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恐怖の一家揃った朝食はお開きです。(もう無い方がいいけど情報がめっちゃ豊富なんだよね…………)

只今リヴィア、強烈にヤバイ家族と朝食を食しております。

はぁ……こんなにご飯は美味しいのにお腹の調子はこの人達のせいで悪くなる一方だし……何かお父様とお母様は国の財政について話してるし。話が地味にリアルだから小さなリヴィアのお耳には規制します。(訳:18年生きてて大学で経済学専攻してても分かんないものは分かんないよねっ)     まさかリヴィアの母親ってこんなバリバリのキャリアウーマンだったとは思わなかったや。皆こんなもんだったりするのだろうか。ヒロインの母親は病弱で働くとか社交界に出るとか無理な人だったから分かんないし。そう言えば母親も男爵家の娘から駆け落ちして高位になったらしいけど娘もかぁ。攻略対象者何故かほぼ高位貴族の子息だから母親みたくなる確率は高いだろうな。

少しでも料理の美味しさを感じようと奥歯で肉を噛みしめながら考えているとお母様と目があった。


「そう言えば、リヴィア。レイとの仲は順調?」


「はい。とても私に尽くしてくれて良い侍従ですし、喋りやすくて仲良くやれていますわ。」

レイちゃんがそう思ってなかったら、イベントの邪魔する方法物理的なレイちゃんのパンチにするからね!あ、ダメだ。可愛い顔に傷付いたらダメだ。


「そう、良かった。後でレイにも聞くけれどしっかりやるのよ。」


あれ?レイちゃんいつの間にかいなくなってるや。さっきまで居たのに。


「あのぉ、私からお姉さまに自己紹介してもよろしいですかぁ?」


……あっこの子確かレオン……だったけ?色々ショック過ぎて完全に忘れてた。


「構わないわ。ねぇ公爵。」


「ああ、勿論。」


「ありがとう御座いますっ。さっきお母様からぁレオンって紹介されたんですけどぉ、この格好のときはレナ、って呼んでくれますかぁ?お父様もお母様も了承済みなんですぅ。」


「え、ええ、分かったわ。」


「うふふっ、嬉しい!ありがとうございますうっ!そう言えば自己紹介しなきゃですよねっ!う~ん、そうだなぁ、あっ商人の家から来ましたぁ。4男ですぅ~。主に魔法もちょっとじゃないけどぉ使いながら諜報活動?とか?やってましたぁ。歳は5歳だけど弟ですっ!」


「…………ひょっとしてアーノルド商会の?」


「そうですぅ~。お姉さまは知ってらしたんですねっ。」


知ってたも何もない。アーノルド商会は国内で有数のデッカイ商会だ。主に魔法道具を国内外に売りさばいていて、ストーリー開始時には男爵に、15歳の時には子爵の位まで格上げされてた筈だ。ヒロインの魅力アップの道具(課金制だよ☆)を売ってたのもアーノルド商会だ。

でもさ、よくよく考えればあの手紙に書いてなかったって事は先輩も知らなかったんだよね。確かに「このとき」は乙女ゲー好きから乙女ゲーム史上最大と言われるほどのやり込み要素が豊富なゲームだから先輩が知らない可能性だってなくもない。もしかしたらもしかすると攻略対象じゃない可能性だってあるよね?ふふっ、もしレオンが攻略対象じゃなかったらレオンを筆頭に国中から男の娘を集めて男の娘カフェでも開きたいなあ。でへへミニスカート…………


「アーノルド商会の事を知っているだなんて凄いなリヴィアは。で、レオンの説明を少つかわし補足すると()()ターゲットにした客の層にレオンを送って必要とする物の傾向を探ってもらって新商品の開発に役立てていたんだよ。」

ニッコリとお父様が美しいお顔で言った。


はっ、いけない。乙女あるまじき妄想をしてしまった。でもさっきのお父様の言った事は嘘だと思うな。だってそれスパイじゃないじゃん。いやね、レオンちゃんの言葉を信じたわけじゃなくて私が言うのも説得力ないけど5歳児ってそんなコミュ力あるか?それにアーノルド商会なら小さい子供なんて使う必要だって。どうせ片っ端から他の商会潰すためにレオンちゃんに商会に忍び込ませて利用してたんでしょ。確かアーノルド商会からは繁栄の反面黒い噂絶えないつってたもん。(メリーちゃん情報だよ!)



「あら?この子胡散臭そうな顔してるわよ。公爵の言葉信じてないみたいねぇ?」

面白そうにあらあらとお母様がお父様を見た。


はぅっ!な、なぜバレた!リヴィアってそんな顔に出るタイプじゃないと思うんだけど!?…………もしかしてレイちゃんタイプの人間?


「よく分かったわね!リヴィア、将来が楽しみだわ!」


えっ、何?分かるん?でえっーーーーー


「…………ロネは喜怒哀楽、疑い軽蔑とか人の抱いている感情が分かるんだ。オーラみたいな感じなのかな?これは魔法とかではなくて神から与えられたものには違いないんだけれど特殊能力みたいものだね。

それより嘘というか、誤魔化しが5歳児に負けてしまうとはね。子供は敏感だというし逆にという事かな。それとも…………」


「あのぅ私としてはそんな事は何だって良いんですよぅ。もう過去の事ですし。そんな事よりちょっと眠いので寝室に案内して頂けますかぁ?」

ふぁぁーと天使の欠伸をしながらレオンちゃんが無理矢理話題にめり込んで言った。


「えっとあの結局のところはどういう…………」

えっなんかどゆこと?お父様とお母様を交互に見た。


「旦那様。そろそろ。」


「奥様。長旅でレオン坊ちゃんもお疲れだといっておられますし、もうお開きになさっては?」


お父様付きの侍従と侍女長が私の言葉を遮る様に言った。


「え、ちょ」


「「そう(だ)ね。もうお開きにしましょう(しよう)か。」」


すくっと立ち上がると一斉にテーブル付近の召使い達が動き始めた。


「さあ、お嬢様。部屋に戻りましょう。」


「あれ?レイちゃんいつの間に?」


「さあ、早く参りましょう。」


半ば強制的に一家団欒?の時間は幕を降ろしたのであった。




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本当に百万回の土下座ですね…………はい。出来るだけ頑張っていきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします!さてさてリヴィアの明日はどっちだ!

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