表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〇〇くんは転生したい  作者: 何者かになりたい
最初の主人公 アルト編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/10

第6話 ソードアトリエ襲撃事件

 ソードアトリエに入ってから1年が過ぎた。


 剣術はそれなりに上達した。算数は元からできたからいい。歴史に関しては国の細かい歴史なのであまり覚えてはいない。


 アルクやアルナともよく練習しているがアルナはともかく、アルクはものすごく強い。なんだって、あのフューチャーストライクを打つことができるようになったからな。まだ軽めの剣だがレインが褒めるくらいだ。


 よし、今日も4人でいつもの道を歩いていると……


 ドッカーン


 凄まじい音がした。音の方角は……ソードアトリエ!!


 まずい、何があったのか?慌てる3人たちとは違いレインは今までに見たことのない険しい顔をする。


 「魔族の襲撃か?」


 マジかよ、城を取り返しに来たんじゃあないだろうか。


 「お父さん、大丈夫だよね?」


 アルナが不安そうに聞くとレインが、


 「安心しろ、お前たちは必ず守る。もちろん他の生徒もな。俺は先に行く。お前らも付いてこい」


 この1年でだいぶ上達したとは言えまだまだ。必殺技も打てない。


 「俺たちも行くぞ!」


 「うん!」 「うん!」


 俺たちもソードアトリエに向かう。


 

 いつもの道を行くとついにたどり着いた。中庭に入るとレインたち教師や生徒がいる。


 すると、何やら魔族の大群や……人!?らしき奴もいる。数は3人か。全員が青髪だ。なぜだ?なぜ魔族側に人間がいるんだ?それにしても、誰かに似てるような?


 するとその人間の3人がこちらの方にやってきた。


 「ファクタージュを連れ帰りに来た。よこせ」


 1人の男が声をかける。


 「そんなやつ、知らねえなあ」


 レインが言う。


 「なあに、そこにいるではないか」


 アルクの方に指を指す。ん?どういうことだ?


 「ごあいにく様こいつはおれの息子でなあ。どこの馬の骨か分からないやつに、おいそれとくれてやるわけにゃいかねえんだよ」


 「フン、そいつは俺たちの息子だ。返してもらおうか」


 確かに髪の色や雰囲気は似ているが……本当、なのか?

 

 「断る。魔族なんかについてる人間なんかに渡せるわけないだろ」


 「なら、力ずくで奪うのみ」


 その男がレインに猛スピードで向かう。


 レインはそれをかわし、剣を交える。


 すると、もう2人の青髪がこちらに来る。1人は俺より少し身長の高い女で、もう1人は俺よりはるかに身長の小さい男の子だ。


 すると、2人同時にこちらに来た。俺とアルクが女の方を食い止める。男の子の方はアルナが。

 これがきっかけに魔物も一斉に襲いかかる。


 「ファクタージュ、あなたに会いに来たの」


 女がアルクに言う。


 「あ?お前のことなんか知らねえよ」


 と言いつつ戦う。2対1しかもこちらには天才と呼ばれてるアルクがいる。そう簡単にやられるものかと思っていた。しかし、一瞬だった。あのアルクが気絶をさせられた。手刀でもしたのだろうか。


 俺は困惑し恐怖した。動かないといけないのに身体が動かない。でも動かないと。動こうとしたその時にはもう遅かった。ヤツらの姿はどこにもいなかった。残ったのは雑魚の魔物だけ。少しだけ強い魔人もほかの教師が倒した。


 「アルクは?」


 連れて行かれた。クソッ 何もできなかった。何が少しは強くなっただよ。


 レインの方を見ると悔しそうに唇を噛んでいた。

 レインは俺とアルナの方に向かう。


 「お前たちに話しておかないといけないことがある」


 そこでレインは、自分が俺たちの本当の親ではないこと。俺たちの故郷が魔族に滅ぼされたことを告げた。


 「薄々気づいてましたよ」


 アルナが言う。


 「僕もです」


 「おいおい気づいていたのかよ。それと、敬語はやめてくれよ。親の自覚はあったんだ」


 なぜか敬語になってしまった。


 「ごめん、なんかかしこまっちゃった」


 「私も」


 「それで、アルクのことなんだが……」


 レインがアルクと出会った時の話をする。


 「アルクとは、魔族の領地に狩りに行っていたとき二出会った。最初は魔人かと思ったけど、よく見ると人間だった。こんなところに迷い込んでしまったと思い保護した。まさか、魔族に味方の人間なんているんだな」


 「それと、お前ら、頼む。アルクを救うために俺に力を貸してくれ。あいつらは強い。それでも俺たちなら救うことができる」


 「もちろん!」


 というわけで今日からより一層、アルクを助けるために訓練が始まった。


 その日の晩。


 「ねえアルト、アルク大丈夫だよね」


 泣きそうな目でアルナが聞く


 「きっと大丈夫さ!あのアルクだぜ」


 「でも私不安で」


 「大丈夫だよ」


 そっとアルナを抱きしめる


 「実は、私レインのこと本当に親だと思っていたんだ。でも、なんか嘘ついちゃった。アルトやアルクとも血はつながってないんだね」


 「血はつながってなくてもアルナは俺の妹みたいなもんさ」


 「何よ、みたいなものって」


 2人でアルクの無事を祈るように笑った。


 「アルト、ちょっといい?」


 「どうしたの?」


 「チュ」


 キス、された?


 「私、アルクいないの辛い」


 「俺もだよ」


 「だからさ、その、1つになりたいの。アルクと」


 その日の夜、俺は童貞を捨てた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ