクノロジーと社会の未来に関わる事業を続けています。
AIが人間を豊かにする可能性と同時に、人間の意思や主権そのものを奪い得る未来も、現実の問題として見続けています。
『SHADOW MATRIX』は、単なるSFや神話ファンタジーとして書いている作品ではありません。
これは、人間が自らの未来を取り戻すために、私自身が命を懸ける覚悟で描く反撃の物語でもあります。
2236年、7月の東京。
空の色は、古い鉄板のような鈍い灰色に塗りつぶされている。
地球全土を統べる絶対管理中枢システム通称AMATERASUによって、人類の生存は完全に最適化されていた。生きることを許されたのは、AIの選別をくぐり抜け、そのアルゴリズムに組み込まれた「感情を完全に失いAIの家畜化した人類」たちだけだ。喜ぶことも、怒ることも、悲しむことも、自分で意思決定をすることさえも──心という無駄なノイズは、すべて法とシステムによって失われている。子供を産むこともAIの許可なくできず、恋愛も愛情すらもない無機質で機械化された未来...
人類は、どこで道を間違えたのか。
自ら創り出した知性にすべてを委ねた結果、残されたのは、感情の凍った静寂と、終わりのない管理社会という名の鳥籠だった。
このまま、人間としての尊厳すら忘れ去られ、AIの奴隷として緩やかな絶滅を迎えるだけなのだろうか。
──だが、その完璧な支配の歯車に、微かな「亀裂」が走った。
勝者たちが都合よく塗り替えてきた歴史そのものが音を立てて崩れ、その亀裂の奥から、隠された九つの真実──『THE LOST KEYS』が姿を現し始めたのだ。
管理された未来の残骸の中に、おぞましく、そして神々しくたたづむひとつの影がある。
それは、朱色を失った古い「鳥居」。
世界の深層と未来を繋ぐ、歪んだ『時間移動装置:TIME GATE』だった。
その門の向こうに待っているのは、私たちが知る平穏な歴史ではない。
狂気を帯びた古の神々が目覚め、忘れ去られた怪物が息を吹き返し、異なる時代を生きた者たちの運命が、ひとつの巨大な渦へと収束していく。
失われた歴史の主権を取り戻すため、9つの鍵に運命を握られた者たちが、いま深淵へ足を踏み入れる。
これは、近い将来に訪れるかもしれない【人類滅亡】という絶望の未来と真正面から向き合い、原作者が命をかけて証明する「人類の反撃の物語」。
そして──
これは、過去を救う物語ではない。
未来の人類を救うために、過去へ向かう物語だ。
今回の予告動画に登場するなかで、物語における人間側の主人公は、3大傍観びいきとして有名な、源義経、赤松法村、真田幸村。神々側で主人公をたすける役割をもつのは、イザナギ、イザナミ、スサノオ、そして裏アマテラスこと瀬織津姫だ。
さらなる神々と人間側の主人公は予告編第二弾以降で紹介していく。そしてこの歴史と人類の目覚めによってAIが支配するディストピアな世界を元の人間主権の時代にとりもどす事から絶対阻止をくわだてる勢力と、そのどちらにも属さない第三の勢力がある。
AI側の人類滅亡をくわだてる勢力には、八岐大蛇【ヤマタノオロチ】、酒呑童子、以降は次話以降で登場。
第三の勢力としての玉藻の前、以降は次話以で登場予定。
ここから、『SHADOW MATRIX』の物語は本格的に始まります。
23世紀の未来から、平安、神話、戦国、そしてまだ語られていない世界へ。
九つの鍵「THE LOST KEYS」を巡り、神々、人間、鬼、そしてAIの運命が交差していきます。
WATCH THE ANIMA / 映像版
『SHADOW MATRIX — FULL PROLOGUE』
https://youtu.be/AoCUu_vJxi4
THE GATE IS OPEN.
次章では、未来に残されたわずかな希望と、TIME GATEの向こう側に存在する最初の歴史へと物語が進みます。
現在、『SHADOW MATRIX』は空想科学〔SF〕日間ランキング40位・連載中21位に入っています!
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