みーちゃんのお買い物
今回は百合要素少なめです。
しかし、百合注意ではあります。
全ての百合に感謝を。
今日は一人でお買い物に来ている。近所とは言わないが少し離れているデパートに来ているのだ。
(人多いなぁ)
そんな事を思っていると声を掛けられた。
「みーちゃん!」
私は振り向く。つまらない指トラップに引っかかり、ほっぺたがムニュっとなる。
「何すんやい、松本!」
「ついほっぺた触りたくなっちゃって」
満遍の笑みである。松本は松本で学校の友人?である。
「大親友の松本さんだぞー。よろこべ」えっへん
私は後ろを振り返り歩き出す。
「ちょっとまってよぉ」
「用がないでしょ松本、忙しいんだけど?」
「あるったらあるって、今日は一人なのか?」
「見りゃわかるでしょ、一人よ」
「てっきりはーちゃんも一緒にデートかと思ったよ」
「べ、別に一人だっていいだろ」
「えー?だってみーちゃんってはーちゃんのこと大好きでしょ?はーちゃんの名前出しただけで顔真っ赤もん」
「べ、べ、べ、別に大好きじゃねーし。た、た、ただ友達としては好きだけどさ」
松本はニヤニヤが止まらない。隠せてないぞ松本。
「隠す気はないからね」
心が読まれてる?!
「どーせはーちゃんとお揃いのキーホルダーとか買いにきたんでしょ?」ニヤニヤ
「ギク、そ、そんなことないよ?」
「会話の中でギクって言っちゃう人初めてみたよ」
松本、侮れない。バレてしまう、
好き好き大好きアイラブユーであることが。
「まーいいや。私も用事があるんだった」
よ、良かった話を変えられるぞ。
「高橋さんとまたデートですか?」
「そうそうデートの待ち合わせ中だったわ」
「何であんなお淑やかで美人な高橋さんがあんたにぞっこんなのかわたしにはわからないよ」
「私のおっぱいが大きいからじゃないかな」
確かに大きい…が、
私は黙ってそこを去ることにした。なんかイラッとした。
松本には少し癪だがおそろいのキーホルダーを買いに行かなければならない。
「おーい、みーちゃん。ってきこえてないか」
「みーちゃんのセンス少し変わってるから気をつけてね!」
「今日の服もダサかったよー」
「そんなことないやい!」
できる限り怖い顔で睨みつけてやった。どうして毎回睨んでいるのに話しかけてくるんだろう松本は。
しかし。このクマさんTシャツの良さがわからないなんてなんで可哀想なやつなんだ。高橋さんがなんであんな奴に。考えても無駄だと気づくまでに3秒もいらなかった。
「よし、おそろいのキーホルダー買いに行くぞ」
気合いを入れ直す。私は人混みの中に消えていくのでした。
無事お揃いのキーホルダー買うことができました。
ありがとうございます。
次回作に続けたいと考えています。
気長に待ってていただけると助かります。
マンボウかわいい。