第7話 後輩
あの襲撃から3ヶ月が経った。
あれからというもの、襲撃は起こっていない。アルクを連れ帰る目的だったのか。今どうしてるんだろう?無事だといいな。
それはそうと、今日は後輩が来る日だった。
どんな人が来るか考えていると、
「隙あり」
カナに一本取られてしまった。カナはアルナより強く俺も油断したら負けてしまう。
「もー油断してるからそうなるんだよ」
すると、レインが女の子を連れてきた。
バタン
「カナ、剣落としてるよ」
「隙あり」
カナに不意打ちをする。でも反応はない。
「ミカ?ミカなの?」
知り合いなのか?よく見ると顔や髪の色がそっくりだ。もしかして、姉妹?
「お兄ちゃん?お兄ちゃんだ!良かった!生きてた!」
そうして2人は再会した。話によるとミカは故郷に魔族が襲われてる時にカナが逃がして、それで誰かに助けられて、それからソードアトリエのことを知って、もしかしたらカナがいるかも知れないと思い入学したらしい。
感動の再会か。いいものだな。なんて思っているともう1人来た。
「紹介する。今日から仲間になるミカとクロッキーだ。みんな仲良くな」
「こん中で1番強いやつ俺と勝負しやがれ」
なんだこの金髪。典型的な不良みたいだな。
「そこまで言うなら俺がやってやるよ。」
この人はリュウ。俺の1つ上の先輩でめちゃくちゃ気が強い。悪い人ではないんだけどね。剣の腕は俺より上だ。
リュウが木剣を構える。
「剣なんて俺には必要ねえ。拳だけで十分だ。」
クロッキーがかっこつける。いや不十分だろ。
そしてリュウに殴りかかる。
それをかわしてリュウがクロッキーの額に剣を振ると、あっけなく気絶してしまった。ほら言わんこっちゃない。
そうして練習を再開させる。そういえば俺は最近、たまにだけだがフューチャーストライクを打てる事がある。この調子で頑張ろう。
休み時間、俺、アルナ、カナ、リュウ、そして、ミカで食堂に向かう。前ならここにアルクもいたんだが。いや、その話はよそう。きっとどっかで頑張ってる。
食堂に着く。今日はミカのために自己紹介をする。
「俺の名前はアルト。そこにいるアルナのお兄ちゃんだ。よろしく」
「私はアルナ。ミカちゃんよろしくね」
「私はカナ。そこにいる」
知ってるからいいよ!
「俺の名はリュウ。誰よりも強くなることを目指している。まあよろしくな」
「私はミカ。剣は始めたばっかだけど、よろしくねみんな」
自己紹介が終わったところで他愛のない話をする。最近の話題といえば、レインとレナが付き合ってるんじゃあないかという話題さ。アルナが家で聞いてもはぐらかしている。怪しい。
食事が終わったので歴史の教室に行く。
今日の授業は地理のようなものだった。あまり覚えてないけど。
そうしてまた剣の稽古に向かう。稽古場に着くと誰か1人で練習していた。クロッキーだ。
「1人で練習してるの?」
「ああ、悪いかよ」
「拳だけで十分じゃなかったのかよ」
「うるせえ黙れ」
口悪いな。でも1人で練習するのは偉いな。
レインが来る。今日も練習だ。
「ねえ、今日はクロッキーくんとやろうと思うんだけど」
カナが言う。
「そうだね、俺も気になるし」
そういうわけで今日は1人で素振りをする。アルナはリュウといつもしてるし、ミカは先生によく教えてもらってるし。
「ねえ、どうしてそんなにやる気あるの?」
俺も盗み聞く。
「ああ?魔族に家族が殺されたからだよ」
「そうなんだ。私も故郷が滅ぼされたからクロッキーくんの気持ち少しなら分かってあげられるかも」
なるほど、あいつにもそんな過去があったんだな。




