間話 マッチョVSマッスル
レインたちが争っている少し前、ソードアトリエに住んでいて襲撃にいち早く気づいた男がいた。
「何事か?」
様子を見に行くとその道中で足を止める。なんとそこにはかつて殺された弟、マッスルがいた。
だが、様子がおかしい。なぜなら、本来人間にあるはずのない禍々しい魔力を感じるからだ。
「お前、マッスルなのか?」
聞いても返事は返ってこない。そればかりか不敵な笑みを浮かべる。
「おい、儂じゃよ、マッチョじゃよ、貴様のたった1人の兄じゃよ、忘れたのか?おい、何とか言えよ」
そんなマッチョを嘲笑うかのように襲いかかる。なんと、人間にはない黒い翼を広げて。
マッチョは避ける。
「お前は、マッスルじゃない。その翼、忘れもせん。魔王だな」
マッチョは確信する。この弟の姿をしたものが弟を殺した魔王であることを。
「貴様だけは!」
フューチャーストライクを打つ。それもかなりの大剣、かなりの速度で。弟の見た目だからと躊躇したら倒せないから全力で。
当たった。真っ二つになった。だが不自然だ。あの時の魔王はもっと強かったはず……
本当に魔王だったのか?いや、間違うはずのない。あの翼。
マッチョは自分が強くなりすぎて簡単に弟の敵を撃ったと思っている。魔王がどこかで生きていることを知らずに。




