表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

生きてたから言える 本当の物語 

 教育もろくに無い人間の物語です 余り深く考えずに読んでください 時代が産んだ 事件です

 初めに府中三億円事件を知らない方々に事件を説明します

 1968年12月10日9:30頃 

日本信託銀行(現、三菱UFJ )国分寺支店(現在は無い)から 現、東芝府中工場へボーナス『2億9430万7500円』を輸送中に府中刑務所の塀沿いで 偽の白バイ隊員が

「車にダイナマイトを仕掛けたの連絡が有りました!車を調べさせて貰います」と言うと車の下に潜り『発煙筒』を焚き

「おい、爆発するぞ降りて逃げろ」と銀行員を降ろすと自分が乗りこんで車ごと現金を持ち去った という事件です 色々な物証を残したにもかかわらず完全犯罪になった事件です


 上手く説明できたでしょうか、作者の私は後々に説明しますが、ろくな教育を受けていませんので 読みずらい点お許しください

 現在では考えられない幼稚な事件ですよね

先に申し上げます この白バイ隊員は私の父親だと思います“思う”と言うのは近くには居たが見てはいないからです ただこの後の私の人生から父親が犯人だと確信します そして、なぜこの事件が完全犯罪になったか解るとおもいます そしてこの事件を書いた小説は色々ありますが 私のこの物語はフィクションでは有りません できうる限り“私”の記憶に基づいて書きます

 とりあえずは 事件の前日からお聞きください

 私達家族が住んで居たのは『東京都町田市金森』という町でした 当時の町田は住宅街と団地と桑畑と工場の町でした 私の家は坂の途中の三軒並んだ借家で小さな台所と4畳半2部屋でした 家族構成は4人家族両親と3才上の兄と私、私は小学校2年です

 9日夕方 父親が家に帰宅すると直ぐに私を呼びました 

「おい、なんだこの靴は 脱ぎっぱなしじゃ無いか」

と言いながら射程に入った私をおもいっきり殴りました、私は痛い振りをし(当時小2の私は”殴られ“馴れてたのでたいして痛みを感じ無く成っていました)狭い玄関にうずくまりました、すると すかさずお腹に蹴りがはいります ただ、これも想定内なので痛くは有りません ただその日はこれで終わらず

「服を脱いで表に出ろ」

 私は直ぐに服を脱いで表に出ました 表は12月には珍しく小雨模様でした すると父親が自分のバイクを洗う為につけた表の水道のホースで私に水をかけてきました これも想定内なのでさほど苦にはなりませんでした そして表に放置されて居ると母親が帰って(母親は父親より遠い所で仕事していたため まれに父親より帰りが遅くなります)来るまで寒空の下にいました 母親は帰るなり

 「何したの 早くあやまって家に入れてもらいなさい」 

と言うと即即と家の中に入って行きました。これも 当たり前のことなので気にも止めません、家に入ると母親直ぐに夕食の仕度を初めました すると父親が

「おい アイツの食事はいらないからな」の声が聞こえてきました これも想定内ですが、ただこれが一番こたえます なぜならここから2.3日は食事にありつけ無い事がしばしば有るから ただ、まだ学校が休みで無いことが救いでした 2.3時間放置されたでしょうか?やっと家に入れてもらえました 私は直ぐに床に入りました ただし父親と兄(2人兄弟です)が寝るまでは寝れません なぜなら何時気げんを損ねて暴力を振るわれるかわからないから、夜中 家に静けさがきて初めて寝れます ですから睡眠は深く短くです 

 次の日、3億円事件の日です 朝、父親 兄 母親が朝食をしてると 父親が急に

「今日、仕事休みだから」と言うのです 当時12月10日といえばたいがいの会社はボーナス日ですが たぶん父親の工場はボーナスなど無い職場だったのでしょう。

私は朝食は抜き(朝食を食べたことは無い)なので学校へ行く仕度をしていると 父親が私を呼びました

「お前、熱っぽくないか?」

私「大丈夫です」

父親「大丈夫なことあるか」

母親「あら どうします」

私「大丈夫、学校行けば治るから」私の病院はあくまでも学校の医務室なので 風邪ひいて熱が40℃近くでも家よりはマシなのです

母親「そうね 学校行けるわよね」学校を休ませると父親に「金配って行かせてるんだから 何休ませてんだ」と殴られるから母親はどんな状態でも学校にいかせました

父親「バカ、変に悪くなったらどうする、よし飯食べてお前らが出たら医者連れてってやる ちょうど休みだし」当時私が医者に架かる時(相当具合が悪いか、頭などからかなりの出血が出たとき)はちょと家から離れた闇医者に(当時は普通にいた)母親に連れて行かれました、兄はすぐそばの普通の医者に行ってましたが

母親「お父さんが?」

父親「なんだ、俺が連れてって悪いか お前はとっとと会社行け」

私は母親の会社が今日ボーナス日だからかなと思いました

母親「わかりました お願いするわ あと今日ちょっと帰り遅くなりますから バレーの打ち合わせが有るので」 

母親は当時流行りのママさんバレーの選手だったので(本当は母親は浮気をして遅くなっていました、後でこれも事件の究明に関わってきます)

父親「好きにしろ」

 さて此処からは時間を追って 書いて行きます

 Am 6:50 兄がリトルリーグの練習の為 家をでます

 7:15 母親が仕事をしに家をでます

すると 父親が「仕度しろ すぐでるぞ」私は、あわてて仕度をし表にでました 雨がパラパラと降っています

父親「これを着ろ」と大人用の雨カッパを渡してきました 

私「え、」傘では無くカッパ?

父親「バイクでいくぞ」  

私はビックリしました なぜなら父親のバイクに触ろうものなら 殴る蹴るだったので 父親のバイクは原付では大きいバイクでなんとなくバッタの用な形だったと思います 昔の分厚いビニールのカッパを着るとバイクの後ろに乗りました

父親「しっかり 捕まっていろ」

と言うと直ぐに出発しました 40~50分位走ったでしょうか 私は乗ってる途中〈どこに行くのだろう〉と思ってました なぜなら行く時 何時も行く闇医者を通りすぎたから

 そして付いた所は 東芝府中工場の正門?の所から100メートル位手前の所です 門は線路脇の広い道路から少しだけ上がった所にあったと思います 門には右端に小さな小屋があり警備員さんがいました 

父親「お前、そこの小道から あの門に来る車を見とけ」と言いい どこかに行ってしまいました、何十分位居たでしょうか 私はとにかく言われた通り 門に入って行く車を覚えました 一番来たのは大型トラックで銀の延べ棒のでっかいヤツを積んでいました 後はライトバンでした もしかしたら搬入口だったのかもしれません あと父親がどこかに行った後 急に叩きつける様な雨に変わり(この雨が事件に大変重要) 100m位先の門が霞んでて入って行く車が見ずらく 必死で見てました(事件後 府中刑務所の看守が塀の上から事件を見てたと証言 私は”ありえない“と思いました 雨は滝の用でしたから)

 父親が帰って来ました

「乗れ」私はすぐに飛び乗りました、雨は小雨に変わってきました

 Am 10:?分

 20分も走ったでしょうか 大きな川の近くの小さな工場にバイクごと入って行きました、

父親「上手くいった?」

工場に入ると直ぐに ストーブの前にいた工場には似つかわしくないスーツ姿の人に言いました、

スーツの人「まだ 解らんよ、とりあえず暖まりや」

工場にはラジオが流れていましたが 機械は動いてはいませんでした(機械は旋盤です 私も小5で同じ用な機械で働かされます)

父親「ふーん、おい、カッパ脱いでこっちにこい」私に言いました 私は慌ててカッパを脱いでストーブの近くへ行きました

スーツの人「お、ちゃんと子ども連れてきたか」

父親「あんた方がそうしろと言ったろ」

と言うと工場にあったテレビを付けました その時やってたテレビ番組が10時からのテレビ番組だったのを覚えています(私の唯一の楽しみがテレビだったのでハッキリと覚えてます)

スーツの人「朝飯は食べてきた?」

父親「ああ」

スーツの人「そこに 菓子とか色々あるから食べて、飲み物も用意してあるから」

父親「おい、食べて良いってよ」

私「あ、はい」お腹は減っていましたが お菓子と云うものには縁が無く何を食べて良いやら、

スーツの人「良いんだぞジュースもあるし」

私「あ、はい」

父親「やってないね」

スーツの人「報道規制でもひいたか?」

父親「そりゃ無いだろ 殺人じゃないし」

私は、ストーブの近くのパイプ椅子に濡れた靴下を掛け乾かしながらお菓子をお茶で詰まんでいるうち うかつにもウトウトしてしまいました。

Am 11:45

テレビで聞き慣れた音がなり“は”っと目が覚めました 

父親「もうすぐ昼のニュースだな」

スーツの人「さっきラジオでは大々的にやってたな テレビもやるだろ」

父親「NHK のがいいかな」

スーツの人「どこもいっしょだよ」

私は眠らない用に必死でした それから2時間ほどしたでしょうか

Pm 02:?分工場の扉が開きました

スーツの人2「お待たせ ニュース見てる」

スーツの人「ああ」

スーツの人2「お腹空いたろ 寿司持ってきたから 食べて食べて」

父親「おい、おい、大丈夫なのかよ寿司なんか」

スーツの人2「建前の祝いだって寿司やに作らせた あ、本当に建前あったから 多めに作らせて持ってきたから 大丈夫だって」

スーツの人「成功祝いだな」

父親「大丈夫か」

スーツの人2「心配性だな あ、子ども居るのか ぼく、辛いの食べられる?お腹空いたろ食べな」

父親「ほら 食え」

家でも兄の誕生日には寿司を頼みますが 私は余りものしか食え無いから大抵はわさびの効いた寿司なので全然大丈夫でした

スーツの人2「お、平気だね すごいね」

父親「こいつ馬鹿だから 大丈夫なんだよ、それより表どうよ」

スーツの人2「警察すごいよ うじゃうじゃ」

父親「そっちは素通りだろ 俺は絶対停められるだろ」

スーツの人「その為の子連れだろ 大丈夫だって 寿司でも食べてゆっくり帰れば」

それから小一時間居たと思います?

 Pm03:?分

スーツの人「そろそろ かな」

父親「そうだな 明るい内に出ないと怪しいからな」

スーツの人「なるべく大通りで帰れよ あと判ってるな 頼んだぞ」

父親「ああ、そっちこそ頼むよ ちゃんと」

スーツの人「判ってるって 金輪際 顔会わすことも無いだろ 身体に気お付けて」

父親「お互いに」 なぜか握手をしてました。

父親「ほら 帰るぞ」 私はあわてて靴下をはきカッパを着ようとしたら

スーツの人2「ぼく、雨、やんでるよ」

父親「本当か?どれどれ 本当だカッパこっちにかせ」 父親はカッパを小さく畳むとバイクの後ろにくくりつけました

スーツの人2「あ そうだ、これ使って良い金」

と言うとお菓子の置いてあったテーブルに500円札と1000円札を投げました(この金も事件に関わってきます)

スーツの人「全部持ってくなよ 他のヤツにも少し分けたいから」

父親「ああ、余り持ってると怪しいからな」と言うと着ていたドカジャン(通称どかたジャンバー)の内ポケットに数十枚詰め込みました

私は靴下をはき バイクの方に向かうと父親が

父親「おい、これを着ろ」

父親が着ていたそのドカジャンを脱ぎ私に渡すました 私は何も言わずに大きなドカジャン(父親自信は大人にしては身体が小さい)を着ました、父親は黒の皮ジャンを羽織りバイクに股がったので私も慌ててバイクに乗ると 直ぐに出発しました 山を越えて40分位で家のすぐ近くまで来ました 目の前には見馴れた町田街道 街道に出たとたん警察の検問が待ってました 

ピ、ピ、ピ、警察菅「すいません ご協力を」

父親「何?どうしたの」

警察「申し訳ございません ちょと事件が有りまして 免許証を拝見させてください」

父親「いいけど、子どもの病院の帰りだから 早めに頼むよ」

警察「住所とか変わり無いですか 後ちょっと後ろの荷物ほどいて貰います」

父親「荷物?あーカッパだよ開くの?」

警察「ええ 一応 風邪ですか ぼうやいいねお父さんのジャンバー」

父親「参るよ共働きだから俺が連れてく羽目になって 身体検索も」

警察「いやいや 大丈夫です一応住所を控えさせてください」

父親「どうぞ」

一通り検問が終わると父親が

父親「ご苦労様 もう良い?」

警察「協力ありがとございました」時間的には10分もかからなかったと思います 父親はバイクに股がると あっという間に家に着きました 着くと直ぐに家に入り皮ジャンを脱ぎ私の着ていたドカジャンを剥ぎ取ると、それを着てバイクで出かけました。

 Pm 4:00

父親が出かけて直ぐにテレビをつけると何時ものマンガがちょうど始まった所でした

ここまでが事件の時の私と父親の時間の流れです、これだけでは なんだよ、子供の時の話かよ、と思われているかと思いますが、ここから 私がなぜ父親が犯人だと確信したかを話します。

 簡単に言うと この犯罪は、頭のキレる人間が都合の良い馬鹿を使った犯罪です そしてここからは、それに振り回される家族達 又重なり合っていく運命 私にいたっては2度ほど殺されかけます そしてなぜ父親ご捕まらなかったか 読んでもらえれば判ってもらえると 

 第1部はこれにて終了にです



 あくまでも私の主観の見方です チャンチャラ可笑しいよ と言われても仕方有りませ ただ事実を書いただけですけど

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ