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看板娘:碧兎の書くことには 『Dear,my wolf』
詩です。
永らく会えてはいませんが
お元気ですか ちゃんとご飯食べている?
細い身体ね
わたし 腕相撲したら 勝てちゃいそうだわ
そんなしょぼくれた顔しちゃって
昔みたいに ふてくされた可愛いお顔を見せて
この上なくけなげな君に
白紙でなく 言葉をぎゅうぎゅう詰め込んだ手紙を添えて
手焼きのクッキー たくさんこさえて送るわね
これを食べて 元気になったら 鏡をごらん
ぴかぴかのお顔が映るよ
わたしの一番星 わたしの狼
しばらく経ったものですが
お元気そうね 冷えた心も 随分あたたかくなった
深い想いね
わたし ついつい 見惚れてしまうわ
そんなせつなげな声しちゃって
昔みたいに りりしく誇らしげな遠吠え聞かせて
けして目を逸らさない君に
冬を越え 夏を取り戻した声を上げて
万感の思いを込めた言葉を贈ろう
これを読んで 涙がでたら 堪えないで
ぬくぬくの心に戻るよ
わたしの相棒 わたしの狼
たとえ 遠く隔てられていようとも
絶えることなく まえにも増して
誰より 何より 愛しているわ
忠犬なんて 柄じゃないでしょ
駆けあがれ 高らかに吠えろ
わたしの希望 わたしの狼