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はあ…ホントもうあの人たちとは会いたくないや

トコトコとレイちゃんが先を歩くのをよそに私は大分混乱しています…………うーんと取り敢えず今言える事は逃げられたって事かな。それと使用人も私にそれを聞かせたくないと。それってつまり幼女には到底分からない事なんでしょ。そう考えると私の想像よりレオンちゃんの素性はもっと複雑でやばかったり…………?レイちゃんも何かだんまりだし。まぁ、いくら乙女ゲーだからってお気楽な訳じゃない。私だって下手したら死ぬ訳だし。あとレオンちゃんが話題をやめさせる為に口を挟んだと考えたらレオンちゃんもやばいことだと分かってやってたと分かる。

ふっふっふ…………ある程度適当なこと言っとけばばれないとでも思ったか!…………うん。普通は分かんないよね。今日から家庭教師付けてもらう5歳児だもんね。でも私は5+18歳ですから!へん!

いくら攻略してなかったからって確か私を含め3人しかいない悪役令嬢でもさピカイチのチート少女に転生してますから!


「お嬢様。着きましたよ。お部屋にお入りください。…………って何自慢げな顔してるんですか?」


「ふっふーーー」

へん。リヴィアちゃん凄い。


「はいはい。」

なんか呆れ顔でレイちゃんは私をグイグイと押して部屋に押し込もうとする

いつもは人があまり通らない私の部屋の前も今日はせわしく侍女が動き回っているので騒がしい。


「…………皆みょ~~うに忙しそうね。」

幾ら食堂で並んでいても所詮一部だ。私が知ってるのはあの食堂の侍女さん達だけだけど。お母様付きの侍従は30人近くいるし。何喋ってるか分からない異国の言葉を話す侍女もいるらしい。メリーちゃんから聞いただけで見たこともないし。私達が朝食を取っている間に準備なんて終わらせられる筈だ。

じろりとレイちゃんを見た。はっ、何か目逸らされた!リヴィアちゃんショック!

まあ色々と考えたい事もあるし大人しく部屋に入りますかっと。ててっとソファにダイブだっ!



「…………リヴィアお嬢様。。」


「はぁい。私になんか用かね!」


何やら真剣な顔でレイちゃんが私を見つめた。

ふっ、流石に慣れたぜ…………なんせ今回はドアからソファーまで距離がありますから!


「レオン様にはお気を付け下さい。あの方は危険です。本当に。旦那様と奥様があの方に期待する働きとリヴィアお嬢様に危害を加えないかは別です。周辺も気になります。」

最初こちらを向いていたのにいつの間にかレイちゃんは下を向いていた。多分またレイちゃんは悔しそうな顔をしているのだろう。


うん。でもね、今回言える事はただ一つ。



「いや分からんて!」



「は…………?」

レイちゃんが顔を少し上げた。


「本当待って。情報が多過ぎて整理できない!レオンちゃんがヤバいのは分かった。皆何か隠してる事も何かバレバレ!馬鹿みたい!あと何でそんな跡取りを気にするのか分かんない!はあっ!?」



「私もお嬢様が知っていること以上は何も知りません。ですから落ち着いてください。」


「私レイちゃんよりは頭働かないの!いいから教えろーー!」


「ですが…あくまで憶測ですし知る事でお嬢様が危険に攫われたら」


「問題ないわ。レイちゃんが守ってくれるでしょ?」

レイちゃん私に関わるルートだったらいっつも私の暗殺に関わってくるからね!(手紙調べ)暗殺しようと思わないだけで私めっちゃ長生きできるから!


「……当たり前です。」

レイちゃんは顔を上げた。心なしか頬を赤らめていた。


「ほれほれ。照れてないでここに座って説明して。」

バシバシとソファを叩いた。おう?なんかレイちゃんのお顔が死んでいる。


「お嬢様は物語に出てくる様なお姫様には程遠いですね。」



うん?喧嘩売ってる?


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