表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/13

看板娘:碧兎の書くことには 『Dear,my wolf』

詩です。

永らく会えてはいませんが

お元気ですか ちゃんとご飯食べている?

細い身体ね

わたし 腕相撲したら 勝てちゃいそうだわ


そんなしょぼくれた顔しちゃって

昔みたいに ふてくされた可愛いお顔を見せて


この上なくけなげな君に

白紙でなく 言葉をぎゅうぎゅう詰め込んだ手紙を添えて

手焼きのクッキー たくさんこさえて送るわね

これを食べて 元気になったら 鏡をごらん

ぴかぴかのお顔が映るよ

わたしの一番星 わたしの狼



しばらく経ったものですが

お元気そうね 冷えた心も 随分あたたかくなった

深い想いね

わたし ついつい 見惚れてしまうわ


そんなせつなげな声しちゃって

昔みたいに りりしく誇らしげな遠吠え聞かせて


けして目を逸らさない君に

冬を越え 夏を取り戻した声を上げて

万感の思いを込めた言葉を贈ろう

これを読んで 涙がでたら 堪えないで

ぬくぬくの心に戻るよ

わたしの相棒 わたしの狼



たとえ 遠く隔てられていようとも

絶えることなく まえにも増して

誰より 何より 愛しているわ


忠犬なんて 柄じゃないでしょ

駆けあがれ 高らかに吠えろ

わたしの希望 わたしの狼

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ