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002. 現状の把握

 船が港に到着する。


 とりあえず最寄りの宿屋で部屋を確保してから、港町で買い食いして腹ごしらえをすることに。


 自分が中に入った『ラリー』は、口減らしに十五で家を出た次男坊だった。

 口減らしなので当然実家には居られず、故郷の周りも田舎すぎて人一人が食べていけるだけの働き口もなかった。


 現在の所持金と町の物価から察するに、職を見つけるまでのタイムリミットはおよそ一か月。

 寒村の貧乏暮らしでこつこつ貯金をしていたとは、偉いぞラリー。


 ラリーが知らない世界や国の情勢について、町行く人々に色々と話を聞く。

 アルジーヌ王国はここ数十年の間、内乱や他国との戦争もない平和な国だった。争いがあるのはモンスターやヒャッハーな奴らに対してくらいだそうだ。


 そして異世界のご多分に漏れず、この世界にも人と獣の両方の身体的特徴を持つ、いわゆる『亜人』が存在しているらしい。

 まだ実際にお目にかかれていないので半信半疑ではあるが、さっき部屋を取った宿屋で――正確には宿屋が併設されているギルドで働いているという情報を掴んだ。


 最初に姿が見えなかったのは裏で作業をしていたからだろうか? それとも今日は休みだったとか?


 とりあえず早く戻ってみよう。

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