第8話 最終決戦
後輩が来て1年が経った。ついに俺も、フューチャーストライクも百発百中で打てるようになった。
そして、アルナと恋仲になった。今世で生まれて初めての彼女だ。前世でもいなかったけど。
それはそうと、最近とある情報を聞いた。なんでも、ソードアトリエの街からずーと北に進んだところで、青髪の人間と魔族が一緒にいるところをみた人がいるらしい。もしかしなくても、あいつらだろう。ついにアルクを取り返す日がやって来た。
そして今日、ソードアトリエから俺、アルナ、レイン、カナ、リュウ、このメンバーでアルクの捜索に行く。その街に行くのは何日かかるか分からない。
アルナとレインと一緒に待ち合わせのソードアトリエに向かう。
ソードアトリエに着くとみんながいた。
「おせえぞー」
というわけで出発する。
「ちょっと待て」
学園長だ。
「お前ら、生きて帰ってこいよ」
「はい」
というわけで旅をする。食材や金がいるから結構な荷物だ。金に関しては学校を通して魔物討伐などの簡単な依頼で稼いだから大丈夫だ。
何日くらい経っただろうか。
「まだつかないの?」
「もうちょっとだ」
「もうちょっと言うの何回目ですか?」
「街が見えてきた。」
街が目の前にある。だけれど、
「家がボロボロ」
人の気配もない。魔族に襲われたんだ。
街を歩いていくと、奥に魔族の集団がいるのが見えた。レインを先頭に付いていく。
すごい魔力を持っている奴がいる。レインも気づいているようだ。青髪の人間はいない。
向こうもこちらに気づいたようだ。徐々に近づいてくる。すると、レインが飛び出した。俺たちもあとに続く。
魔物は今の俺たちからすると弱い。だがしかし、魔人や魔王は別だ。あいつらは魔人同士で意思疎通ができるそうだ。よって連携がきつくなる。
魔物たちがまず襲いかかってきた。が、難なく倒した。
そして、魔人が襲いかかってきた。が、これもあっという間に倒せた。
ついに本命の魔王。みんなが気を引き締める。相手の顔は無表情だ。対話をしても無駄だ。問答無用で倒そう。
まずレインが斬りにかかる。フューチャーストライクだ。俺たちもそれに乗っかってフューチャーストライクを打つ。
「決まったな」
と思い魔王を見る。すると、傷口が再生する。こんなのってありかよ。
俺達はすかさず斬って切ってきりまくる。すると、攻撃をしてきた。当たったのはレインだ。ふっ飛ばされる。しかし、数はこちらの方が有利。このままならいける。
と思いきや……ものすごい魔力を持つものが2人やってくる。
「まずい」
みんなが怯える。しかし、怯える暇なんてない。もうそこにいたのだ。レインが撤退の指示をする。みんな逃げる。逃げる。逃げる。すると、追いつかれそうになる。レインはそのうちの1人と戦い始めた。まずい。どうしよう。どうにかしてみんなを逃さないと。
その隙にさっきまでいた魔王がカナに蹴りかかる。油断していたのか、カナはモロに食らってしまい走るのも難しいくらいのダメージだ。どうしよう。
そうか、俺が囮になれば。カッコつけさせてもらうか。さらばだカナ、リュウ、そしてアルナ。
「先にいけ!」
後悔はない。まあ一度死んでるしな。レインに救われた命だ。レインとともに死のう。それに、これは勘なんだが、最近アルナのお腹に子供がいるような気がするんだ。
「駄目だ!お前も来い!」
リュウがそう言うが状況を察知したのだろう。俺はこの中じゃあ2番目くらいに強いからいざとなったときにみんなより早く逃げられるかもしれない。こうするしかなかったんだ。
アルナ視点
私がアルトのことを意識したのはいつからだろうか。レイン先生に私たちは本当の家族ではないと告げられたときは驚いた。それまでは、家族のように思っていた。だけれど、アルクが誘拐されてそれまではアルクの方がどちらかというと仲が良かった。
だけど、その時辛かった私を救ってくれたのはアルトだ。本当なら一緒に戦いたい。でも最近お腹のあたりが温かい。きっと子供がいる。この子のためにも生きて帰らないと。
アルトならきっと大丈夫!レイン先生と一緒に逃げれるよね。
アルト視点
なるべく時間を稼ぐようにみんなとは逆の方に行く。運がいいのか、魔王たちはついてくる。心なしか笑っているようだ。まあいいこれでみんなが救えるのなら。
しばらく移動したところで渾身の一撃を振るう。が、かわされた。
「ここまでか」
そして、俺は魔王に食い殺された。最初にいた魔王だ。美味しそうに食ってたよ。死んだらどうなるんだろうな?もっと生きたかったな。




