プロローグ
プロローグ
いつか誰かが言ったであろう言葉
「世界なんてなくなればいい」
それが今、現実になろうとしている。
20xx年の夏、今日からちょうど1週間後、8月の25日、その日、地球に巨大な隕石が衝突するらしい。
その大きさは、当たれば地球を粉々にするほどだとか。
隕石を止めることは現代の科学では無理だそうだ。隕石の大きさは分かるのに止める術はない。なかなか皮肉な話だ。
世界は混乱しているのだろうか。それとも最期の時を最大限に楽しんでいるのだろうか。
店は開いてない。けれど、店の中からはかなり楽しい声が聞こえる。
笑う声や泣く声、怒鳴る声、その全てに全てを諦めたような空元気が含まれていた。
俺は、残りの一週間をどう過ごせばいいのか分からず、ただ海沿いをフラフラ歩いていた。
家から近いからだ。海沿いを歩くと、気持ちの良い風が不安を少しだけだが掻っ攫ってくれる。危機が近づいているというのに呑気なやつだ。
どう過ごすかなんて正直どうでもいいし、どう過ごすかなんて考えたくはなかった。
どうせ皆んな死ぬのなら、それが一番いい。誰も悲しまず、誰も悲しませない。考えてみれば、それほど幸運なこともないのだろう。
そんなことを考えながら海沿いを歩いていると、目を輝かせ海を見る少女を見かけた。
ある小説を読んでいて、
自分もこんなの書きたいと思い執筆を始めました。
僅か一週間の物語。
毎日更新でも10日かからないと思います。
なので、出来るだけノンストップで作品投稿をしようと思います。